
私は26歳から理学療法士の専門学校に通い、30歳の時にk免許を取得して回復期病院に就職しました。自身の経験を元にリハビリ職への転職の年齢の関係について書いています。
もう年だから・・なんて理学療法士になることを諦めている人はいませんか?実際のところどうなのでしょうか?
「手に職」を持ちたい!
私はプロフィールにも書いていますが、一般大学を卒業後、福祉用具専門相談員として一般企業で4年ほど働いていました。
お風呂が入りにくい人にバスグリップ(浴槽に取り付ける簡易の手すり)を届けたり、車いすなどの福祉用具を届けたり。
理学療法士で言う「評価」にあたる福祉用具専門相談員の専門技術が「選定」です。
その人の身体の状態に合った福祉用具を選定します。
そのためには車椅子ではどんなものがあるのか、種類をたくさん知っておかないとお客さんの求めているものを提供できません。
毎日ぶ厚いカタログを熟読して、機会があれば福祉用具の新商品の展示会(バリアフリー展などが有名です。)に足を運んでいました。
そういった仕事を三年ほどこなしていると、やっぱり将来のことを考え始めるんですね。
「このままこの仕事続けたらどうなるのかな?」
なんて。
そうなった時に、やっぱり手に職を持って、もっと専門的に勉強したい!そう強く思いました。
福祉用具専門相談員の現場(利用者宅)では理学療法士に方にたくさんお逢いしました。
正直、とっつきにくい、プライドの高い、気難しい人ばっかりだなぁ、と思っていました。笑
苦手でした。
でも、私が持っていく福祉用具についてコメントすることも的確だし、「やるな!」という印象はありました。利用者さんの信頼も絶大でしたしね。
で、自分には、「人の役に立つ仕事をしたい」という強い気持ちがずっとありました。
「どれだけの人に手を差し伸べることができるか?」それが自分の人生で一番大切なこと。
何となく、でも確かにそう思っていました。
福祉用具を持って行くと非常に喜んでくれる方もたくさんいました。
でも、自分は道具のことは知っていても、それを使う、一番大切な人間の身体のことを何にも知らないのです。病気のことになるともっとよくわかりませんでした。
一切何も口出しできません。
それがくやしくて・・・。
ある時、歩行器を持って行った先の利用者さんがこんなことを言いました。
「こんな道具なんて本当は使わずに歩きたいのよ・・・。」
私はこの言葉を聞いて、本当は利用者さんは福祉用具を使わずに生活できることを望んでいる、ということに改めて気付きました。
そのお手伝いができる仕事、つまり直接身体を良くする仕事、リハビリの仕事をしたいとその時から漠然と思うようになりました。
この時に私は26才です。
そこから専門学校に入学することになります。
回り道は色んな景色が見える
私はこんな調子で
- 法学部に入学(19才)➡福祉用具専門相談員になる(22才)➡理学療法士を目指す(26才)
と訳の分からない経緯で歩んできました。
回り道ばかりしていましたが、その分色んな景色を見ることができました。20歳代後半で実習に行ったり、新人時代に年下の先輩に教えて貰ったりしました。
実習
実習はバイザーの先生より私の方が年上でした。
バイザーより年上だとネットではやりにくいとか、いじめられるとか散々なことが書かれています。しかし、実際は年はあまり関係ありません。その人とバイザー次第です。相性というか。
私の場合はそんなに過剰にいじめられたえりすることはありませんでした。どんな職種のアルバイトでもいるじゃないですか?
年上の新人とか。
それと近い感じです。
年を取っている分、「いい年して社会経験もあるんだから、そんなに丁寧に教えなくても・・・考えたらわかるでしょ」みたいに教えて貰える機会が減るのは間違いないと思いますが。
その分、ここが分かりません、とはっきり意思表示をして、助けて下さい!というSOSを出す必要はあると思います。
バイザーも年上だから知っているだろう、と思っていあまり言わないようにしている場合もあります。
年上の私達に失礼だと思うのでしょう。
なので、どんどん積極的に聞いていくと良いと思います。
その時に、変に年上のプライドをこっちが少しでも持ち出すと絶対にダメです。当たり前ですけど、教えて貰っている立場なの偉そうにしている意味が分かりません。
と、向こう(バイザー)も思います。
よって、結論としては、年下に偉そうに教えられたくない、とか変なプライドを持っている人は実習はかなりキツイと思います。
年の上下に関係なく知らないことを素直に教えて貰う姿勢が取れる人は、特に実習で年が問題になることはあまりないです。
学校
学校でも若い子は19歳とかなんで、7才とかの差がありました。でもみんな仲良かったですよ。若い子よりも記憶力は劣るとは思いますが、だからと言って勉強に付いていけない、なんてことはないです。
普通に頑張っていれば、充分30歳代でも勉強できるし、もちろん国家試験も通ると思います。私もそれほど熱心に勉強しているわけではありませんでしたが、一発で合格できました。
ちなみに、テスト勉強なんて前日から始める始末で、未だにテストで全く何も書けない・・・という夢をよく見ます。笑
うなされます。
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就職後の新人時代
新人時代は私は苦労しましたが、それは年のせいではなく、担当の指導の先生と相性が悪かったためです。専門学校からずっと他の同期よりも年上できているので、すっかり「年上キャラ」になり、飲み会の幹事などを任されることはありました。
その程度です。
ただし、年を取っている分、現場の臨床業務は体力勝負なので、多少若い子よりはしんどいことはあると思います。しかし、それも30歳代であれば、そんなに体力が落ちていること少ないと思うので、ほとんど問題ないと思います。
まとめ
私の場合、年のせいで理学療法士を目指した時に損したとか苦労したという経験はありませんでした。
当たり前ですけど、年を取っている分、
- 初見から、一般的な社会常識は当然知っているだろうと思われる
- 年下の人は少し意見を言いにくい(教えてもらいにくい)
ということはあると思います。
でも、対処の方法はいくらでもあるし、そんなに大した問題ではありません。30歳から国家資格取得に向けて頑張るのも大丈夫ですよ!
本人のキャラと意思次第で若い子よりも充分活躍できる可能性もあります。
私が専門学校に通う時「これが最後のチャンスだ!絶対に国家試験に合格するぞ!!」
そう意気込んで、自分の人生を掛けるつもりで以前の職場を退職しました。25歳くらいで自身の社会人人生を振り返る私のような人も多いと思うので、少しでも参考になれば幸いです。
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