
私は常日頃から、日常の効率化を推進し、少しでもより良い人間へと進化すべく、たゆまぬ努力を重ねています。今回はその一部の方法をご紹介します。
デュアルタスクで脳を活性化!
私は副業ブロガーの憂鬱で書きましたが、日々時間に追われる生活を送っています。しかしながら、いくら本業やそれに付随する雑務が私の生活を圧迫していようとも、人間たるもの、それだけに囚われていると進歩はあまりないわけです。
ご存知の通り、「忙しい」という言葉は「心を亡くす」と書きます。しかし、私は断じて、そのようなことにはならないのです。
かの有名なホリエモンさんは、「情報のシャワーを浴びること」でヒトは進化できると主張されています。
普段アルコールを浴びるように飲んでいる方でも、まさか「情報をシャワーのように浴びる」という発想は持ち合わせていないでしょう。
普通、今日は疲れたからシャワーだけして寝るか、ということはあっても、情報をシャワーして寝るか、ということにはならないはずです。
私もこの言葉に感化され、日常生活で情報をシャワーのように浴びるべく、常にデュアルタスクを心掛け、 緊迫した生活状況の中、自己啓発を常に意識し続けています。
具体的にどんなことをしているのか。
日中仕事で車で移動する際は、Amazonの電子書籍配信サービス「Audible」をフル活用しています。
スマホで、自己啓発系の読み物を「聴きながら」車の運転をしています。
- ドラッカー系のビジネス書
- 孫氏の兵法をビジネスに活かす方法
- 「考え方を変えれば全てうまくいく!」
など、ありとあらゆる自己啓発本を聴き漁っているのです。
最強の信頼に足る人類の一人となるべく、デュアル(二重)タスクを日々の日課としているのです。
日々、荒行である
いや、よくよく考えてみると、実際にはデュアルタスクどころか、恐ろしいことに、もっともっと何重にも作業を同時にこなしていることに気付かされます。
車の運転だけでも考えてみると、
- アクセルを踏みながら信号に気を配る。
- 道路脇を歩く歩行者や自転車の動向を観察する。
- 足を踏みかえてブレーキを踏む。
- 曲がるときにはハンドルを切る。
- ナビの音声案内を聴きながら、仮想空間であるナビ上の地図をリアルな現実の雑多な道にトレースして認識する。
- 雨の日にはウァイパーを雨量に合わせて調節しながら使用する。
これだけもシックスタスクを行っていることがお分かり頂けると思います。
そのうえ、追加でスマホでAudibleで自己啓発系の朗読を聞くという荒業を日々こなしているわけです。
さらに、会社の携帯にメールがひっきりなしに来たり、便意を催したり、ため息をついたり、もうこれは、テンタスクくらいは余裕でこなしているはずです。
荒行中の荒行であります。
さらにいうと、
- ガソリンが減っていないか常に気を気を配る。(アクセルワークを緩やかに運転する)
- 安いガソリンスタンドを常に探す。
- 次に訪問する利用者さんのリハビリ内容を考える。
- Twitter、Facebook、インスタグラムなど各種SNSのチェック。
- 定例的な会議をスルーできないか仮病を考える。
- すぐに伸びる鼻毛のチェック。
- 休日の家族サービス計画の立案。
- 湿気で変わるくせ毛の微妙なカール具合の調整。
などなど、常に追加で最低でもエイトタスクは追加でこなしているのです。
こうなってくると、総計もう・・・・・・何タスク?
よくわかりませんが、とにかく膨大な数の情報を適切に処理すべく、デュアルタスクどころの話ではなく、驚きを隠せない程の多重タスクを常にこなしていることになります。
コンマsecondの世界で、私はあらゆる情報を的確に処理、的確に身体と思考を操作、現実世界に対処しているわけです。
頭だけでなく、体ごと宇宙に向かって膨張し、破裂してしまいかねない程の外界からの情報を処理し、多重に次ぐ多重タスクを日々課題としているわけです。
これでヒトが進化しないわけがありません。
かくして、たゆまぬ努力を根気よく日々続ける進化した最強の人類が誕生するのでありましょう。
もちろん今現在はまだまだ未熟で、私とて万能ではありません。
このタスクのうち、何個は完璧に処理できず、まれに鼻毛が鼻の穴からちょろっと申し訳ない程度に飛び出していることもあるでしょう。
家族サービス計画の立案に失敗し、家族旅行で地方の寂れたパチンコ屋に行くことを立案、家族から誹謗中傷や非難を受けることもあるやもしれません。
はたまた、ウァイパーを雨量に合わせて適切に動かすことができずに、雨量に合わせてお尻を左右にフリフリ振ってしまうこともあるでしょう。
しかし、この世の現象において結果だけが全てだというのはいささか安易で早計過ぎるのではないでしょうか。
結果に至る過程があるからこそ、何事も初めて結果がある訳です。いわば、「結果」の中にその「過程」も含まれているのです。
「結果と過程」は車輪の両軸です。
たとえ結果が間違えていても、結果も過程も両方尊重する、そういった態度が進化した人類には必要ではないのでしょうか。
とにかくやたらめったら同時にタスクをこなす人類最強進化計画の欠点
こうやって日々些細な間違いを犯しながらも果敢に挑戦し続ける私ですが、この一見完璧に見える最強進化計画にも欠点があります。
あまりにも多重なタスクをこなし過ぎるが故、一個一個のタスク処理が雑になり過ぎるのです。
「量と質」
この関係性は切っても切れない、反比例の関係にあるのではないでしょうか。
運転や付随する私自身の問題や課題のことをタスクとして何重にもこなしていると、Audibleで聴いているはずの自己啓発本の内容がほとんど頭に入ってこないのです。
悲しいかな、人間はその時に最も必要だと判断されるものに神経を集中させるようにできているのではないか?そう思わずにはおられません。
見ず知らず、会ったこともない異国のおじいさんであるドラッガーの現実感乏しい経営哲学などよりも、急を要する便意の方がよっぽど人間一個人にとっては切迫した重要な責務となり得るのです。
この前も、気が付いたらドラッガーの自己啓発書の朗読が終わり、自動連続再生された落語「ぽちぽち伏せる寿助と小五郎」などという全く訳が分からない謎の朗読を数分も聞いていました。
内容もさることながら、タイトルからして謎です。
神秘を秘めています。
寿助と小五郎というのは何となく人名であることが想像できます。
しかし、「ぽちぽち」とは一体・・・?
さらに「ぽちぽち+伏せる」????
伏せるは動詞であり、その前に付いている「ぽちぽち」は、おそらく形容詞であろうと推測できます。
パソコンのキーボードを「ぽちぽち打つ」など、擬音語としての「ぽちぽち」は理解できますが、「ぽちぽち」の後に「伏せる」と来ています。
「ぽちぽち伏せる」とは一体全体、どういった状態を表しているのでしょうか?
どなたかご存知ないでしょうか?
教えて頂きたいのですが?
エクスキューズミー?
そのような日本語は今の今まで35年間聞いたことがなく、私には一向に解せません。
私にとっては、ドラッガーの経営哲学なんて目じゃない程に難解で複雑に思えるのです。
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恥ずかしながら告白すると、私は難解な、まるで初めて聞いた異国語のような謎の「ぽちぽち落語」を聴きながら、数分間もの間、「ドラッガーの経営哲学」について想いを馳せていたのでした。
「遅れてきた脳内ドラッガー」
そんな訳の分からないものを信じ、情報のシャワーを浴びたつもりで進化した気になっていた自分・・・・。
いじらしくもあり、その健気さが、却って心底憎らしくもなるのです。
ドラッガーも孔子も、理論に沿った論理を展開してきます。
しかし、寿助と小五郎は違います。
理論も論理も、言語すらも関係なく「ぽちぽち伏せる」などという謎のコトバを駆使し、彼ら独自のロジックを組み立てて執拗に私に理解を迫ります。
理路整然と責め立てる知的なソッチ系の方よりも、言葉も通じない、意味不明な言語を発し続け、何をし始めるのか全く予想できない原始人ほど不安と恐怖を感じるものはありません。
突如私の前に現れた「寿助と小五郎」
2人の操る謎の言語の意味不明さに心底不安と恐怖を抱きながら、人類進化最強計画の欠点に気付いてしまった私は、肩を落としてトボトボといつもの帰途に着いたのでした。