書籍紹介 生きる意味を取り戻す手法「エッセンシャル思考」

エッセンシャル思考,書評


情報過多の現代でお金と同等かそれ以上に重要なリソースが「時間」です。今回ご紹介する書籍「エッセンシャル思考」はそんな現代人にとって必須である、時間を有効に使い、最大限の効果を出す方法を学べる書籍です。




情報過多の時代、SNSで簡単に知り合いから「今日飲みに行かない?」などと急に誘われることも日常茶飯事です。

SNSやインターネットの出現により、人と人が簡単にアクセスできるようになりました。これは大変便利なことですが、一方で弊害もあります。

安易に「無駄な時間を共有してしまう」ことがあります。よほど注意していないと、いくら時間があっても足りません。

本当は行きたくないけど、何となくOKしてしまった・・という経験をしたことがない人はいないのではないでしょうか。

 

徹底的に削ぎ落とすと、重要な部分のみ残る

「エッセンシャル思考」での主な主張は、自身の生活から無駄なものを徹底的に削ぎ落とすことです。

それも、中途半端ではなく、「99%のことを捨てよう」という徹底ぶりです。

99%のことを捨てることで本当に大切な1%のことに集中することができます。

 

エッセンシャル=欠くことができないもの、の言葉通り、徹底的に削ぎ落として、それでもあなたの元に残ったものがあなたの人生に取って意味のある重要なものです。

 

よく、「生きる目的がみつからない」とか「何をしたらよいのか分からない」という悩みを耳にします。

 

そういった人は何かを探そうと必死に外に向かい、自分の中にたいして必要のないものを蓄積させていこうとします。

酷い人は自分探しなどと称して一人旅に出掛けたりしがちです。

 

しかし、何か変わったことをすれば、つまり、自身の生活に何かを追加すれば、何か変わるかもしれないというのはありがちな幻想です。

 

何が自分にとって大事なものなのか余計に分からなくなってしまうのがオチです。

混乱してしまうのです。

 

 

そういった場合、とにかく生活の中で「辞める」ことをどんどん試していくべきです。

 

例えば、月に1回参加していた飲み会を断る。

そういったことの積み重ねが自分と向き合う時間をより長く、質の高い時間にしてくれます。

 

断捨離・ミニマリストと言う言葉が最近流行っています。

この言葉と概念を加速させて、具体性を持たせたのが「エッセンシャル思考」です。

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目的を徹底的に詳細に設定し、行動を絞る

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上述の生活の中で「捨てる」という主張は比較的以前から言われていることで、すぐに理解できると思います。

 

そして、「必要のないものを徹底的に削ぎ落とすこと」を始める時に必ず考えなければならないことがあります。

 

自分にとって「無駄なもの」と「必要なもの」をどうやって見分けるのか?です。

著者は、人生の目的をできるかぎり詳細に設定することで無駄なものが見えてくると述べています。

 

例えば、企業理念というものがあります。

  • 「広く社会平和に貢献し、その分野でのトップリーダーになる。」
  • 「法と秩序を守り、健全で穏やかな暮らしを実現する。」

このような企業理念では、あっても無くても一緒だと著者は言います。政党のマニュフェストもこのようなものが多いですよね。このような内容のものでは全くミッションステートメントになっていません。

なぜなら、社員はこの企業理念を見て何をいますぐに始めればよいのか具体的に全く分からないからです。

 

  • 「熊本県で、地震などの災害に負けない、強く、低価格で高品質、どこの家よりも住みやすく安心できる住宅を提供する。」
  • 「誰もが簡単に、全日本国民がすぐにインターネットで適切な情報を得られる環境を整える」

例えば、このような起業理念であれば、社員たちは自分達がすぐに何をするべきか理解することができます。

 

そうすれば無駄な仕事に時間を割いたりすることも少なくなるでしょう。

 

これは個人においても同じです。

 

漠然とした目標しか持っていなければ結局どこにも行きつくことはなく、人生をただ漂うように生きるしかありません。

 

個人の場合は、企業よりも多面的な活動をしていることが普通なので、

  • 生活面での目標(土日は妻の代わりに晩御飯を家族に振るまうなど)
  • 人間としての目標(何かを他人にしてもらったらありがとうと笑顔で必ず言うなど)
  • 仕事での目標(3か月後にはこの分野の知識で後輩に教えられるくらいの技量・知識を持つなど)

自分の活動範囲ごとに具体的な目標を多く掲げることでより無駄な時間を削り、充実した時間を持てるようになるのではないでしょうか。

まとめ

パソコンや機械が充実して労働力が補われると、人間がしなければならない仕事は減るのかと思いきや、全くそんなことはなく、逆に日常生活でやらなければならないことが増えていっている気がします。

SNSでコメントを貰ったりしたら、やっぱり何かしらアクションしなければならないと思うのが人間ですよね。

 

そのなかで、この書籍の中で紹介されている「エッセンシャル思考」は既に、この考えができていないとこれからの時代はヤバいともいえるくらい、基本的で重要な思考だと思います。

  • 「生きている目的が見つからない」
  • 「生活に充実感がない」

こういった虚無的な態度は至る所で散見されますが、それは自身の時間の使い方に問題がある場合も多いのではと思います。

 

うつ病の人が他人に寛容な真面目な人が多いという話もうなずけます。

 

決して、自身の時間=人生を守ることは悪いことではなく、当然のことです。

他人の人生を生きると、それは当然大きなストレスとなり、病になってしまっても不思議ではありません。

それは神様からの「自分の人生を生きなさい」というメッセージかもしれませんね。

 

充実した生活を取り戻すためにもエッセンシャルな思考方法は必須です。

「1日1時間ぼーっとおいしいコーヒーを飲みながら今後の自分の目標を考える」という目標でもよいのではないでしょうか。

 

エッセンシャルな思考を身に付けることは、自身の人生を取り戻すためにこれから必須の重要な思考法です。

何となく毎日つまらない、という方は一度読んでみると、本当に参考になると思います。

 

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