不正確な触診の代わりに!リハビリの臨床でかなり使える簡易筋電図「マッスルアライブ」

簡易筋電図 マッスルアライブ


理学療法士の仕事は、患者さんに「いかに動いてもらうか」だと思います。動作をきちんと行うためには、筋肉がきちんとしたタイミングで動き、適切な力でそれぞれ協同して働く必要があります。

スポンサーリンク


筋肉が適切に働いているかを臨床において簡単に調べる方法は、

  • 筋電図
  • 触診
  • 動作分析(代償動作の有無)

が主な方法になります。

 

それぞれの方法を正確(信憑性が高い)な順に並べると、

筋電図>触診>動作分析

になると思います。

 

逆に実際に臨床で頻繁に用いられる方法は、

動作分析>触診>筋電図

の順番となります。

 

ここには大きな矛盾があり、簡易な方法であればあるほど頻繁に用いられますが、それと反比例して信憑性が低くなっていきます。

既存の筋電図は大げさすぎるし、実際の臨床の短時間で使うには手間と時間がかかり過ぎます。

 

私を含め、多くの臨床家の理学療法士は、手軽に行える触診と動作分析を駆使して、患者さんの動作中の筋肉の動きを推測している、というのが現状ではないでしょうか。

触診の不正確さ

動作分析による筋収縮確認方法の不正確さは、観察する人の臨床経験にかなり依存することは言うまでもないでしょう。

 

しかし、一般的に触診でも筋収縮を確かめる方法も信憑性はあまり高くないです。

 

触診の技術は、静体に対して有効で、動体、つまり、動いて動作を行っている最中の筋肉を触ることに対してはあまり信憑性は高くありません。

動作中の触診方法の例

下腿三頭筋 視診

例として、ガストロ(下腿三頭筋)の動作中の触診を行い、筋収縮の有無を確認する場合(脳卒中の患者さんで実際に臨床中に良く行われます。)、歩行中に立脚後期で触診しても、的確に筋収縮を触知することはかなり困難です。

 

私達が筋収縮を触診する場合、収縮した際の筋肉の硬さを触覚で感じ取ります。

しかし、筋肉が固くなるのは、筋肉が収縮した時だけではありません。

他動的に伸張されたときにも筋肉は引き伸ばされ、固くなります。

 

立脚後期の時の肢位のように、足関節背屈位で荷重を掛けると、ガストロは伸長され、触診で筋肉が収縮しているのかを判断するのは簡単ではありません。

 

ではどうするとよいのでしょうか?

 

実際には、触診で曖昧な場合、動作分析による代償動作の有無などと統合して考え、ガストロの筋収縮が弱い、と判断していることが多いと思います。

 

しかし、実際のところ、臨床経験の浅い臨床家がこれらの方法を駆使しても、確実に「筋肉が収縮している」という状態を適切に確認することは困難であると思います。

私は以前から、パルスオキシメーターの様なもので、簡易的な筋電図があれば良いな~とずっと思っていました。

 

筋電図

こんな感じで患者さんに触れると反応する筋電図があれば、と何度想像したことか・・

スポンサーリンク


臨床で劇的に使える、市販の簡易筋電図「マッスルアライブ」

で、調べてみると、株式会社身のこなしラボラトリーというところが、簡易的な臨床用の筋電図を販売していました。

「マッスルアライブ」という商品です。

簡易筋電図 マッスルアライブ

筋収縮を調べたい部分の皮膚表面に貼り付け、音と光で筋収縮の程度(強さ)を知らせてくれるという商品です。

どんな感じの商品か、動画で見て頂くのが一番分かりやすいと思います。

IMG_6215

専用の両面テープがセット。60回分です。
IMG_6216

大きさ。親指より一回り大きい位です。
IMG_6217

皮膚に接触する部分(裏側)

マッスルアライブの仕組みと特徴

簡易筋電図 マッスルアライブ 作用機序上図のようにサイトで説明されています。これは普通の筋電図と同じですね。

 

この商品の特徴は、簡易的に使える、というところだと思います。

リハビリの臨床機器って、研究分野で使われることを目的に開発されているものが多いので、臨床の短い時間で使うにはとても現実的ではないものがほとんどです。

 

でも、これは、臨床で使うことを想定して作られているので、簡単に・短時間で筋収縮を確認できる、というところが凄いところだと思います。

EMGバイオフィードバック療法とは

この機器の説明・使い方として、EMGバイオフィードバック療法が紹介されています。

EMGバイオフィードバック療法EMGバイオフィードバック療法とは、図を見て頂ければ分かると思いますが、簡単に言うと、「使用用者自身がこの機器を使って筋を効果的に収縮させる方法を学ぶ」ことです。

 

脳卒中片麻痺の方で、「麻痺している足や手の使い方や、体の使い方がよくわからない」という方は実にたくさんにいらっしゃいます。

その傾向は感覚障害があるとさらに著明になります。

 

そういった方に、マッスルアライブが光る(反応する)ように、動作やトレーニング方法を指導することで、確実に機能回復を促すことができると思います。

 

「でも、お高いんでしょう??」

 

そう思ったあなた、マッスルアライブ単体での購入なら19.800円(税抜き)です。まあ、買えなくはない値段設定が好感を持てますよね。

(私が購入した際は、送料・代引き手数料(決済方法は代引きのみ)¥648と消費税で合計¥22.032円でした。)

 

詳細は良かったらHPを覗いて見て下さいね。

参考HP)http://www.minokonashi.co.jp:身のこなしラボラトリー「マッスルアライブ」

使ってみた感想

筋電図の反応が悪かったら使えないないなーと思いながら購入したのですが、感度は良好で、少しの筋収縮があれば反応します。

私や家族が試す限りでは特に問題なく使えました。

 

今度、片麻痺のBRSⅡ~Ⅲの患者さんに運動の分離を促す目的と、自主トレとして使う予定をしていますので、また詳細は追って追記します。

まとめ

リハビリ業界のリハビリ機器はまだまだ未発達で、今だに何十年前に開発されてような機器が使われていたりします。

 

しかも、本当に煩わしい設定や調節・セッティングが必要なものがほとんどで、臨床向けに開発されているものってかなり少ないと思います。

 

このマッスルアライブのような臨床向けの機器が、今後たくさん発売されるようになると良いですね。

スポンサーリンク

                          

検索

コメントを残す