医療介護職こそ「副業・複業」という選択肢が必要な時代

医療介護職 複業


今まで国から保護されていた職業こそ、これから一転して受難の時代になります。




国に支えられていた職業の弱み

私たち医療介護職の基本的な給料は診療報酬、つまり国の社会保障費から支払われています。日本の社会保障費が年々増加している(年間約1.2兆円増)昨今、今後診療報酬が目減りしていくことはもう明らかです。

社会保障費給付の推移グラフ
社会保障給付費の推移 引用)内閣府http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2017/html/zenbun/s1_1_4.html

それに伴い、医療・介護など保険関連事業や公務員など、お国から給料を頂いている職業は、これからの時代、一変して苦しくなることが予想されます。

私たち医療介護職は、”半官半民”とも言える状態で今までやってきました。

他の業界は基本的に自分で稼いでこないと給料も出ないので、一般企業は喰うか喰われるかという環境で市場競争を続けてきています。なので、当たり前ですが、お金の計算をするし、物を売る営業力を基本的なスキルとして持っている人が多いと思います。

 

しかし、私たちは、特別売る努力をしなくても商品(サービス)が売れていく環境にいます。ただ、専門的能力を磨く=商品の質を上げる努力をするだけで、仕事とお客さんを誰かが流してくれる時代に生きてきました。

しかし、これからは徐々にそうもいかなくなると思います。

 

今までの医療介護職は、

  1. 顧客or仕事を取ってくる(マーケティング・営業)
  2. サービスを提供する(販売)

という基本的な2つの流れの内、2の「サービスを提供するときに、サービスの質を高めること」のみ追求していれば良かったという側面があります。

しかし、これからは1の「顧客や仕事を取ってきたり、マーケティングや営業もできる人」が重宝される時代になります。

在宅でリハビリや医療サービスを提供している組織は、保険事業分野の将来の見通しが立たなくなってくると、積極的に自費分野に進出し始めるはずです。リスクを分散するのは事業経営の基本です。

その時に、マーケティングや営業ができる人は人材として強いはずです。

複業とは自分で泳ぎ、稼ぐスキルを得ること

皆さんももうお気付きの通り、診療報酬に給料を依存した状態では、今後、給料が上がる見込みは限りなく少ないです。

私が複業をおすすめすると、

  • 本業が疎かになる
  • 今の職業を極めた方が結果的に良いのでは?

という意見を頂くこともありますが、それは少し話が違います。

 

私が副業・複業をおすすめしている、その本意は、1の「顧客・仕事を取ってくる」という過程を経験しておくべきという意味合いが強いです。

これからは、異業種、つまり医療介護業界の外に働きかけてイノベーションを起こすような動きが重要で、そのためには広大な他の業界に対するマーケット感覚や営業力が貴重なスキルになるはずです。

サービスの質を高めることは今まで通り続ければ良いと思いますが、お客さんを取ってくるスキルや知識が全くないのは、これからの社会ではまずいのでは、と思います。

個人で自費で開業して、リスクを取ってまでそれをやる必要はありませんが、初めは小遣い稼ぎ程度の副業でも充分なので、マーケティング感覚と営業的なスキルが身に付く趣味を持ってみると良いと思うのです。

ブログはリスクなしで、やり方次第ではそこらのスキルと感覚、知識を勉強できるので最適だと思います。

 

リハビリ職は「勉強=リハビリや医療・介護関係のこと」と思い込んでいる人が多くいますが、それは2のサービスの質を高めるタイプの勉強です。

(当たり前の話ですが、サービス業=お客さんにサービスする仕事、ではなく、目に見える物を売っているかどうかなので、医療介護職はサービス業です。)

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業界外で自力で給料を上げていく

給料が上がらない、将来が不安だと嘆いているばかりではなく、本当に医療介護の仕事が好きなら、「(将来的に)本業は稼ぐ分野ではない」と割り切り、自身の中で線引きができると今後働きやすいと思うのです。

本業が趣味、複業で生活費を稼ぐというイメージです。

こんな言い方をすると、「趣味でリハビリするなよ」と思う方もいると思いますが、これからはどれが本業とか副業とか分けて考えている方が”働きにくい時代”になっていきます。

”本業”という言葉や考え方自体が戦後にできたもので、昔はみんな複数の仕事をしているのが普通でした。長い歴史でみると本業、副業なんて仕事を分けて考える方が異常なことです。

 政府も副業・兼業を推進!近いうちに本業も副業も垣根が無くなる

 

本業1つだけでどうしても生活費を稼がなければならない、となると、給料が下がってくれば焦りますよね。ブラック企業から抜け出せないのもの、これが原因の一つとしてあると思います。「これを辞めたら食っていけない」という恐怖があるからです。

 

でも、リスクを分散するように、収入源を分散しておけばそんな心配はなくなり、ブラック企業から抜け出せる人が増えると思うのです。社会的にも健全になります。

まとめ

診療報酬による給料のみに依存するのではなく、副業・複業を始め、そこから自身で稼ぎ、リスクを分散していきましょう。

医療介護分野は、診療報酬が下がった方が国民が安くサービスが受けられるようになるし、社会保障費も削減されます。日本の将来のためにはその方が良いのです。

本業を趣味にし、複業でしっかりと稼ぎ、やりたいことを給料に縛られずやる方が、長い目で見て結果的に良いサービスが提供できることは間違いありません。

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