熱中できるものを探さなければならない?「熱中できることを探す方法4つ」


熱中するものや興味があることに没頭する事が仕事を楽しむコツだとされていますが、果たして本当でしょうか?




そもそも「熱中している状態」とは?

いわゆる、「フロー状態」と言われる状態が熱中している状態です。

Mihly Cskszentmihlyiという人によって名付けられた「フロー(ゾーンとしても知られる)」は、何か仕事をしているとき、エネルギッシュに集中する、完全に没頭する、作業プロセスを楽しむといった感覚に完全に入り込んでいるような精神状態のことです。

”気がついたら何時間も経っていた”という経験はありませんか?

私は、

  • ブログ記事の作成
  • 高校の部活で剣道の試合をしていた時(自分が負けるかもしれない、かなり手強い相手と試合をする時)
  • 昔趣味で音楽を作っていた時

などがそうでした。

スポーツを真剣にやっている時などに体験しやすいと思いますが、時間が止まっているように感じたり、逆に数時間が一瞬で過ぎるように感じたりする事があります。フロー状態とは、「今現在」にのみ全神経の注意が向いている状態で、時に幸せな感覚を伴います。

フロー状態になる4つのコツ

私の体験では、「現在&作業に集中できる環境を作り出す」と、フロー状態に入りやすいです。

コツとしては、

  1. 作業自体に非常に強い興味・関心がある事
  2. 自発的に行なっている事(誰かにやらされているのではない)
  3. 静かな空間(安心できる空間)である事
  4. 制限時間がある事(軽度のストレスがある)

このような条件が整うとフローに入りやすいです。

フロー状態にいる時は、行為の結果を全く考えていないことも特徴的です。

普通は、結果を頭の片隅に想像しながら作業する過程をこなしますが、フロー状態では、結果はほとんど気にしておらず、現在行なっている作業のみに注意が向いています。現在行なっている作業(過程)が「どうすればもっと良くなるのか?」ということしか頭にない状態です。

結果に思いを馳せるという行為は、つまり未来を想像するという行為なので、現在行なっている作業への臨場感は失われてしまいます。フロー状態は、今、現在に強い臨場感を持つことができている状態と定義することもできるので、生きている感覚を強く持ち、結果的に幸福感に繋がるのではないでしょうか。

熱中できるものを探す方が、適職を探すより難易度が高い

多くの人にとって、熱中できるものは探すのは簡単ではありません。

人間、生物全般には、「できるだけ楽をして生きたい」という根源的な欲求があります。脳の機能としても、出来るだけ効率的に物事を認識するために、ショートカットする回路をできるだけ多用して情報を処理しています。

「情熱を傾ける」という事自体が本来、非効率で偏りが生じる行為です。自然に熱中できることを見つけることは非常に難易度が高いことです。

「熱中するものにハマれ!」と言われても、ハマれるものが見つからないから困っている、という人が非常に多いのです。

熱中するものは行動していくうちに結果として見つかる

https://twitter.com/PT50139040/status/990241145199325192

心理学者のクレペリンが発見したといわれる「作業興奮」という状態があります。やる気が出ないことでも、とにかくやり始めることこそが、実はやる気を引き出す最良の方法だとされています。

実際に、したくないなぁと思っていた掃除を始めたら、細部まで気になってとことんまで掃除してしまうという経験は誰にでもあると思います。

あれやこれやと考えてばかりでは、作業興奮は起こりません。

とにかく頭を使いながら、手を動かす。自己対話を行いながら、とにかく現在の臨場感を高めながら色んなことをやってみる。

そうすると、熱中できる何かが見つかることもあります。熱中できるものを見つけることは、原因ではなく、結果なのです。

熱中できることを探す方法4つ

 

熱中できることを探す際にヒントになることを4つご紹介します。

1.まず静かな時間を確保する

「時は金なり」という言葉がありますが、本当にそうだと思います。

熱中できることを見つけるという行為は、すなわち”創造”です。今までに自分の中に存在はするけど、認知できていないもの、あるいは形になっていないものを掘り起こして創造する行為なので、気が散る、集中できない環境や心がザワザワと乱れた状態ではとても熱中できるものを見つける事はできません。

 

毎日仕事を遅くまでやっているなら、その時点で時間に余裕がなく、熱中できることを仕事以外に探すのは難しいかもしれません。

早く帰って早く寝る。翌朝早く起きて、SNSもスマホも気にならない朝の静かな時間を自分の時間として確保する。そういう活動を徐々に続けているうちに何か熱中できることを見つけられるかもしれません。

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2.得意なことをやってみる

絵を描くのが上手など、小さい頃や昔に誰に言われるでもなく自然と、自発的にやっていた事は得意な事である場合が多いです。どんなにバカらしくても非効率でも良いので、得意なことを気が済むまでやってみる事も有効です。

結果を気にせず、心の赴くままにやってみると良いと思います。しかし、後述しますが、普通は何かをする前に「頭で結果を考える癖」が付いているので、それが一番難しいです。

3.好きなことをやってみる

得意なこと=好きなこと、とは限りません。逆に、好きなこと=得意なことにはなりやすいです。(好きこそものの上手なれ、という言葉がありますよね。)

好きなことは努力しなくても勝手に努力できるから、得意なことになりやすいです。

最もあなたがパフォーマンスを発揮できるのは、好きなこと×得意なことをやっている時です。

得意なことと好きなことの違いは、他者に基準を合わせる必要があるかどうかです。

  • 得意なことは、他者より短時間で上手にできること
  • 好きなことは、他者は一切関係なく、自分が気持ち良いこと

です。

好きなことだけやっていても、社会性に乏しい場合も多く、逆に得意なことばかりやっていても、それが好きなことでなければ、個人として幸せな活動にはなり得ません。

両者が上手くマッチングしたポイントを見つけることが非常に重要です。

4.「過程が全て思考」への転換

「結果が全て」という教育を会社や学校で受けてきた人は、結果を伴わないことを、

  • やってはいけない
  • 意味がない
  • 時間の無駄

と思い込んでしまいがちです。先に頭でそのように判断して、行為自体を楽しむ事に無意識にブレーキを掛けてしまいます。

実際に経済活動を伴う場合やビジネスの場面においては「結果が全て」であるかもしれませんが、経験上、プライベートの活動では、むしろ真逆で、「過程が全て」と考えたほうがうまく行きやすいです。

そもそも、「大変なことをしてちゃんと結果を出す」というのは旧時代の考え方です。現代は、工業時代ではなく、情報革命によってクリエイティブな時代に突入しています。創造性は無理やり誰かにやらされて、嫌々やって得られるものではありません。

 

私は理学療法士として働く中で、臨床で患者(利用者)と接する事は大好きですが、付随業務(書類作成など)は大嫌いです。そうすると、利用者からクレームはほとんどありませんし、臨床でも結果が出やすいですが、付随業務をこなすには時間もかかるし、ミスが多くなりがちです。

これは、過程を楽しめるものは結果も伴いやすいという一つの例だと思っています。

「頑張らないと成果が出ない」ということ自体が本来は矛盾しているのではないでしょうか。自然とやっているうちに結果が出るという状態が、本来あるべき「努力のカタチ」だと思います。

まとめ

現在は、何か高価なモノを購入し所有するよりも、旅行や体験にお金を使う傾向が顕著になっていると言われています。

平均寿命も伸び、モノも初めからある程度はみんな持っているという状態の日本で、本当に求めているものは、体験を通して熱中する過程そのもの、つまりは「生きているという臨場感」なのかもしれないと今回の記事を書いていて思いました。

結局、人は「フロー状態になれる経験をずっと探している」のかもしれませんね。実際、私自身もかなりそういった面があります。ブログ記事にしても、熱量のある記事は読まれやすいし、書き手としてもすぐに書けるし、書いていて楽しいものです。

間違いなく言えることは、簡単にフロー状態になれる、熱中できることこそが、その人の才能に繋がっているということです。

 

体験の先にある生への強烈な臨場感。

それこそが”熱中する”ということなのだろうと思います。

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