
「金持ち父さんと貧乏父さん」という本をご存知でしょうか?
お金持ちの秘訣が書かれています。今回はお金の使い方について書いてみます。
「金持ち父さんと貧乏父さん」は、2006年にベストセラーになった本です。
お金の使い方や、キャリアの築き方が違う2人のお父さんの話を通して、
「消費」としてお金を使うか、「投資」としてお金を使うかでどのように人生が変わるか書かれています。
投資としての使い方は、”お金を生むことにお金をかける”お金の使い方です。
有益な不動産や起業、セミナーなどの自己啓発へお金を使うことでお金を生むことができます。
また、キャリアの築き方も、貧乏父さんは年を取っても大学に通い、自分の学歴や地位をあげることに多大な労力を使い、立派にどこかに勤めあげることを信条としていました。
いわゆる、日本の年功序列制度の世代のキャリア形成のパターンです。
一方金持ち父さんは、学歴にあまり重きを置かず、早くから独立します。
たくさん失敗をして経験値を積み、立派に人を使うことを信条としています。
貧乏父さんは、税金や家のローンのために働き続け、最後までお金に恵まれず、働き続ける人生を送りました。
金持ち父さんはお金が自動的に生まれるように投資していき、税金対策などで出て行くお金も抑制し、悠々自適に暮らします。
2人の人生を分けたのは、「お金の知識と考え方」の違いだとこの本には書かれています。
お金の知識や考え方は学校や家庭でも実はあまり多くは語られません。
なぜでしょうか。
清貧という美徳
日本には清貧という価値観があります。「貧しくても清らかに生きていく」という考えです。
”お金と人生の幸せは比例しない”という考えです。
この思想は一見美しいのですが、実は危険な面もあります。
これを実績すると、お金の賢い使い方など考えなくても良いということになります。
またこの考えでは、お金の話を他人にすることは卑しいと考えられ嫌われます。
ですから、お金についての教育は学校や家庭でされないことがどうしても多くなります。
私の周りにはこの価値観を持っている人が多いです。
「清貧の人」の特徴
清貧の思想に囚われている人の特徴を挙げてみます。
仕事は単純な労働が多い。
清掃、事務などが多い。仕事で自分の時間を売り、対価として給料を貰っている感覚を持っています。「数」をこなすことが仕事だと思っている人が多い印象があります。
自動販売機などでジュースやコンビニでお菓子を買うことにあまり抵抗がない。
無駄使いという概念があまりない。なぜなら、貧しいことと人生の幸福は関係しないと思っているから。
将来のことはわからないし、考えていない。なるようになると思っている。
結論はいつも「今までなんとかなってきたし・・」です。
多少ローンをしても欲しいものは欲しい。
今の欲望を充足することが幸せだと思っていると、ローンをしてでも欲しいものを買ってしまいます。
美容や服装に他人が見たら無駄と思える強いこだわりがある。
頻繁に服装を変えたり、必要以上にアクセサリーを付けてしまう傾向にあると思います。
明るく、人付き合いが良い。
人に対しては朗らかで、社交的な人が多いです。
お金の話に嫌悪感を持っている。
お金の話は卑しいと思うし、よくわからないからあまり話たがりません。
結構身近な人でこんな人いませんか?
お金の使い方をもう一度考えよう
例えば普通車の新車を買うと、維持費で月平均1万5千円程度(駐車場代抜きです。駐車場を借りる場合は+都心部では1万円前後かかります。)の出費がかかることになります。
いわば財布に穴が空いているような状態で、放っておくとどんどんお金が出て行きます。
「負債」いわば借金です。
一方、利益を生む不動産を購入するなど、将来お金を生む可能性があるものを購入すると、「資産」となります。
資産を増やし、負債を減らすことがお金持ちの秘訣です。
お金を使う際は、生きたお金の使い方をお勧めします。
服を買うにも、必要最低限以上は必要ないし、欲を出せばきりがありません。
芸能人やモデルが40歳とかになっても、お洒落な服を着ているのはそれが仕事でもあるからです。
あの人達にとってはお洒落な服をたくさん買うことが、「投資」としての意味もあるのです。
一般人が芸能人のように服を買っていたらあっという間に破産です。
「これを買うとその後に何があるか」まで考えてお金を使いましょう。
先行投資になり得るものにはお金を使い、それ以外の生活での消費するだけのお金はできるだけ抑えた方が賢明です。
>>次の記事は、本当のお金の価値を考える「資本主義社会・お金って何?結局大事なものは全てタダ」です。