リハ職・療法士のための就職活動と面接のコツ

リハ職就職活動


療法士の就職率は現在徐々に下がってきています。どのように就活を進めればよいでしょうか?一般企業ととリハビリ業界両方で就職活動の経験がある私が解説します。




他の業種に比べればリハビリ業界は就職天国

リハビリ職の就職支援サイトなどを見ていると、「これから就職率はどんどん下がっていく」と書かれています。実際そうでしょうが、この言葉だけを見て悲観することはありません。

 

他の業界はもっと厳しくてもみんな頑張っています。決してリハビリ業界だけが就職率が低くなってきているのではありません。

まだまだリハ職は他の業界と比べれば「就職天国」です。

自信を持って自身の希望の職場を掴むための活動を行って下さい。

 

私は一般企業の就活も経験していますので、以下に参考までにどんな感じだったか書いておきます。

参考までに他業界の就活事情を知っておく

私は四年制の大学で法学部を卒業し、就職活動を行った経験があります。

当時は2004年頃で、20~30社面接を受けて内定を貰えたのが2.3社だったでしょうか。

 

交通費などを就活に掛かる費用をバイトで稼いで就活をしていたので、就活よりもバイトが大変だった、という記憶があります。

 

当時の面接はどんな感じだったのか?

一例をご紹介します。

 

一般企業で「圧迫面接」というのが流行っており、面接に行くと、

  • 「何でうちなの?もういらないんだよね。違うとこ行けば?」
  • 「あんたの親の顔が見てみたいわ・・。」
  • 「そんだけうちを志望しているなら、あんた、どんだけ辛い仕事もできるんだよね?」

などと面接開始直後や志望動機を述べた後に言われたりしました。

※)圧迫面接とは、言動で精神的に圧迫して、面接を受けている者の回答そのものよりも、感情的になることなく臨機応変に迅速かつ冷静な回答をする「態度」が評価される面接のこと。

 

めちゃくちゃ偉そうに、ふんぞり返ったおじさんの面接官が吐き捨てるように上記のことを言うのです。

 

私は「圧迫面接」というものの存在を知っていましたが、さすがにこんなことばかりされると、万が一そこに就職してもロクなことはなさそうだなと直感的に思いました

 

初めは我慢して冷静に受け答えしていましたが、途中で「もういいや、めんどくさい」と思って、素直に思ったことを言ってしまっていました。

  • 「相手が学生だからって、一生懸命やっている人に対してそんな態度はおかしいと思います。」

とか言いました。笑。鼻で笑われましたが。

 

当然落とされましたね。

 

リハビリ職の面接もそういった方法が今後取られることもあるでしょうが、まだまだ先で少ないでしょう。

 

実際に私が以前の病院に就職した時は、専門学校のクラスのみんなが面接を受けに行ったら、ほとんどそこで働くことが100%決まっていました。

 

よっぽど変わったことをしたり言わない限り、運悪く2.3個の面接は落ちることもあるでしょうが、ほとんど合格できると思います。

 

私の知っている理学療法士で面接に落ちた人は、髭をボーボーに生やして面接に臨んだ人でした。

 

「髭、剃ったほうが良いよ」

と私も忠告したのですが、

「僕のポリシーだ、絶対に剃らない」

などと言っていました。

 

そりゃ落ちますよね・・。

第三者からしたら意味分からないですものね。

 

正直リハ職の就活は楽勝です。

いや、楽勝って思っていた方がうまくいきやすいと思います。

 

なぜなら「就活は動いてナンボ」だからです。

自分が積極的に動ける理由を探して、ドンドン動いていきましょう。

リハ職の就活はどんな所を選ぶべき?

療法士が就活をするときに、学校に来ている求人票を見て就職先を検討する場合が多いと思います。

 

就職する先は、病院、クリニック、介護保険施設が最も多く、続けてそれらに付随するデイケア・デイサービスが多いようです。

 

最近では訪問リハビリ分野が人気があるようです。

参考) 経験者が語る訪問リハビリへの転職「訪問看護ステーションの選び方と求人の探し方について」

 

どこに就活をすれば良いのかわからない・・という方は、結局は実習先を基準にして探すことになると思います。

それ以外は職場のイメージが湧かないですよね。

私もそうでした。

 

実際に実習先にそのまま就職する新卒も多いです。

 

就職先を探す際は、あなた自身の気持ちが一番大切です。

  • どんな療法士になりたいのか
  • 療法士になってどんなリハビリをしたいのか

それをまず明確にしておく必要があります。

 

とはいっても、自身の先のビジョンも、それを描くための情報がないと描けません。

 

描けないからどこに就職したら良いのか分からない、就活が進まないからビジョンも描けない、という悪循環になってしまっている人もいると思います。

 

取り敢えずと言っては語弊がありますが、働き出してから初めてそういったことが本当に腑に落ちて理解できます。

 

よって、とにかくどこでもよいので働き出さないと、自身のキャリアのことを考えることもできない場合も多いです。

 

スタートはとにかく療法士として働き出すこと。

 

その職場の詳しいことの本当のところは働いてみるまで分かりません。

しかし、ある程度推測することはできます。

 

以下にその具体的な方法をご紹介していきます。

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リハ職の就活のコツ

上述の様に、リハ職の就活・面接は楽勝です。(常識の範囲できちんとした格好をして、キチンと受け答えすれまぁ大丈夫です。)

 

よって、

リハ職の面接は、「受かるか受からないか?」を気にして望むよりも、「できるだけその職場の情報をたくさん集める場」という意識で臨むのが良いと思います。

(職場によっては倍率が高いところもあるでしょうが、リハビリ業界ではまだかなり稀なはずです。)

 

 

就活を始めて、まずは学校に来る求人票を確認したり、ネットで情報収集すると思います。

 

しかし、それらの情報って、当然「表の顔」しか書いてありません。

外に見られても良い情報しか載っていないんです。

 

でも、実はあまり表に載っていない情報が結構大切です。

  • 職場の雰囲気
  • 人間関係
  • 上司の人柄
  • 研修の有無

などなど。

 

療法士の就活での面接は、直接そこらの情報を得るための大きなチャンスです。

面接で情報をたくさん集めて、より良い職場をこちらが選ぶという意識でいると良いのではないでしょうか。

面接では「より具体的になる」質問をたくさんすること

リハ職就職活動

  • 面接では、組織側の説明を聞いているだけになっていませんか?
  • 印象を悪くしたら落とされると思って、余計なことは話さないように聞き分けの良い優等生的な態度で臨んでいませんか?

 

面接はネットや求人票では拾えない詳しい、具体的な情報を聞き出すチャンスです。できるだけ積極的に質問しましょう。

 

具体的には、まず、面接で相手が何を中心に話を進めてくるのかを良く聞いておきましょう。

そこが相手の強みであり、そこについて就職先は自信を持っています。

  • 給料
  • 福利厚生
  • 事業展開

などの話を中心に展開してくるところが多いと思います。

 

例えば、事業展開を手広く行っているところに面接に行くと、

 

「回復期病院だけでなく、外来のクリニックも併設しいているので、うちでは色んな分野のリハビリが勉強できますよ。」

 

などと教えてくれます。

で、こういった内容はその企業のホームページに書いてあったりします。

 

でも、実際は組織内で違う職場に移る場合に、「最低3年は1つの職場で経験を積むこと」という暗黙のルールがあったりします。

また、その職場のトップの人が認めた療法士でなければ、例え3年経っても移動が簡単にできなかったりする場合もあります。

 

 

そういった話が面接であれば、例えば、

 

「部署を移動するための条件は何かあるのでしょうか?」

 

などと質問すれば、ネットやホームページでは得れない情報が得られることになります。

 

他にも歩合制の訪問リハビリであれば、

 

「年収500万円以上も可能!」

 

と求人票やサイト書いてあったりします。しかし、あくまで計算上は、という場合が多いです。

 

実際にはそんなに多くの利用者を抱えていなかったり、1件毎の移動距離が長すぎて1日で回れる件数が限られている場合も多いです。

 

求人票やサイトを見ていて、こういった疑問が浮かぶ場合には、

「平均年収はどれくらいでしょうか?」

という質問が有効かもしれません。

とにかく、へ~そうなんだ、と相手の言っていることを鵜のみにせず、全て疑いましょう。

 

もちろん、疑っていることを前面に出すと相手も不快に思います。

 

「あなたの組織で働きたい。そのためにもっと具体的な話が聞きたい。」

 

そういった姿勢が伝わる様に積極的に質問していきましょう。

 

面接の時に思い浮かんだ質問や具体的に聞いてみたいことが、ホームページや求人に既に書いてあったりして、自分がちゃんとチェックできていないだけかも?

と思われるようなこともあるでしょう。

 

それでも構いません。どんどん質問して下さい

 

書いてあることを聞いたからって落とされるようなことはまずないです。これは一般企業の面接でも同じです。

 

面接官もそこまで把握していない場合も多いです。

 

むしろ、何も質問せず座っているだけの方が「この人ちゃんと分かっているのかな?」と相手も不安に思うはずです。

まとめ

リハ職のための就活の方法について書きました。

 

ホームページや求人票に書いてある内容はあくまで、大きな枠組みの情報です。

ざっくりとしか書いてありません。

具体的に、もっと具体的にと枠組みの中身を解き明かすような質問をどんどんする場所が面接です。

 

面接をもっと有効に利用すると良いと思います。

 

そのためにはリハ職の就職活動における面接を「相手に判断される場」と捉えるのではなく、「こちらが相手を判断する場」という逆転の発想が必要です。

 

決して上から目線で臨むのではなく、積極的に相手を知ろうとしている姿勢を前面に出して質問していきましょう。

 

極論では質問する内容はなんだって良いと思います。とにかく、相手とコミュニケーションを取って下さい。

一方的ではない、相互のやり取りです。

相手とコミュニケーションを行う場、それが面接だという認識で臨むと、リハ職の就活は成功しやすいのではないでしょうか。

 

 

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