
以前の記事、診療報酬に依存しない自立したセラピストを目指すためのキャリアプラン 「今時自費で開業なんてしなくても良い」では「まず個人で複業をして、リスクなしに事業主としての視点を身に着けよう。」ということを書きました。それが普通のセラピストが今後生き残るための一つの方法となることは間違いありません。
他業種の情報を眺めているだけではなくて、実際にそこでお金のやり取りをしながら動いてみること。
それが今後のセラピストに必要なことだと思っています。
では、具体的にどのように動いて行けば良いのでしょうか。できるだけリスクのない方法で考えてみましょう。
ブログは無限の可能性がある
私はこのブログで人生が大きく変わったので、まずお勧めしたいのは「ブログを始めること」です。
ブログを始めるのはすごく手軽で、リスクもほとんどありません。セラピストなら自分で学んだ専門知識をブログで発信していくと、手軽かつ、本業の勉強にもなって一石二鳥です。これはもう言うまでもありませんね。
広告を張ったり、アフィリエイトをしながら収益を向上させていきつつ、コツコツ続けて自分のブログのファンを作っていきましょう。
参考)実積済みノウハウ濃縮!理学療法士・作業療法士のためのアクセスが集まるブログの始め方
頭で理解していても、動かない、動けない人って世の中にはたくさんいるので、ブログを始めるだけでもその他大勢から抜き出ていると個人的には思います。
さらに、ブログを始めても1年も続く人はその中でもごく少数なので、1年以上続けられれば、ほとんど実質”勝ち”です。周りの競合は勝手にみんな脱落していきます。
行動できるかどうか、それを継続できるかどうか、そこだけが問題だと思います。
近い将来、診療報酬が下がり、本業の給料が下がってくると、切羽詰まってブログを始めるセラピストも増えてくることが当然想定できます。
今ブログ運営をしていて、セラピストの専門知識を中心に情報発信している人は、今後は徐々にで良いので、その他のセラピストブログとの差別化も考えていく必要があると思います。
もちろん、早く始めている人は後発組よりも有利な立場にあるので、それほど焦る必要はありませんが。
参考)アクセスを増やしたい!副業理学療法士/作業療法士のためのSEO「ブログアクセスアップの方法」
家電製品でも、市場が飽和してくるとニーズはより細分化され、細かい需要を満たすものが売れるようになります。
セラピストのブログでも基本的には同じで、ただ勉強したリハビリの専門知識を発信するだけでなく、細分化された専門知識へのニーズを満たすものを考慮していくと良いのではないでしょうか。より競争の少ない分野へ発展させていくイメージですね。
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ブログを拠点として個人で活動する
ブログの可能性はこれだけではありません。
ブログを上手く運営すると、ビジネスのうち”集客”が自ずとできるので、あとは何か自分で商品を作れば、ブログ内で販売することができます。
つまり、ブログはスモールビジネスやパラレルキャリアを始める上での拠点・プラットホームにもなるということです。それを拡大していけば、複業の枠を超えて、将来的には起業することもできるかも知れません。すごく夢がありますよね。
商品を作るといっても、大げさなものでなくても構いません。
ブログ内で過去に書いた記事を加筆・修正して電子書籍として販売しても良いですし、そこまで労力を掛けたくないなら、1記事を商品としても販売しても良いと思います。
実際そうやって稼いでいる人もたくさんいます。もちろん、そういったものは怪しい!と思うのならそれはそれで結構で、やらなくても良いと思います。そこは意見が分かれるところです。
しかし、消費者もバカではありません。
嘘や偽りの内容であれば、どんな形であれ売れませんし、長期的なビジネスにはならないので、本当に価値がある内容のものを作れるのならそういった形で販売しても私は問題ないと思っています。
「ブログ飯は可能か?」という議論がよくネットで散見されます。(※ブログ飯とはブログで飯を食うことですね。つまり、本業をブログにするということです。)
別にブログを始めたからと言って、本業がある人ならプロブロガーを目指す必要など全くありません。リスクが高すぎます。
複業でブログをやっていれば、別にコケても生活できなくなるわけではありませんから、気楽に続けながら、できるだけマネタイズできる方法を探っていけば良いと思います。
ブログを一生懸命続けていると、雑誌にお金をもらって寄稿(記事を提供)する話とか、本を出しませんか?という話が来たりします。
ブログをしっかり作りこんでおけば、本を書いても自分のブログ内で販売することもできますし、普通に本を出版するよりもたくさんメリットがあります。
本を出版するというと、研究か臨床分野でかなり有名にならないと無理だろう、と思っているセラピストが多いと思いますが、それは昔の話です。
今はブログで本を出版する機会を狙う方がよっぽど労力少なく、効率的です。セラピストはそういった発想がない人がほとんどなので、競争がほとんどないですから、普通の療法士でも出版できる可能性が高くなります。
私も何の研究もしてないし、肩書も何もありませんが本を出版できました。
出版決定!書籍「100歳まで元気でいるための歩き方&杖の使い方」西野英行著
書籍の印税はおよそ1割(電子書籍の場合はもっと取り分が多くなります)、数冊出版すれば、印税とブログの広告収入で新入職員のセラピスト並みの収入を得ることもできるでしょう。しかも、寝ていても収入が入ってきます。
そうすれば、もう診療報酬が下がる!とか、今後業界はどうすれば良いのか?などと気にすることなく、目の前の患者さんに集中してリハビリを提供することができます。
もちろん、一個のブログから死ぬまでずっと同じ額の収入がある、というわけではないと思うので、その都度、稼ぐ方法を考えていかなければならないとは思います。
でも、ブログ運営を一度しっかりと経験しておけば、いろいろなビジネスチャンスを掴むこともできるし、集客をするコツが掴めるので、それほど心配することはないと思います。
ブログでお金が貯まれば、そのお金を投資し、投資体験をまたブログにしても良いですし(プロブロガーのイケダハヤトさんが今そっち方面に動き出していますね)、ブログ運営で掴んだ時勢を読むコツさえあれば、後は何とでもなると思います。
まとめ
私はセラピストの複業として、自分でブログを育てて、そこを拠点に色々な活動を個人でしていくことお勧めします。
他の、短期的にお金を稼ぐ副業の方はこちらにご紹介しています。
参考)理学療法士・作業療法士の副業におすすめ!簡単にできる副業の方法「非常勤・ネット」 まとめ
今回の話を、胡散臭いとか、夢みたいな話だと思う人もいるかも知れません。
しかし、私は業界や政治家に自分の将来を任せておいて、将来は自分も良くなる、と思っている方が夢みたいな話だと思います。
そんなのを待っていても、一体いつの話になるのか全くわかりません。自分が年を取って死ぬ頃に療法士の給料が上がるかもしれないですよね。
第一、万が一業界が良くなったところで、私たち一般療法士の給料が増える保証は何もありません。もし、診療報酬が上がっても、所属する病院や施設が儲かるだけ、という可能性も十分にあります。というか、他の業界を見たらそれが普通です。
「全体が良くなれば個々も良くなる」と強者は言います。国が良くなれば国民も良くなると言い、会社が良くなると社員も良くなると言います。しかし、多くの場合全体が良くなっても富は再分配されません。よって、これはより搾取するための方便だと思っていた方が賢明です。
— 西野 英行 (@PT50139040) April 8, 2017
それよりも、個人でちゃんと労力を割き、ブログを一生懸命育てて、そこから自身のビジネスを展開していく方がよっぽど現実味があるし、自分の努力次第でコントロールできます。
私はそっちの方が面白いし、断然やりがいがあると思っています。もしよければ、みなさんも一緒に頑張っていきましょう!( ^^) _
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