Polca支援記事「仕事やブログであなたが提供する価値を最大に高める方法」


2日前、こんな記事を書きました。

 子供のために病と戦う理学療法士の話「みんな繋がっているということ」(オオサコさんという方のpolcaプロジェクト支援の記事です。)




あの後、約1日で6200円の支援金が集まりましたが(支援して下さった方々、本当にありがとうございます。)、まだまだ目標金額には届きません。

2日前
今日(記事作成時点)

そこで、もう一つ記事を追加します。

”価値”とは一体なんなのか?

今回は「価値」について、です。

いつも書いていますが、リハビリの仕事であろうとブログ運営であろうと、共通する部分はたくさんあります。

 

そのうちの一つが、「対象者から対価を頂こうと思ったら、それに見合う”価値”を提供しなければならない」というごく一般的な原理原則です。

この「価値」ってすごく難しくないですか?

みなさんは、一体、「価値」とは何だと思いますか?

 

 

私も考えてみました。

以下に私の考えを書きますね。

 300円の”デメ太”

私は、中学1年生の頃、家で金魚を飼っていました。

何で飼いたいって思ったのか全く覚えていませんが、親に頼みこんで、金魚を飼う許可を貰いました。ペットショップに行って、自分のお小遣いを貯めた分を全部使って、小さい水槽と金魚を、たぶん5匹くらい買いました。

 

早速、家に帰って、水槽を玄関の下駄箱の上に置いて、水と金魚入れました。

すごく綺麗でした。

ひらひらした金魚たちがゆったりと泳いでいるのを見ていると、時間を忘れて見入ってしまいます。

何だか中学生らしくないと自分でも思いますけど、私はそんな奴だったんです。笑

 

で、学校から帰ってくると、毎日金魚に餌を上げることが習慣になっていました。

餌をあげて、それを金魚たちがパクパク食べているのを、飽きもせずに長い間眺めていました。

お小遣いから水草や石、金魚たちの隠れ家になるような置物を買って水槽に入れたりもしました。金魚達がより快適に過ごせるように、と私なりに考えてのことです。

 

毎日餌をあげていると、私がただいまー!って家に帰ってきて、じーっと顔を寄せて水槽を眺めると、金魚がワーッ!とみんな私の方に寄ってくるんですよ。まるで、おかえりー!って言ってくれているかのようです。

金魚を飼っている方ならわかると思うんですけど、これ本当なんです。

それがもう、かわいくて。

私以外の家族、たとえば母親とかが水槽の近くに行っても、一匹も寄って来ないんですよね。笑

 

で、ふと気付くと、いつも上手く餌を食べれてない金魚が一匹だけいたんです。

忘れもしませんけど、黒いデメキンで、口が生まれつきの奇形なのか病気なのか、ちょっと他の金魚と違ったんです。(以下この子をデメ太と呼ぶことにしましょう。笑)

デメ太は、口の真ん中の、上あごと下あごが繋がっていて、大きく口を開けることができないみたいでした。

 

いつも餌を水面にばらまくと、デメ太も寄ってきて、一生懸命食べようとするんですけど、口がちょっとしか開かないから全然食べれない。

 

これは大変だと思って、僕は毎回餌を手で小さく砕いてあげるようにしてみました。

 

でも、食べれてるのか何なのか、よくわかりませんでした。

だんだん元気もなくなっている気もしてきました。

 

そこで、私は、デメ太に、ピンセットを使って餌を口の中に放り込んでやることにしました。

ピンセットの先にデメ太が食べやすい大きさの餌を挟んで、水中に沈め、口に放り込むのです。一粒一粒そうやって餌をあげるので、結構時間と手間が掛かります。

初めはデメ太も何のことかわからないみたいで、オロオロ逃げ回っていました。

 

でも、毎日ずっとこの方法で餌をやっていると、デメ太は、ピンセットが水槽に入ってくるとすぐに寄ってきて、開けにくい口を、一生懸命大きく開けようとしてくれるようになりました。

 

私は毎日、当時通っていた中学を転校するまでの約2年間、デメ太にそうやって餌をあげ続けました。

 

転校が決まった時、親が「金魚は連れていけないから友達に譲る」という提案を私にしてきて、泣く泣く仲の良かった友達に水槽ごと金魚達を譲りました。もちろんデメ太も一緒に。

その後、私は他府県に転校になったため、その時の友達とも連絡を取っておらず、デメ太はどうなったのか分かりません。

 

しかし、私は、今でも時々”デメ太エピソード”をふと思い出します。

簡単に望む自分を作る方法

さて、デメ太エピソードで私は一体何を手に入れたのでしょうか?

 

当事は、ただ、デメ太が元気に泳いでいるのをずっと見ていたいと思ってやっていたことでしたが、今考えると、私はその時に「優しい自分」を手に入れたのだと思っています。

自分で自分のことを優しいだなんて、傲慢な・・と思われるかもしれません。

 

でも、人の性格なんて、「ただの思い込み」と言える部分が確実にあります。

なぜなら、「私は○○だ」と自分をあらかじめ定義しておいた方が、世の中生きやすいからです。

人は楽に、いかに効率よく身体や脳のエネルギーを使わないで済むか?という手段を即座に見つける生存本能みたいなものがDNAレベルで組み込まれています。(リハビリの仕事をしていれば、これはすぐに理解できますよね。)

 

常に移り変わる、現実世界の状況を素早く察知、判断し、自身の行動を決定するためには、「自分の行動パターンのフレーム(=性格)」をある程度決めておくと、限りなく存在する選択肢が絞られ、すごく効率よく考え、行動できます。

そのために人は”わざと”性格を作り出しているんです。

 

で、フロイトなんかの理論では、”原因があって結果がある方式”を採用しているので、過去に経験したことから現在の自身を規定している、という見方をします。

そう考えると、デメ太は私の中で、「優しい自分になるために必要な要素だった」ともいえるのです。

 

私はデメ太を300円(くらいだったと思います。)支払って、ペットショップで買いました。

一般的な価値観に従って言うと、「300円の価値を払って金魚を買った」というだけのことです。

でも、デメ太は、私に300円以上の、とても大きな価値を与えてくれました。

 

デメ太が私に大きな価値を与えられたのは、私とデメ太の”関わり”があったからこそ。

私だけでもダメだし、デメ太だけでもダメ。

一つの要素がどう頑張っても300円以上の価値にはならなかったでしょう。

 

巷に溢れる”普通の価値観”を無条件で採用する人からしたら、「300円で”欠陥品”を掴まされた」と考える人も、あるいはいるかもしれませんね。

 

でも、当時私は中学生で、お金の価値も分かっていないし、巷の価値観も常識も、な~んにもわかっていませんでした。

だからこそ、あの時にデメ太に出会えてよかったな~と心から思ってます。

 

まっさらな中学生だったからこそ、デメ太に、優しさや思いやりとはなにか、”個性”とはなにか、そういった私の人生で非常に大切な価値感を教えて貰えたのです。

これはいくら大金を積んでも、誰からも買うことはできません。

 

300円の一匹のデメキンが、私と彼との関わりが、私にとっては大金にも代えがたいほどの価値があった、ということです。

だから、私は価値=お金ではないと思っています。

まとめ

それから10年弱して、私は、やっぱり自分の特性を活かした仕事をしたいと思い、現在の職業である、理学療法士になりました。

リハビリを仕事にして、優しさと思いやりを武器に、困っている人の身体と心を支える仕事です。それで今でもご飯を食べて、家族を養っています。

 

これも、”300円で買った”デメ太のおかげかも知れませんよね。

そう考えると、私の人生はこれまでずっと、デメ太に食わしてもらっているようなものなのです。

(個性のあるデメ太に、ピンセットで餌をあげる方法を思い付くまでの考え方は、今私が臨床で行っているリハビリと全く同じだと今改めて思いました。)

 

あなたも、オオサコさんのプロジェクトに参加し、払ったお金以上に価値のある経験をしてみませんか?

もちろん、金額はいくらでも構いません。

 

間違いなく、それを体験することが、あなたにとって”本当の価値”を理解するために重要な一歩になります。

 

経済学はあてにならないと揶揄されがちです。なぜなら、価値の本質を捉えず、お金のやりとりは”いつでも目に見える形での等価交換である”という迷信を根拠の上に成り立っているからです。

 

”本当の価値”を体験して腑に落ちて理解できれば、明日からの仕事やブログでの表現など、あなたが価値を提供する側になる場所で、確実に、今まで以上の価値を対象者に与えることができるでしょう。

 

だって、あなたがずっと信じていた、誰が言い出したかすらもわからない迷信から解放され、「価値を最大化する方法」を、すでに理解し、体験して実践しているのですから。

オオサコさんのプロジェクト[コメント欄より趣旨]

「10月から地元地域で、自閉症などADHDの子供を中心に親子で触れ合えるコミュニティーを始めました。

規模は小さいですが、親同士で普段の悩みや子供との接し方などを気兼ねなく相談でき、子供はその子のレベルに合わせた教材を使って勉学を行っていこうと思っています。

そのため、ある程度教材や文房具は揃えたのですが、消耗品のため維持費が掛かります。

発達障害の子供と真摯に向き合う親、頑張って勉強をする子供に是非ご支援をお願いできないでしょうか?」

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