
学生時代には勉強が嫌いで、この世から無くなってしまえばいいとさえ思っていました。しかし、社会人になると、勉強の大切さを身に染みて実感する毎日です。これからの時代は個人での勉強がはっきりと実力差となって収入や働き甲斐に現れる時代になります。
ただでさえ忙しい社会人が仕事の合間をぬって他の勉強をするために、どのような考え方・方法で取り組んでいけば良いでしょうか?具体的に私が行っている方法をご紹介します。
「3つの学習モード」を理解する
一般的に、勉強に対してどのように人は取り組むのでしょうか。
学習を「目的」と「プロセス」という過程に分解して考えたとき、人は自然に3つのモードを選択しています。
A.完全従属モード
学習目的もプロセスも他人が決めるというやり方です。これは学校で習う授業が分かりやすいでしょう。基本的に全て他人任せの勉強法です。
B.プロセス追求モード
学習する目的は基本的には他人に依存した発想のもとで目的を設定し、学習プロセスは自分で試行錯誤するモードです。
仕事のスキルを覚えるような学習が相当します。目的はある程度職種や企業が提示しており、やり方は教えてもらえることが多いですが、様々なやり方を選択して、自分にふさわしいやり方を試行錯誤して仕事を覚えていきますよね。
C.学習娯楽モード
学習目的も学習プロセスも自分で設計するモードです。このやり方が今後の変化の激しい社会では一般的になっていくと言われています。以下で詳しく解説していきます。
「学習娯楽モード」とは?
結論から言うと、勉強・学習を「難しいもの」、「楽しくないもの」と捉えるとその勉強が続く可能性は低いです。私の体験上ですが。
よって、成長した自分を思い描くため、目的を達成した時の充実感の道中・過程にあるものとして学習に取り組むやり方、Cの「学習娯楽モード」をおすすめします。
学習娯楽モードのコツは学習の目的を明確に持つことです。この学習モードを実践している人達の特徴は「何のために学習するか」についていつも考えている人が多いです。
目的が明確にあると、普段の何気ない会話や、帰宅する道で見たものなど様々な経験や要素を自分の学習として捉えることが出来るようになります。
勉強をしていても、すぐに辞めてしまう・・。三日坊主になってしまう・・。
勉強を続けることができる人は自分にはない強い意思や自制心を持っているんだろう、なんて思ってしまいがちですが、そんなことはありません。
人間誰しも似たり寄ったりで、そんなに能力に違いがある訳ではありません。
「続けることは才能だ。」これはある意味真理です。
イチローだって、3年、5年しか野球をしてなかったら、とてもあの結果は出せないでしょう。3歳からずーっと努力を続けたからあの才能がある訳です。
ただ、それは意思の力とか能力だとかで簡単に判断できるものではなくて、「続けられるだけの何か」の手段や方法を持っているのです。
そのコツが学習娯楽モードに入れるかどうかです。
学習娯楽モードでは、日常のあらゆることを学習だと捉え、プロセス自体が目的そのものになっていることも多いため、「どういう結果になるか分からない」学習や「まだ誰も取り組んだことのない」学習についても、積極的に取り組んだり、試してみることができる傾向にあります。
何より学習を「楽しいもの」と捉えていることがこのモードに入った人の共通認識としてあるようです。目標設定から計画の立案、プロセスの施工、全てが楽しみながら行えることがこの学習娯楽モードの特徴です。
勉強が楽しくなるためのキーワード
これは、資格勉強なら資格を取った後、どんなことをしたいか?をできるだけ自分に具体的に想像させるか、にかかっています。
そのために大切なことを挙げます。
A.安全地帯を持つ
好きなことに安心して取り組める環境、つまり、自分にとっての安全地帯を確保しておくことです。
自分がやろうとしているモードに反対するような意見をいう人はいても良いのですが、自分の身の回りに常にいる状態は避ける方が賢明です。
例えば、私はこのブログで情報発信することも勉強だと認識していますが、チームに参加して活動しています。このチームが私にとっての安全地帯です。
B.大きなことに挑戦し、失敗し、それを克服する機会を持つ
このモードで学習している人は失敗する経験も多いです。しかし、失敗も大切な経験と捉え、学習として活かすことができると、失敗を恐れることなく進んでいけるようになります。
おすすめの具体的な勉強法
モードが決まったら、あとは着手するのみです。
私も仕事をしながら常に勉強していますが、色々やってみて実際に勉強が進んだと思う具体的な方法をご紹介します。
結論は、スマホで勉強がおすすめです。2015年現在、スマホの普及率は70%以上です。仕事で家を離れていることが多い社会人は、移動中にこれを使わない手はないです。
”eラーニング”という言葉を聞かれたことがある方も多いでしょう。オンライン上での学習方法で、ネット動画での講義の受講、資格勉強などが手軽に出来ます。”eラーニング”のメリットは数え切れないくらいあるのですが、どこでも受講でき、費用も安いという面が一番メリットです。
私が実際に使っているeラーニングのサイトをご紹介します。全て無料です。
オンスク
資格の勉強ならこれです。本屋でテキストを買って一読して全体の概要を掴んだら、これを空き時間で見ます。
ポイントの整理、苦手分野の理解の手助けになります。
講義ムービーが無料で提供されており、例えばスマホで聞くと歩きながらでも勉強することができます。
私は通勤の車の中で聞いたりしています。もちろん、動画は運転中見てはいけませんよ。
TED
最新の情報が簡単に手に入ることもeラーニングの大きなメリットです。
以前もご紹介しましたが、TEDで最新の情報を簡単に手に入れることができます。
詳細はこちら「プレゼンを学びたければTEDを見ろ!」
さらに、様々な分野の専門家の動画があるので、自分の興味の範囲を広げやすく、新しいアイデアが生まれやすくなります。
本屋ではなかなかいつもと違うジャンルの本に手が出にくい私ですが、TEDの場合、知らない間に色んな分野の動画を見ています。
gacco
無料で学べる大学講座です。私はビジネス系の講座を受講しています。当たり前ですが、最新の大学講座なので、例えば「ナノマシン入門」とか、「3Dプリンタとデジタルファブリケーション」などなかなか興味深い講義がたくさんあります。覗いてみると面白いですよ。ちょっと見てみて、やっぱりいいやと思ったら簡単に辞められる、「ウィンドウショッピング感覚」なところもeラーニングのメリットです。
自分の仕事とかけ離れていてなかなか学ぶ機会がないけど、興味がある分野の勉強を初歩から講義で解説してくれているので重宝しています。
まとめ
これからは個人で目的を持って、計画を立案し、プロセスや失敗も楽しみながら学んでいく人が増えていきます。
時代の変化に伴い、勉強の仕方も流動的に、柔軟なものに変えていくと良いでしょう。
キーワードは「時間」です。隙間時間をいかに活用できるかを考え抜く必要があります。
旧式の頭にハチマキ、徹夜で机に向かって・・ってスタイルが悪い訳ではありませんが、どうしても休日に負荷が掛かり過ぎたり、効率の面ではイマイチです。
勉強スタイルも今回ご紹介したように進化しているので、便利なものはどんどん活用していきたいですね。
新しいことを学ぶことは楽しいです。子供と遊ぶことなんか凄いたくさん刺激を貰えますよ。
子供は学びの天才だと思います。いつでもどこでも全力で学習娯楽モードです。
学習娯楽モードがどんな感じか、いまいちよくわからなければ、子供の勉強方法を真似てみましょう。
彼らに教わることは沢山あります。偉大な先生です。
大人になるにつれてその意欲は失われてしまいます。非常にもったいないことです。
この記事を読んだ方が、勉強は楽しいこと!と少しでも再認識されると嬉しく思います。