日本の生産性はなぜ低い?残業しないことが本当に生産性を高めるのか?生産性向上の本質

生産性向上、働き方


日本の労働人口は年々低下し、すでに深刻化しています。そこで、今後は一人当たりの生産性を上げることを真剣に考えていかなければなりません。

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なぜ生産性を上げることが大切なのか

労働人口の低下に対して、根本的な対策となりうるのは、労働人口を増やすこと、つまりは少子化対策です。しかし、これはすぐには実現できず、すでに時遅し、もはや間に合いません。

これから直近の日本の経済を維持していくためには、長期的な視点で少子化対策を行いつつ、短期的には生産性を上げることが重要になります。

生産性とは?

生産性とは、

生産性(せいさんせい、Productivity)とは、経済学で生産活動に対する生産要素(労働・資本など)の寄与度、あるいは、資源から付加価値を産み出す際の効率の程度のことを指す。

一定の資源からどれだけ多くの付加価値を産み出せるかという測定法と、一定の付加価値をどれだけ少ない資源で産み出せるかという測定法がある。(wikipedia

とされています。

日本の生産性の低さ

「日本の生産性の低さ アメリカと比較」の画像検索結果

日本の労働市場における生産性は、アメリカと比較すると71/100。決して高い数字ではなく、国民一人当たりのGDPはOECD加盟国の34カ国のうち21位です。

2016年、日本のGDPは世界第3位なので、質より量の働き方、つまりは長時間労働で仕事の生産性を維持している、と考えられています。

日本の生産性の低さの原因

私たちが実際に日本で働いている肌感としても、これは頷ける数字で、色々と非効率な場面が目に付いてしまいますよね。

  • 出口の見えない長い会議
  • すぐに決まらない、すぐにやらない風潮
  • 減点方式の人事評価(チャレンジは損=何もしないのが吉)
  • ハンコ文化
  • 大して意味のない社交辞令の数々(&理由もなくそれにやたらとこだわる人々)

頭を抱えて悩んでいる人のイラスト(男性)

・・・これには、日本人の気質も関係していると思います。

  • 保守的で過去の栄光にすがる(モノ作りで成功した前時代の前例を踏襲しようとする)
  • 和を重んじる(大多数の合意が得られなければ決定できない)
  • ハイコンテクスト文化(空気を読む)
  • 島国精神(諸外国の情勢に疎い・興味が薄い)
  • 年功序列制度の名残(年配者が無条件にエラく、決定権を持つ風潮)

これらが重なって、なかなか改善が進まないのかも知れません。むしろ、問題意識自体が希薄な可能性も十分あります。世界規模ではテクノロジーベースの生産性向上施策や改革がどんどん行われている中、日本はクレジットカードも浸透していないし、その他の面でも明らかに乗り遅れてしまっています。

私が働く医療介護業界は特にひどく、未だにFAXで講習の申し込みを行うのが普通ですし、紙ベースで書類を書くのも当たり前、ハンコ文化もバリバリ現役です。しかも、それに疑問すら持っていない人が大半です。

 

私たちの世代はインターネットを経由して、今世界がどんな流れで進んでいるのかおおよそは把握できますが、50歳代以上の世代は5割がネットを活用していないというデータもあり、70歳台では9割が使っていないとのことです。

 

実際、私の周りの上司の世代は、普段ネットを使って、これからの日本のことや世界経済のことなどを情報収集していない人も多いし、ましてやSNSなんていうのは、昔の「出会い系サイト」みたいに思い込んでいる人も現実にいます。^^;

上の年代の人と話をすると、「やっていることに自信がある」という感覚を持ちます。それは素晴らしいことです。

今までのやり方で今の経済大国日本を作ったんだ、だから俺の意見に従っていれば間違いない、というような雰囲気です。これが前例主義に繋がっている気がしてなりません。(当たり前ですが個人的見解です。)

日本は過去に、敗戦国から”アジアの奇跡”と言われるまで復興した、過去の栄光を未だに強く引きずっているのではないでしょうか。人は感情の生き物であり、現実を直視することは確かに勇気がいることですし、なかなか簡単にできることではありません。

でも、そろそろ現実に目を向けていかないと将来が心配になってしまいますよね。

生産性を上げるには?

過労死の問題や、安倍政権が掲げる働き方改革で注目されていて、マスコミに取り上げていることに「残業時間の短縮」がありますよね。

しかし、”残業を減らす”というのは、実際は日本の生産性を上げるための手段ではなく、上手くいったとしても生産性を維持することくらいしかできません。残業して業務中にやっていたことを業務時間内にやる、ということなので、日本全体の生産性としては横ばいでしょう。

もちろん個人レベルでは、その分の時間を家族やプライベートに使えるメリットはありますが。

しかも、現状では日本は長時間労働で生産性が維持されている側面があるので、残業を含む長時間労働を安易に無くしてしまうと、逆に生産性が落ちてしまうことにもなりかねません。さらに数年して労働人口が減っていけば、確実に生産性は低下していきます。

 

よって、上述の生産性の定義を改めて鑑みると、本当に日本の生産性を上げるためには、「残業を減らす」という視点からでなく、「付加価値を生み出す」という視点から考えていかなければなりません。

大事なことは、「付加価値をどれだけ少ない資源で生み出せるか?」ということです。

量より質を意識した方が生産性は上がりやすい

生産性向上、働き方

例えば、分かりやすいように一昔前の「工業時代」で例を挙げてみます。

車を年間100台作る作業をしている人がいるとする。

勤続数年後に習熟度が上がり、車を150台作れるようになった。ここからさらに生産性を上げるためにはどうしたら良いか?

この問いを考えるときに重要なのが、「付加価値」です。

 

100台→150台は”量”に頼って生産性を上げています。しかし、もっと効率よく生産性を上げるためには、量ではなく、”質”を高めることが重要です。

例えば、より生産性を短時間で上げるためには、同じ150台でも、

  • 軽自動車ではなく高級車

を生産するようにするだけで、経済的な生産性は何倍にもなります。

量だけの発想でいくと、100から150、つまり1.5倍の生産性の向上ですが、100万円の軽自動車から500万円の高級車を生産するように生産性の向上を図ると、実に同じ労力で5倍の経済的な生産性向上が望める訳です。

 

旧時代のモノづくり文化では全体としては大量生産・大量消費が前提だったので、”効率化して量を増やそう”と暗黙の前提のうちに考えてしまいがちです。

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効率化よりも、付加価値をどうやって高めるか考える

いつでもマスコミに煽られていて、自身で調べたり勉強しない人は、

  • 「残業ダメ」
  • 「生産性向上」

というワードが頭にあるため、どうしても、業務の効率化にばかり目がいきがちです。

  • 必要ないことを辞める

とかですね。

もちろん業務の効率化も生産性向上につながりますが、日本が世界レベルで同列に並ぼうと思うと、量をこなせる態勢を整えるだけでなく、同時に質の向上を検討していくことが重要です。これから労働力が急激に減少していく日本では、量だけに頼った生産性の向上施策はあまり意味がないでしょう。

 

ヒントとなるのが、どのようにして付加価値を高めるか?という視点です。これはブログで考えると分かりやすいかも知れません。

 

理学療法士としてリハビリの勉強をして患者に臨床で知識を使う、というだけでなく、それを横展開してブログ記事にしてみることで、目の前の患者だけでなく、多くのリハビリ知識を求めている人の役に立ち、さらに自身も広告収入が得られる可能性もあります。

リハビリの知識に付加価値を付ける=生産性の向上になります。

創造性と抽象化が鍵を握る

製品やサービスの質を上げるためには、抽象度の高い視点が必要です。一旦現場から離れて、視座を高くし、他のモノとの共通項を探し、見つけ、つなぎ合わせることが必要です。

これは”創造性”と言われる能力です。”イノベーション”とも言えますし、”モノの再定義”とも言えるかも知れません。

  • 前例を捨てること
  • 一見カオスに見える混沌としたものから、本質的な部分を抽出し、繋ぎ合わせること

がこれからの時代に必要な能力になると言われています。

 

創造性を発揮するためには、どうしても物事のイメージの結合を一旦緩める必要があり、”抽象化する”ということも重要になります。

これは、”ざっくりと考える”ということにかなり似ていますが、余計なものを削ぎ落としてシンプルに考えることです。自転車であれば、”乗り物”とざっくりと捉えて新しい商品開発のヒントを考えたりするような視点のことですね。

まとめ

生産性の向上のためには、

  • 量よりも質を上げること考える
  • 付加価値が付与できないか考える
  • 創造性と抽象化して物事を捉えて考える

ということが重要です。

 

むやみやたらと量をこなすために業務を効率化していくと、本質的に重要な部分まで削ぎ落としてしまう(ありがちなのが、社員とのコミュニケーションでしょうか)可能性もあります。生産性の問題だけでなく、これからは量よりも質の時代になっていくと至る所で言われています。

ぜひ、創造性を高め、付加価値を見出し、少ない時間で高価値なものを生み出せるようにしていきたいものです。

結論、働く環境を選ぶことが最も大切。

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