ブラック企業を辞められないのは、なぜ?


残業が超多い、上司が怒鳴る・殴る、休みがないなどのブラック企業に務めている人は、辞めればすべて解決するはずです。別に法律で退職が禁止されているわけでもありません。なら、「なぜ辞めないの?」と思いますよね。




人は不幸になると頭が働かなくなる

例えば、自分が食べられてもおかしくないほど大きな熊に出会ったときに、明日の天気を考えたり、今の自分がしている仕事の問題点を考えている暇はありません。

幸福度が下がっている状態では、人は長期的な視点を持つことができなくなります。「今どうするか?」しか考えることができません。

動物よりも人間が知能が高いとされるのは「長期的な視点を持っているから」ですよね。

しかし、人間も自身の生命が脅かされる状態(ピンチな状態)になると、動物としての生きるための本能を発揮させる他なく、より短絡的な判断を下すようになります。

これが「頭が働かなくなる状態のこと」です。

つまり、ブラック企業を辞めることができなくなる人というのは、この状態に陥っている可能性があります。

今を犠牲にする代償

しかし、

  • 給料が安い
  • 上司との付き合いがきつい
  • 仕事が多すぎる

などの多少の不満はあるものの「自分が勤める会社はブラック企業ではない」と言い切れる人も多いと思います。

では、その人は大丈夫か?ちゃんと長期的な視点を持ってしっかりと頭が働いているか?というと、そうではない場合も多いです。

「今を犠牲にして将来成功する」と考えている人は、脳の機能(パフォーマンス)が落ちています。

幸福度が上がることで得られる効果

幸福度が上がると以下の能力が上がることが研究から判明しています。

  1. 創造性3倍
  2. 生産性1.3倍
  3. 燃え尽き症候群になる確率400%減少

考えてみれば当然のことです。

例えば、画家になりたい人が、毎日絵を描くことを苦痛に感じているとします。

「今、我慢して沢山絵を描けば、いつか成功する」と考えているとします。この状態では、きっと上手くいかないと思いませんか?

なぜなら、絵を描くことを苦痛に感じているので、創造性も下がるし、生産性も下がっているからです。

 

反対に、幸福度の高い、つまり「絵が描きたくてしょうがない!」と思って楽しく絵を描いている画家は、その間に3倍の創造性を発揮し、1.3倍良い絵を描き続けています。

これでは競争に勝つことは難しいのではないでしょうか。

 

しかし、多くの人は、この「絵を描くのが苦痛な画家」のように、「苦労を耐えた末に成功がある。幸せがある」と考えています。これにはなんの根拠もないばかりか、人生にとって有害な考え方です。貴重な人生の時間を”苦痛”で埋め尽くしてしまうことになりかねません。

もしそう思っている人がいるなら、もう一度本当にそうなのか?と考えてみてほしいのです。

要するに、ブラック企業で務めている人と同じように、セルフブラック企業を作って、そこで自ら働いてしまっている人も多いのです。

決して他人事ではありません。

幸福度を上げるために重要なこと

ではどうすれば、幸福度を上げ、パフォーマンスを上げることができるでしょうか?

好きで得意なことをする

まず、上記の「苦労して嫌なことをすれば成功する」という考え方(根拠のない信念)を捨てることが前提条件になりますが、「好きで得意なことをする」ということです。

これはポジティブ心理学をはじめ、様々な研究から示されています。

しかし、それだけでは十分ではありません。

例えば、いくら好きで得意なことをしていても、

  1. お金がない
  2. 健康ではない
  3. 寝不足
  4. いつも家族と喧嘩ばまりしている

のであれば、決して幸福度が高い状態とはいえません。

睡眠

睡眠時間を最低7時間は取るようにして「しっかり寝た!」という感覚を持って毎日がスタートできるようにすることで幸福度も上がりますし、パフォーマンスも上がります。

仕事が残業続きで睡眠時間を削るしかない、という人もいると思いますが、その場合は1年掛かっても良いので、仕事の量を調整できないか工夫を試してみるべきでしょう。長い人生を考えれば、1年費やしても余りあるメリットがあります。

食事

食事も砂糖の多いもの、お菓子を食べ、清涼飲料水をがぶ飲みし、食物繊維、鉄分やタンパク質が少ない食事ばかりであれば、いつか身体を壊すことは目に見えています。

このような食事では栄養不足により脳のパフォーマンスは十分発揮できません。食物繊維、タンパク質を多めに取り、糖分を控え目にすることで朝の目覚めも全然違いますし、腸内環境が整うことで適切にホルモンが分泌されることで幸福度が高くなります。

運動

今までは薪を使って料理をしたり、日常生活の中に運動習慣が取り込まれていましたが、便利になった結果、現代人はとにかく運動不足です。普通に生活しているだけだと運動が圧倒的に足りていません。よく職場で動いているから運動は必要ない、という人がいますが、そんな方も間違いなく足りません。

有酸素運動を週2回30分以上、筋トレを週2回30分以上は最低行う必要があります。

「運動は身体の健康を保つため」と思っている人も多いと思いますが、それは少し古い認識です。

運動は身体の調子を整えるのはもちろんのこと、脳のパフォーマンスを上げ、精神を整え、体重を維持するために必須です。

マネーリテラシー

お金を無駄使いしていては幸福度を上げることが難しいです。いつでもお金の心配をしていなくてはなりません。

お金を使う際は、

  1. 消費(日用品を買う)
  2. 浪費(衝動買い)
  3. 投資(金融商品、勉強、経験、プレゼントなど)

のどれになるのか考え、できるだけ投資にお金を使うように習慣化していきます。

稼ぐことばかりに目が行きがちですが、稼げるようになったとしても、適切なお金の使い方ができていないと結局元通り貧乏になります。

先にお金の使い方をマスターしてから、稼ぐことを考えるべきなのです。具体的には、お金の使い方を習慣化するのと同時に稼ぐ方法を実行していくとバランスが良く、早いでしょう。

人間関係

人間関係においては、イライラしないこと、すぐに怒らないことは重要ですが、上記の寝不足や栄養不足などにより、すぐに頭に来やすい状態になっている人も多いはずです。

人のことを指摘したくなったら、その前に自分の生活がちゃんとできているのか ?を考えてみましょう。

そして、人を変えようとする前に、自分をまず変えましょう。

まとめ

なにもブラック企業に務めている人だけが短期的な考え方しかできないのではなく、私達の身の回りでも頻繁に似た現象は起きています。

  • 寝不足
  • 食生活の乱れ
  • 人間関係の不和
  • お金の問題

などによって人の幸福度は低下し、短絡的な思考になってしまう危険性は誰にでもあります。

ぜひ、今回ご紹介した方法を試して頂き、幸福度を上げ、パフォーマンスを最大化した結果、さらに幸福になる、という「幸福の循環」を創っていってくださいね。

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