理学療法士の平均給料の推移と今後のリハビリ業界の進むべき道

理学療法士,平均給料


理学療法士の給料は年々低下しています。私の職場でも、私と3年後に入職した後輩では3万円程度月給に差があります。年間では約36万円の差があります。

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現在(2016年)の全国の理学療法士の平均給料は約390万円、10年前(2006年)は約424万円。

 

ここ10年で34万円減少していることになります。

理学療法士の給料はなぜ下がっている?診療報酬のカラクリ

が臨床で働いていると、患者さんに”今後の高齢化社会であなたの仕事はどんどん需要も増えるし、安泰ね!いい仕事選んだわね。”とよく言われます。

 

しかし、現状はそうでもありません。

 

一般企業であれば、市場の原則として、需要と供給のバランスによりサービスの価値が決まるので、需要が増えれば価値は上がります。よって、売上は増加傾向になり、給料も上がりやすいでしょう。

 

しかし、私達医療職は少し話が違ってきます。

 

理学療法士がリハビリを行うと、所属する機関が国に診療報酬を申請し、基本的に3割の医療費を患者さんが自費負担します。給料はこの診療報酬+自費から理学療法士に支払われます。

 

理学療法士の給料が下がり続けている原因はこの”診療報酬”にあります。

 

厚生労働省は現在の社会情勢や今後の医療保険の展望を考慮し、診療報酬の増減を2年に1回行っています。

 

例えば過去のデータを基に将来を予測すると、2030年には日本で3人に一人が65歳以上の高齢者であるということが分かっています。

 

当然リハビリする人も増えることが分かっているわけです。

 

そうすると

「じゃ、理学療法士増やしといた方がええやろ」

と国も思うわけで、診療報酬のリハビリの額を上げます。

 

そうすると

「理学療法士って給料ええらしいで!」ゴリゴリの大阪弁ですいません・・でもちょっとこの方が面白いでしょ?)

と、「ワ~!」と人が群がる訳です。

 

今度は,

「なんか、PTなりたい奴多いみたいや。ほんなら専門学校作ったら、多少高い授業料でも払いよるんちゃうか?」ということで「ワ~!」と専門学校が乱立することになります。

 

15年くらい前から実際にこの流れで業界は進んできました。

 

結局国は診療報酬(お金)を操作することで人を操り、結果、国を望む方向へ向かわせている訳です。

 

で、今は

「ちょっと、えらいPT増えてきてもたわ。もう増やさんでもええやろ。」

って国が思っている時期に来ています。

 

なので、診療報酬も減らし、国家試験も国が難しく設定し、合格率は7~8年前は98%とかだったのが、現在は80%台になっています。

 

さらに

 

「社会保障費えらいことになってきてるやん。

こらあかん。医療保険も介護保険もちょっと絞っていかなえらいことなってまうでー!

あかん。あかんでー!!」

(注:大阪弁をばかにしているわけではありません。私も大阪人です。)

 

って状態になってきているので、目の敵のように診療報酬を減らされていっている、というわけです。

 

今後の見通し

要するに、国の状態や意思でPTの給料は変わっていきます。

 

ここを抑えておくことが非常に大切です。

 

しかし、PTは給料に不満を持ちながら、なぜか国のこととか政治とか全く気にしていない人が多い・・。

なぜ?って思います。

 

日本の人口は現在ピークを過ぎて(2004年がピーク)減少してきています。

更に、高齢者の割合がどんどん増えてきています。

 

国の給料は税収です。

労働者である若い人が減って、どんどん税収は下がっていくのに高齢者が増えていくので、現行の制度のままでいけば、社会保障費も増大していきます。

 

これで今後PTの給料が増えるわけがありませんよね。

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じゃあどうすればいいの?

診療報酬に依存することから脱却していくしかないでしょう。

 

具体的には、起業して自由診療でやっていくか、今やっていることに付加価値を付けて人を集めるしかないでしょう。

 

現役のPTで「研究やリハビリを一生懸命頑張っていれば何とかなる!リハビリの効果を世に知らしめる!」と思って頑張っている方には大変申し訳ないですが、それでは給料は上がることはないでしょう。

 

研究はお金儲けとは少し違う種類の理念が必要な分野ですし、リハビリの効果をはっきり誰もが分かる数字やデータで示すにはよほど画期的な方法が開発されない限り難しいのでは、と私個人は思っています。

 

だって、歩行速度や歩き方、人間の動作のパフォーマンスなんて少し腰が痛いとかはもちろん、

  • 嫌なことがあった
  • 寝不足だ
  • 便秘だ
  • 失恋した

など条件が少し変わってくるだけで変化するほど繊細なものです。

 

スポーツ選手が、0.01秒のためにどれほどの繊細な調整をしているか・・・

 

それらを全て把握して、比較したときにはじめて「リハビリの効果があった」と言えるのであって、ただ歩行速度を測ったり、バランス能力を測ったりするだけでは本当に効果があるなんて思えません。

 

数値が上がっていても、その時に実は便秘が解消していただけかもしれませんしね。

 

実際の例で言うと、私の担当の患者さんは、ある日を境に歩き方が大きく良くなりました。

その時は「俺のリハビリなかなか効果あるやん!」と思っていたのですが、実は精神安定剤を飲み始めてリラックして歩けるようになったから、と言うだけだったことが後に分かりました。

 

そんなものです。

 

 

リハビリに”他者に明確に効果を示せる結果”を求めたいのは「リハ職のエゴ」だと私は思っています。

 

「俺のやってることすごいんやで!認めてや!」って感じに思えてなりません。

私達のリハビリはそんなところに価値があるのではありません。

 

実際に体が良くなって「また、元の生活に戻れる」って患者さんが泣いて喜んでくれる、それがこの仕事の明確な効果で価値だと私は思います。

 

本当に効果がないのに泣いて喜んでくれますかね?

 

データよりもしっかりした大切なものが確実に存在します、この仕事には。

 

この業界は、そっちの方向、つまり「リハ職ののエゴを満たすことばかり考えるのではなく、患者さんの満足を第一に考える」方向に進んでいかなければならない時期に来ていると思います。

結論、働く環境を選ぶことが最も大切。

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