
セラピストも臨床業務以外にもプライベートでたくさんのことをこなしていかなければならない時代になりました。
休日は副業に勉強会に、家庭の用事、友人と飲み会・・現代人に暇な時間はありません。
ましてや、おしゃべりして残業しているなんて、言語道断です。
ライフワークバランスと言う言葉があります。
これは仕事と生活のバランスを取りましょうって意味に取られがちです。
しかし、どんどん異分野が繋がって、垣根が無くなっていっている時代背景を踏まえると、仕事とプライベートの区切りが無くなって来たということがこの言葉の本質です。
仕事だ、休みだと区別して考えるのは最早時代遅れです。現代の戦争に火縄銃を持ち込むようなものです。
休みをしっかり取りながら自分の今後の人生にプラスとなることをする。公私混同がこれからのスタンダード。
正しいライフワークバランスです。
早く家に帰って子供達と遊ぶとか、奥さんの夕食の手伝いをするとか、自己研鑽の勉強をするとか、今後のために限られた時間を有効活用しましょう。
療法士の自己研鑽とは?
医療業界は「一生勉強」と特に言われる業界で、最新のリハビリ知識を常に吸収していかなければなりません。これはもう昔から言われていたことで、これが言われ続けて今のリハビリ業界があります。
リハビリ業界はあなたの望む姿になりましたか?
なっていると思う人はそのままの勉強を続けて下さい。
なんか違うなぁ・・と思う人は、やり方を変えていかなければなりません。
個人的には今までの様に臨床のみ勉強していてもこれからの業界は衰退していくと思います。
「臨床は当然勉強する、リハビリ以外の分野も勉強する」これが未来の療法士のスタンダードです。
まずは時間を作り出す方法を考えましょう。
なかなか臨床をして、友達とも遊んでとなると自己研鑽の時間をしっかり確保することは難しいです。
タイムマネジメントを考える前にやっておくべきこと2つ
最重要課題は、 「目的を持つ」こと。
・なんのためにタイムマネジメントをするのか?(目的を明確に持つ)
・そしてそれを続かせるための環境は整っているか?
これが無ければ、いくらテクニックを学んでも無意味です。
例えば英語の勉強。
何回も勉強しても身に付かず挫折する人達があちらこちらに散見されます。
これは、英語が難しいから?
はたまた、日本人には英語が合わないから?
教材が合ってないから?
答えはNOです。
何となく勉強したいけど何しようかな?
そうだ英語にしよう!
みたいなことが多い。
要するに思い付きとかカッコ良さそうだからとかの動機で始めてしまう。
「そうだ、京都行こう。」みたいな感じですかね。(そんなCMありましたよね。)
これでモチベーションが続く人なら瞬く間に世界で活躍できる人になるでしょう。でも、普通の一般の人がモチベーションを続かせるためには、なりたい自分を明確にすることから始めましょう。
なった時の嬉しい気持ち、誇らしい気持ちも同時にワクワクしながらイメージしましょう。
英語の勉強なら、実際にハワイに行って、外人の友達とビーチでカッコよく喋っている姿など楽しいことを出来るだけ具体的に想像しましょう。
何となく始めても普通は長続きしません。
何度こんなことを繰り返してきたか・・
いい加減これは学びましょう。(自分に言い聞かせてる。)
嫌なことや、苦しいことも続く訳がありません。
古来から備わっている本能が苦痛を避けようとしますから。
「私は本能に抗えるし、神に挑戦する位の気概を持っている!」
と鼻息も荒く言うのなら、インドの苦行僧の様にひたすら幸せや楽しみを我慢し、苦痛に耐えて勉強するのも良いでしょう。
成し遂げれば、英語を喋って外国人と話すどころか、悟りを開いて仏様とお話しができるかもしれません。
普通の意志の普通の人は、「如何に自分のモチベーションを持続させるか」を考えて、環境を整えてから勉強を始めると良いでしょう。
継続は力なり、です。
続かせることがまずは成功の第1条件です。
ここをまずは抑えましょう。
タイムマネジメントのテクニック4つ

テクニック重視の時代ですので、当然タイムマネジメントのテクニックも存在します。
ご紹介しておきます。
”ECRS”と呼ばれるものです。
E→C→R→Sと上から順に時間を生み出す効果が高くなります。
その代わり効果が高いもの程難易度が高いです。
なので、上から順に検討していって下さい。
Eliminate(エリミネイト)
1番良いのはそもそも作業を無くしてしまうことです。
本当に必要なことなのか?無くせないか?もう一度考えてみて下さい。
”簡単に仕事無くせたら苦労せんわ”って思った方、意外とこれあるんですよ。
その思い込みが仕事を減らせない原因の一つです。
Conbain(コンバイン)
同種類の作業をまとめてやることです。
例えばパソコンを使う作業を家でしているとしましょう。
1日に何回もパソコンを開いたり閉じたりしていると、その度に起動し、明らかに時間が無駄になります。
まとめてやることで無駄な時間を大幅に減らすことができます。
Replacement(リプレイスメント)
置き換えること。
時間が掛からない作業に置き換えることが出来ないかを考えましょう。
食器を手で洗っていたのを食洗機を使うとかが分かりやすいでしょうか。
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Sinplify(シンプリファイ)
単純化することです。
例えば、セラピストの業務で計画書作成、症例発表など書類関係は雛形を作っておくと2回目以降はシンプルに入力するだけになります。
さらに言うと、書類なんて大方先輩が雛形を持っていますので、”よいしょ”して雛形を頂きましょう。
これで1回目の雛形を作るという時間が掛かる作業も省けます、
ルーチン化してしまうということですね。患者さんの治療以外はPT業務は殆どルーティン化が可能です。役職が上になればなるほど、仕事に緊急性、柔軟性が求められるので、段々難しくなりますが。
タイムマネジメントの極意
もう一つタイムマネジメントで大切なことがあります。
それは、”自分にアポイントメントを入れておく”という概念をもつことです。
仕事で「忙しい」と感じる人は必ず、相手に流されてしまっています。
突然の電話対応、急な用事を頼まれる、行きたくない飲み会に急に誘われるなど、自分が思ってもみなかった案件が多発する時、人は「忙しい」と感じます。
「やりたいことをやれていない」という想い、これが「タイムマネジメントしよう、考えよう」と思う人の根源にあるはずです。
例えば、急な用事を頼まれても、「残念ですが、その時間は用事があります。」と断れば良いのです。
別に誰かと約束してるとかではなく、「自分と約束してる」から断れば良いのです。
その時間で自分のやりたい勉強などをやるのです。
これ、自己中な感じがしますし、なかなか気の弱い方は人に頼まれたことを断れないと思いますが、実はタイムマネジメントの極意です。
自分の時間は自分で守る!その強い意志がタイムマネジメントを成功させる秘訣です。
是非お試し下さい。