お金の使い方についてちゃんと考えよう!”有料か無料か”問題

お金の使い方


ネットで活動していると、みんなが一度は考えること、それが”コンテンツを有料にするか無料にするか問題”です。これからは、個人でコンテンツや商品を作り、販売する”小商い(スモールビジネス)”をする人が増えると思うので、ここで一度、ちゃんとお金のことについて考えておくべきだと思うんです。




学校では教えてくれないけど、社会人になったら大半の人が死ぬまで悩む問題が”お金”です。私が職業柄関わることが多い高齢者も、「お金」と「健康」、「人間関係」の悩みを訴える人が非常に多いです。

日常生活に全く役に立たない、テストが終わったら綺麗さっぱり忘れてしまう、数学の方程式を教えている暇があるなら、各種保険や税金、社会のお金の仕組みやビジネス、投資について教えて欲しいものです。

しかし、教育分野に期待しても何も変わらないでしょうから、各自で勉強するしかありません。そして、それを子供に教えるのが「家庭の教育」として今後必須になってくるでしょう。

言いにくいことだけど…お金の話

課金可能な電子書籍プラットホーム「note」が最近流行っていますが、私がブログを始めた頃、2015年(その頃からnoteがありました。)には、

  • 「noteは情報商材であり、詐欺だ!」
  • 「無料で提供できるものでお金を取るなんてセコイ!」

という意見が沢山あったことを覚えています。

今は結構普通にみなさん購入されていますよね。私もよく購入していますし。

 

医療介護職って、”人の役に立ちたい”と純粋に思って職業を選ぶ人も多いので、お金を頂くことに罪悪感がある人が多いなと感じます。

  • 「無料でやれよ!金取るなよ!」

セミナー、勉強会とかでこんな声が聞かれたり。

有料か無料か

酷い人は、

  • 「給料少ないとか文句言うならセラピスト辞めろよ!ふさわしくない!」

と言っている人が今だにいたりしますよね。(給料が少ないと個人が贅沢できない!という短絡的な話ではありません。経済全体に影響があるんですよ。)

 

「いやいや、ちゃんとお金のこと考えようよ!」と私は言いたいのです。

以下に説明しますが、「無料(or安価)が何でも素晴らしい」という安易な考えって超危険なんですよね…。

起業・自営している人はもちろんお金についてしっかりと考えていると思いますが、雇われの人は「無料最高!!有料は悪!」という発想になりがち。

特に医療介護職はそう思っている人めっちゃ多い。

 

私たちの給料の元になる、診療報酬(税金)は、誰が払ったのか、直接顔が見えません。

他の業界は実際に面と向かって集金したり、”お客さんからお金を頂いて自分の仕事が成り立っている”という無意識の感覚が結構普通にあると思います。その違いもおおいにありそうですが…。

無料至上主義の末路

お金の話といえば、私の若い頃…それはそれは苦労しました…。

20歳くらいの大学生の頃、私は、

  • 「お金を持っている奴は悪者だ!何かとんでもなく悪いことをしているに違いない!」

と思い込んでいる超イタイ人でした。

 

だから、一生懸命アルバイトして稼いだお金も、すぐに使い切ってしまいます。まるでお金を持っている自分が”汚い”かのように感じていました。(と言ってももちろん大した金額は持っていませんよw)

江戸っ子みたいに「宵越しの金は持たねぇぜ」的な生活をしていたんですね。やってみればわかりますが、これは非常にしんどかったです。

 

電車に乗りたくてもお金が無くて数駅分歩いたり…

数百円あれば電車でほんの数十分の距離なのに、アホみたいに労力と時間が掛かるんですよ。何するにも不便で辛くて仕方ない。

 

で、お金を持っている自分が汚いと感じているくせに、一生懸命バイトしてお金を稼ごうとするんですね。

心の奥底ではお金が欲しくて仕方ないんです。だって、お金があれば楽できるから。

すごく矛盾していますよね。

お金を使えば使うほど増える?…んな訳ないやんか。

この前、zozoの前澤さんのこのツイートがバズっていました。

このような意見は、私が学生の頃(数十年前)には結構みんな普通に言っていて、金持ちほど「お金は天下の回りもの」なんて言ってお金をバシバシ使っていたものです。

成金のイラスト
「どうだ?明るくなっただろう?」歴史の教科書に載っている成金のイラスト

もーっと昔、大正バブル期(第一次世界大戦による特需景気)にも上のイラストのように、お金を燃やす「成金」がいたとかいないとか。(風刺画らしいのでたぶん作り話です。)

前澤さんの想像を斜め上を行く、まさかの”大金をロウソク代わりに燃やす”という使い方。

 

私も当時、周りの意見に流されて「ガンガン使えばガンガン入ってくるはず!」と思っていましたが、一向にお金が入ってきませんでした。(当たり前)

 

だから、「前澤さんカッコ良い!俺もガンガン使うぜ!」みたいに安易に真似しちゃうと、普通の人はすぐに貯金が底をつき、惨めな思いをすることになるだけなので、大いに注意して下さい。

前澤さんはもはや一般人ではありませんし、こういった発言をすることで閉塞感を感じている若い人に希望を与えようと思っているのだと思います。その心はすごくカッコ良いし、粋ですよね。さらに、最近のトレンドである「節約」や「断捨離」と逆張りの意見なので、この発言が注目を浴びたのでしょう。

いつの時代もこういう豪快な方がいないと世の中面白くないんですよね。

 

私みたいな一般ピーポーは、最低限、お金を使う際に「自分にとって何が投資・消費になるのか」を理解しておかなければなりません。

若い頃の私は、全くそれを理解出来ていませんでした。

 

⇧(”投資と消費の違い”については、この本を読めばバッチリ理解できます。まだの方はぜひ!図書館とかにも置いてます。一応下に内容を要約してくれている動画も貼っておきますね。)

投資価値のあるものにのみ、ガシガシお金を使いましょう。特に若いうちは。

”資本”となるものにお金をつぎ込むのです。

これは何も株や投資信託、金融商品の類だけではありません。好きな人に直接会いに行くとか、極めたい分野の本を買って知識を付けるとかですね。そこはケチるところではないでしょう。

で、消費的な、何も得られないお金の使い方は極限まで減らすべき。ここでケチりましょう。

お金の使い方もちゃんと考えずに、私の若い頃みたいにただ欲しいものを買いまくるだけだと、ただの”ド貧乏”になるだけです。

超当たり前の話ですいません。

反資本主義(社会主義)の失敗

もう一つ、お金について最低限知っておいたほうが良いと思うことは”歴史”ですね。

カール・マルクスの「資本論」という本の中で、反資本主義(社会主義)について書かれています。私を含むみなさんが今、まさしく思っているように「労働は資本家による搾取である」という主張です。

資本論は1862年頃のものなので、およそ150年も前から人はそう思っていたんですね。

歴史は繰り返すというか、人間の考えることは昔から大して変わりません。

(資本論は言い回しがクソ難解なので、本は読まずに下の動画を見ておくことをオススメします。)

 

 

それを真に受けて政策に反映させたのが、ソビエト社会主義共和国連邦です。(現ロシア)

結局ソビエトは崩壊し、社会主義は大失敗に終わります。詳しくは上の池上彰氏の説明動画が超分かりやすいです。

 

社会主義の崩壊による歴史から学べることは、”労働者はみんな平等であるべきだ!”というのはあくまで理想であり、幻想だったということです。

頑張って一日中仕事する人も、一日中ポテチを食いながら寝ている人も同じ給料だったらどうでしょう?

人は一生懸命働く気を失って、まともに社会が回らなくなりますよね。

みんなダラケまくる。これは生物の本能です。

脳科学でも脳は手を抜きまくっていることが常識とされています。理由は単純で、その方が緊急事態に備えて能力や体力を温存でき、生存確率が上がりやすいからだそうです。

 

資本主義社会において、”お金儲けをして他人よりも豊かな生活を送りたい”という根源的な欲求が、人々を限界ギリギリまで競争させ、その結果、良い商品やサービスを産み出し、社会や文化を発展させてきたんです。

 

お金儲けは悪いことではありません。その中で生まれる真っ当な競争は、なくてはならないものであり、むしろ良いものです。

もちろん、詐欺や嘘、人を騙して儲ける(お金を巻き上げる)というのはここに含まれていないことは大前提ですよ。

お金儲けを悪いことだと認識している人は、過去の私のように、そういうラベルを自分で貼っているだけのことだと思います。

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お金は価値を生み出すものである。

セラピスト向けブログ運営の教科書にも書いたのですが、お金は価値を循環させ、他の人に渡って初めて価値を持ちます。「お金は天下の回りもの」という真の意味はここにあると思っています。

 

どういうことかというと、100万円を家にタンス預金しているだけだと、それはただの紙ですよね。何の価値も生み出しません。

しかし、この100万円で家具を買うとします。

そうすると家具職人に100万円が渡される。家具職人は、その100万円で靴職人から靴を買うかもしれません。

お金と価値

こうやってお金が人の手を巡って行くうちに、100万円は、社会に家具を生み出させたり、靴を生み出させたりしていきます。つまり、お金は人の手に渡るときに必ず何か生産物を生み出すということです。

これが価値を循環させるということであり、「お金を使うことは良いことだ」という主張の根底にある論理だと思います。

まとめ

無料至上主義の過去の私のような価値観は、社会と文化の成長を阻害し、怠惰で無気力、ダラケまくる人を量産する世の中にしてしまう可能性があるかもしれません。

一方で、あなたが何か生産物を作り(noteで文章を販売しても良いですし、何でも構いません)、それを人に有料で販売することで、社会がより良く成長していくきっかけになる、ということです。

 

大局的な視点がなく、個人目線でしか物事を捉えられないと、過去の私のように、個人が贅沢するために稼ぐのは悪だ!となってしまいがちですけど、そうじゃないんです。無料や安価で何でも提供すべきだ!という意見が、如何に短絡的で視野が狭いことか、ということです。そういう人に限って自分で何か価値を創りだして周りに提供した経験がなかったりしますし。

 

ちゃんと市場で競争できる商品・モノを作ったら、正当な対価を遠慮なく頂きましょう。それが長い目で見て、みんなのためになるし、今までずっと、人類はそうやって成長してきたんです。

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