
今回は「悩みを無くす方法」について、私なりに極意だと思えることがあるので、参考までにご紹介したいと思います。
悩みの対処は「チラ見」で
日々生きていれば、しょうもない悩みから、大きな悩みまで、まぁ普通の感覚を持っている人なら悩みがそれぞれあると思います。
で、私も例外なく悩みの多い人生を送ってきましたが、一つ確実に良い方法があります。
それは「悩みを見つめない、見過ぎない」ということです。
これは、一見すると悩みから逃げているようですが、そうではありません。
基本的にまじめな性格の人はこれができない人が多いなって思います。
悩みを見つめ過ぎて、何とかしてやろうと思って意気込む。
それは見つめ過ぎです。
本当に悩みをどうにかしたいなら、コツは、「視界の隅で捉える程度に悩みを見つめる」程度にしておくことです。
「不安の80%は実現しない」
ミシガン大学の研究チームが、「人の心配ごとの80%は実現しない」と言う研究結果を発表しています。
嘘だと思うなら、一度自分の思う悩みや不安ごとを紙に書き出して、本当にどれくらいの確率で起こっているのか調べてみると良いと思います。
多分、80%に近い確率で起きていないはずです。
例えば、楽しくドライブに行っても、事故をしたら、タイヤがパンクしたらとか、途中で雪が降ったらとか、子供がトレイに突然行きたいと言い出したらどうしよう、など不安に思うことは考えればきりがありません。
しかし、多くの場合その不安はほとんど実際には起こりません。もしくは未然に少し努力をすれば大幅にリスクが回避できるものばかりです。
ドライブの例でいえば、追突されないためにブレーキを急に踏まない、とか、タイヤのチェックをしておく、釘などがたくさん落ちている可能性のある道路の脇を走らない様にするとか、対策は完全ではないにしろ、色々と立てられるわけです。
そこまで対策を立てて、それで、起きてしまったなら、それはもう天命と思って諦めるしかないと思いませんか?
「フォーカス」のデメリット
私はリハビリの現場で働いていますが、リハビリでも疾患や患者さんの全体を見るためには、一部分に囚われず、全てにまんべんなく視野を配る、ということが大変大切です。
歩行動作で足ばかり見ていた患者さんが、実は体幹に対してアプローチしたら良くなった、ということが実際良くあります。
Appleのスティーブ・ジョブスは、自身のビジネスの成功の要因を聞かれて、「フォーカス(一点に集中)すること」と答えたそうですが、実はデメリットもあって、フォーカスしてしまうと、全体を俯瞰して見にくくなります。
これは悩みも一緒で、例えば、私は少しくせ毛で、思春期にはそれで悩んでいたものですが、くせ毛だから・・なんて思っていると、そこばかり気になって、その他の自分の良いところを俯瞰して見ることができなきくなってしまいます。
くせ毛だから嫌われるなんて、嫌う方がおかしいので、そんな人とはこっちから友達になることを願い下げだ、と今になっては思いますが。
「対象を見つめると大きくなる」
「お化け、いるいる!」ってそこに意識を集中し過ぎると、人間本当にいる様な気になっても不思議ではありません。
柳がおばけに見えるとか、日本の妖怪の類もそういった負の「フォーカス」から生まれたものだと思います。
対象を見つめ過ぎると、その対象の存在感はあなたの中でどんどん大きくなります。実際にはそのままの大きさなのに、です。
よって、悩みを見つめ過ぎると、そればかりが自分の心を占めるようになってしまう。
これは紛れもない事実です。
もし悩みがあって積極的になれない自分がいるなら、「フォーカス」するところが間違っています。
自分の好きなところ、気に入っているところに「フォーカス」して下さい。
そうすれば、その長所は自分の中で存在感を増し、積極的に自信を持って行動できるようになるはずです。
「対象を見つめれば大きくなる」
これは間違いなく真実で極意です。
まとめ
自信がある人とない人の違いなんて、ソフトバンクの孫正義さんも言っていますが、「根拠のない自信の違い」によるところが大きいです。
人生での思い込みやこの根拠のない自信の影響は図りしれません。
もし、私の様に、自分に自信が無くて悩んでいる方は、「フォーカス」をコントロールして、長所と短所を意識的にコントロールすると良いと思います。
簡単に分かりやすく言うと、自分の中の「消したいものをチラ見し、伸ばしたいものをガン見」して下さい。
コツは消したいものを、無視、つまり完全に見ない様にしないことです。
人間いくら見たくなくても気になるものは見てしまうものです。それを無理して見ない様にすると、逆にそちらに意識が行ってしまいます。そうすると、もう「ガン見」してしまいます。
この間違いを犯している人が本当に多いと思います。
「チラ見」することで、存在を意識して、有効な対策を考えておきながらも、それに囚われない。
そのためには悩みをチラ見しておくのがベストです。
是非試してみて下さい。