
現在私はブログで対談企画を実施しており、この企画を通して療法士ブロガー同士の繋がりを強めていきたいと思っています。
これからのチームには、リーダーと呼ばれる存在は必要ありません。
「みんながリーダー」なんです。「そんなの馴れ合いだ!」と思う方も多いでしょう。
資本主義では「勝つ人は勝ち続ける」
例えば、療法士がブログを書くときに、中尾さんのリハトラみたいな凄いブログを見て、「うわ~こんなすごいの、俺書けないわ」ってみんな思うと思うんですよ。
でも、そこで、「いや、やってみなければわからない!」といって、ブログを書き始めることは大変重要ですが、熟練の先駆者がいる分野に飛び込んでいっても、厳しい戦いが待っているのはすぐにわかります。
資本主義社会では、勝ち続ける人は常に勝ち続けます。
なぜか。
より多くの情報と資本を手に入れ、より質の高い情報を早く、効率的に生み出すことができることこそが、勝者が勝者である由縁だからです。
逆に言うと、一度負け始めると、負けが続くようになります。
実際に資本主義社会で貧富の差がどんどん世界中で拡大し続けているのには、そういった原則があるから、だと思っています。
矢沢栄吉さんは、私があくびをしている間でも、ステージに立っていれば数秒で数千万円稼ぐそうです。
「お前の一生、俺の2秒」って言ったとか言わないとか、テレビで言ってましたね。
それを逆転するなんて、とても普通の発想や努力では不可能ですよね。土台からすでに残酷な程の天と地の差があるのです。
ブログを始めるなら、同じジャンルで正面衝突しない
では、新しくブログを始める療法士はどうすれば良いのか?負け続けるしかないのか?
ここでヒントになるのが、ビジネス界でよく言われる「ランチェスター戦略」です。
超要約すると、「弱者・小資本は真っ向勝負は絶対にするな!」と言う話で、弱者の取るべき基本戦略は以下の5つ。
- 「差別化戦略」
- 「局地戦(地域や領域の限定)」
- 「接近戦(顧客に接近する販売経路、営業活動、顧客志向)」
- 「一騎討ち戦(競合数の少ない競争)」
- 「陽動戦(奇襲戦法)」
これをブログに当てはめると、アクセスの集まるブログと真っ向勝負で同じ戦い方をしていても勝ち目がない、ということが言えそうです。
リハビリのことをブログで書こうと決めていても、視点を変えると、他に書けることはたくさんあります。
脊椎圧迫骨折について書くにしても、筋膜を主軸にリハビリの方法を書いている人はいませんし、地域リハビリについて書いている人も少ないです。
よって、できるだけジャンルを被らせない、ということが大切だと思います。いや、別に真っ向勝負しても良いんですけどね。あくまで勝率が高いという話で、勝てない、という訳では決してありません。
スポンサーリンク
これからのチームの形
さらに、弱者が取りやすい戦略で、ランチェスター戦略で語られていないのが「群れる」という戦法です。
つまりはチームを作ること。個々の力は小さくても、百も二百も集まれば、これは巨大な力となります。総合力を伸ばしていって、強者と闘うのです。
療法士のリハビリ分野なんて、しょせん巨大なネット上では誰もが弱者です。
趣味や生活のことを主にブログで書いている療法士でねこさとさんがいますが、この方はその分野を書いている療法士って少ないので、数年続けることができれば、恐らく療法士ブロガーの新しい形の先駆者になられるはずです。
つまり、チームのそれぞれが違うジャンル・分野での”リーダー”を目指すのです。
そうすれば、衝突せず、お互いを伸ばし合っていくことができる。少ないリハビリ系のジャンルのアクセスを取り合う必要もないし、敵もいない。刺激も多い。
そして、必要な時には群れる。
なので、日ごろはゆる~いつながりで良いのです。好きなことをして好きなことを発信する。何にも強制されることがない。
必要であれば、誰かの呼びかけでみんなが団結し、勝負を挑む。もちろん、呼びかける人は、それなりにみんなに何かを提供しなければなりませんが。そこは工夫次第です。リーダーなんて要りません。
これはネット上のブログの話だけでなく、現実社会でも同じことが言えます。
これからはさらに、小資本同士が結束しあい、エッジの効いたサービスを提供する事業が増えてきます。その方が変化の激しい時代で小回りも効くし、有利な面が多いでしょう。
療法士がブログを始める根底には、副収入目的以外にも、患者さんのヘルスリテラシーの向上を願っているなど、ベースでは共通しているところが多いです。結束しない手はないです。
まとめ
私はこういった「まるで戦国」発想のマーケティング(孫氏の兵法とかも良くありますよね。)や「勝ち負け」の議論をすることはバブル臭=古臭い感じがして正直好きではありませんが、敢えて分かりやすいように白と黒、つまり勝ち負けの話をしました。
実際の現実では、白黒ではっきり分かれることなんてほとんどなく、グレーであったり、緑であったり、多種多様です。そしてだからこそ問題は複雑です。
もしよければ、ぜひ一緒にチームとして活動して、お互いを高め合っていきましょう。お気軽にご連絡ください。