仕事のやる気に関する新事実!これからの仕事はやりたいことをやっていい?


まずは、動画を見て下さい。

18分あるので、時間がない方、視聴が面倒な方は、以下の文章を読んでください。




もちろん、普通に動画を見た方も読んで頂けるとありがたいです。

「やる気に関する驚きの科学」

アメリカの作家ダニエル・ピンクは、「やる気に関する驚きの科学」をTEDの講演で行っています。

TEDについてはこちら、「プレゼンのコツを学びたければTEDを見ろ!」で詳しく解説しています。

講演内容は、「仕事に対する報酬」の話です。

「20世紀的な作業」、つまり単純な会計、生産などの作業で、目標が明確であり、視野を狭めて、真っ直ぐ進めば良いような仕事の場合、報酬を上げるとパフォーマンスも向上し、良い結果が出ることが実験により立証されていると説明します。

しかし、少しでも創造性が必要な作業になると
逆の効果を示し、報酬があることで創造性は阻害され、作業効率は落ちたというのです。

 

21世紀の作業は、オートメーション化され、創造性が大切になります。

このような社会では、報酬=作業の質・量とはなりません。

現代はその過渡期で、旧ビジネスモデルと新しいビジネスが混在しています。

働けばボーナスをはずむぞ!とモチベーションは外的なもの(金銭的な報酬)にある、と信じて疑わない企業がある一方、

Googleなどの先鋭的な企業では、「20 percent time」(20%の時間を自分の好きなプロジェクトに使っても良いとする方針)などの自主性を重んじる作業時間が設けられています。

Googleの商品の半分以上がこのクリエィティブな時間から生まれたというから驚きです。

次世代のビジネスモデル

報酬などの外的なモチベーションに取って代わられ、次世代のモチベーションとなり、これからのビジネスの基本となっていくものは、”内的なもの”です。

主に3つあります。

・自主性
・成長
・目的

です。

例として、1990年にMicrosoftは、Web上に百科事典を作るため、莫大な資金を用意して専門家を雇い、一大プロジェクトを立ち上げました。

同時期に、一切資金を用意せず、書きたい人が書くという方針、つまりは書き手の自主性を尊重する形で始めたのが、かの有名な「wikipedia」です。

勝敗は言うまでもないでしょう。

すべては妄想だった!

なんでもかんでも外的報酬をはずめば成功するという考えは、資本主義社会が作り出した妄想です。

科学は真っ向から否定しています。

ハイテク化が進んだ昨今のビジネスの分野で、このような迷信がいまだまかり通っています。

今後のビジネスでは、従業員のやる気(内的モチベーション)を如何に高められるかが企業の成功に大きく関わってくるでしょう。

もう一度、これからのビジネスに必要な重要事項を確認しましょう。

・やりたいからやる=自主性

・自分のためになるからやる=成長

・到達したい夢・目標があるからやる=目的

私は時代の流れは、「自然淘汰の法則」だと考えています。

皆に求められないことは時代の流れの中で消えていきます

これは自然界だけの法則ではなく、人や物が集まるところで必ず適応される法則だと思っています。社会しかり、ビジネスしかりです。

多くの人が、仕事に外的動機づけのみしか考えることができず、「金、金・・」と思って、ひとつも楽しくもない仕事に毎日うなだれながら出勤していきます。

子供には「仕事でお金を貰うのは大変なことだ」と教え、子供の無邪気な夢を静かに壊してしまいます。

「サザエさん症候群」などと言って、休みが終わる時には体調を崩しそうになります。

仕事や組織が嫌でしょうがない。

休みの為なら死んでもいいとさえ思っている。

私の少し前の世代はそうやって必死に家庭を守ってきました。

黒くて重たいスーツを身にまとい、悲壮な顔で満員電車に詰め込まれ、息も絶え絶えで出社し、「企業戦士」などと言われて仕事をこなす。

自分が勝てば相手が負ける。
自分が負ければ相手が勝つと教えられる。
そんな世界観です。

そのような世界観が競争を生み、持てるものと持ざるもの、勝ち組、負け組という偽りの概念を生み出しました。

死んだ目をして働き、苦悩し、生活ぎりぎりの報酬を得る。

それが今までのスタンダードな働き方でした。社会の基本ルールでした。

少し大げさですが、それほど間違ってはいないでしょう。

しかし、これらは全て妄想だったのです。

勝った負けたのビジネスはもう古い

例えば、あなたが営業職だとして、商品を売らなければならないとします。

今月のノルマがあり、少々ブラックなことをしてでも商品を売ってしまいたい。

商品には愛着もなく、自分自身買いたいような優れたものでもない。

お客さんにはメリットしか話さず、とりあえず自分を気に入って貰うように頻繁に顔を出し、商品を何とか買ってもらう。

 ・・このような営業はもう古いのです。

これでもしその時に商品が売れたとしても、次回以降はありません。

商品自体が優れたものでなければ「買わされた」、「買ってしまった」という想いが購入者によぎるからです。

だいたい、お客さんもバカではないですから、売り込んでいる時点で、「メリットしか言わないな、この人。ノルマでもあるのかな?」と思われていますよ。

もし本当に売りたいなら、まずは自社の「世界感」をお客さんと共有することです。

「私達はこのような理念でこのような商品を作って社会の役に立とうと思っています。」

と、まずは自身の組織を売り込むのです。

そして、何より大切なことは、自分がその理念を本当に心から愛していることです。

それは、少し話せばお客さんに自然と伝わります。

理念に共感した人たちは、商品を自然と求めるようになるでしょう。

売りつけるんなんてことをしなくても買ってくれるし、それ以降も関係性は続きます。

つまり、「世界観」を買ってもらうのです。

その世界観が意味あるもので、共感を得られるものならば、より多くの人に求められるでしょう。

社員がやりたいから売る、自分のためになるから売る、夢があるから売る。

お客さんもその理念、夢に共感して「仲間」になる。

その結果商品が売れていく。

これはお互いにとってメリットのある、win-winの関係です。

これが、これからのビジネスの新しいルールとなっていくのではないでしょうか。

場の空気を支配するもの

 image

ホメオスタシスという言葉があります。これは、恒常性と訳され、人体が異常を正常に治そうとする働きのことをいいます。

これは、「場」にも働く考えられています。

例えば、集団ヒステリーなどが典型的な例です。

みんながそうだと思っていることは不思議と実在するような気になってくるものです。

その時に重要なことが、「その空気を支配するのは誰か」ということです。

その場を支配するものを決定するのは、「想いの強さ」です。

想いが強いものに引きづられて、想いの弱いものは「私がおかしい。間違っている。」と無意識に感じ取ります。

そして、ホメオスタシスにより、想いの強いものに同調していきます。

自分の理念を心から愛することが大切という訳はここにあります。

強く愛している想いに人は惹かれ、同調していくのです。

これは個人対個人の話だけではありません。

世界という場のレベルでも、このホメオスタシスは有効です。

上述したような勝ち組負け組論的な世界観は、少し違和感があります。

相手を打ち負かして、本当に勝ったと思って楽しく感じたり、やりがいを感じたりするものでしょうか?

大いに疑問です。

万が一、その時勝ったとしても、自分のレベルにそぐわないような強敵が現れれば即、自分が敗者となることが分かるはずです。

そのような不毛なことをいつまで続けるのでしょうか?

世界はもうそのことに気付いています。

そして、みんなが喜ぶことをしていかなければならないという、「強い想い」が世界を支配し始めています。

近い未来にホメオスタシスにより、この想いは実現されるでしょう。

まとめ

近い将来、創造性が必要な仕事の分野が増え、働くモチベーションは、外的なお金の報酬から、内的な自主性、成長、目的に支えられるように移行していくでしょう。

つまり、企業が人をお金だけで操れなくなってくるのです。

科学とビジネスの分野でのミスマッチ、この21世紀的の意欲の報酬という新発見は、企業と働く人の働き方、ひいては世界を大きく変えていく可能性があります。

そして、その考えが「場を支配」すれば、それが新しい世界での常識となることもありえるのです。

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