
欲望と言うと、皆さんはどういうことをイメージしますか?なぜか悪いイメージを持っている人が多いですが、実はそうではありません。むしろ欲望は、人を幸せに導く大きな道しるべになります。
一般的に欲望と言うと、性欲や食欲等明日ないと言うイメージを持つ人が多いと思います。しかし聞かれたことがある方も多いと思いますが、人の行動理由の8割以上は無意識で動かされています。
私達は欲求に動かされていることを知ろう
例えば、学生時代に髪型にこだわったり、ファッションに興味を持つのは、一モテたいからであり、女性が恋人を探すのも繁殖という生物としての最終にして最高の目的があるためです。
ところが人間は社会的な生き物なので、繁殖のためにモテたいと公に宣言することはできず、「恋人が欲しい」とかロマンチックな言い方をします。でも、その心の奥底を探っていくと、「本能」という部分に目をつぶるわけにはいきません
生物として生存し、繁殖する事と言うのはすごく重要な命題であり、そのためにあらゆる生物は生きていると言っても過言ではありません。なので、若いうちも異性に興味を持ち始める時期は、比較的早く、その他の欲望はそれより後にやってきます。
しかし、人間には他にもたくさんの欲望があり、それに沿って社会が作られているし、個人の夢や願望があることが理解できるはずです。
欲望の最終形態は「自己実現」
マズローの5段階の欲求説と言うのはすごく有名ですか、実際その通りで、それらを満たしていくと幸福度が高まっていきます。
幸福度とは何ですか?とよく聞かれたりするのですか、これはつまり欲求が充足されたときの満足感の事です。
人間も心の奥側、または無意識の部分では、本能の充足を求めており、それが幸福度とか幸福感と表現されています。
なので、人間の欲求にはにはどういうものがあるのか?を理解しておくことで、生きていく上での幸福感を得る道しるべになります。
マズローの5段階欲求説
- 生理的欲求…食べる、寝る、排泄、繁殖など
- 安全欲求…安全に暮らしたい
- 社会的欲求…どこかに属したい
- 承認欲求(尊厳欲求)…認められたい
- 自己実現欲求…最高の自分を実現したい
です。
私の場合を例に説明してみます。私は29歳で結婚して現在41歳です。3人の子供がいます。家庭は円満で毎日すごく楽しいです。
幸運なことに日本に生まれ、生まれた時からご飯は食べれたし、家もあり、突然外的に襲われることもなかったため、生理的欲求と安全欲求は満たされていました。
しかし、学生時代には、学校のクラスで決して目立つようなタイプではなかったため、社会欲求以降は満たされていなかったように思います。
そのまま欲求不満状態で社会人になり、そこからまたリハビリの資格を取るために夜学に通い、学生に戻りました。なんとか資格を取り、社会の片隅で働くようになってから社会の一員であるという”自覚”が芽生え、社会欲求が満たされたように思います。
その後社会人5年目でブログや情報発信を通してある程度収入を得たり、いろんな人と関わるようになったりして承認欲求も、完璧ではありませんが、ある程度満たされたと思います。
また、家族を持てたことで、自分が家族のリーダーであるという認識を持ち、そういった面でも承認欲求が満たされていると思います。
現在は、自己実現欲求に向かっていろいろなことに挑戦している状態です。
いかがでしょうか?皆さんも似たような感じで人生を過ごしてきていると思います。
つまり、人間は欲求を満たすために動かされているのですが、それを後から理屈で説明するのが人間です。なので、言葉ではなく、その人の行動を見るのがその人の本性を見るための基本です。(言葉では何とでも言うことができるからです。)
欲求を知り、充足させるために生きることが幸福度の高い人生の秘訣
欲望を否定している、もしくは汚らわしいものだと思っていると、この人生の道筋が見えにくくなって迷子になってしまう可能性が高くなります。
幸福度の高い人生を歩むためには、この欲求の道標を常に意識し、自分の欲求と真摯に向き合う姿勢が大切です。欲求を充足させるために自分のキャリアや家族形成・人脈形成をコツコツ行っていくと、間違いなく満足度の高い人生=幸福な人生になります。
そして、この欲求を受け入れることこそが、自分を受け入れるということに繋り、自己肯定感とか、自分軸を持った考え方になっていきます。
世間では低次の欲求ばかりがクローズアップされますが、高次の欲求を充足させるために活動をすることこそ、「本当に生きる」ということです。ぜひ、自身の欲求にフィルターをかけず、素直に認識し、それに従って生きてみてください。