医療・治療法は患者が選ぶ時代へ「治療note」の凄さ

治療note


介護保険法が施行されて16年が経過しますが、介護保険法の重要な骨組みとして「介護サービスが選べる」というところにありました。そのために独立行政法人 福祉医療機構が業者を簡単に検索できる「WAM NET」を構築しました。しかし、「痒いところに手が届く」まではいかず、サービス内容やその質など本質的なところまで知ることは難しく、「介護サービスが選べる」という状態にはなっていません。一部の関連する業者が使用するくらいです。




医療・介護情報を取捨選択すること

介護保険法の話はあくまで例ですが、サービスを提供する側とされる側のやり取りとして「選択すること」は大変重要な価値を持ちます。

自由競争によって成長してきた資本主義社会では、「選択する」という権利が無ければ、たちまち制度は崩壊し、社会の成長はストップします。歴史を見れば明らかですが、多くの人に「選ばれる」ことで権利を獲得し、より良いサービスが登場し、文化は成熟・進歩していきます。

サービスにおいて、いつだって重要なことは「皆が望んでいるか、いないか」です。

 

ところで、あなたは病院に通う時、病院・先生・治療法を自分で選んでいますか?

 

私も含めて大半の人が家から近いという理由で病院を選択し、治療法をそこに偶然いた先生の一言で決定していますよね。

もちろんそれが手軽で良いのかもしれません。

 

しかし、自分の体のことです。

 

もっと「自分でしっかり調べて病院や先生、治療法を選択して納得して慎重に治療していきたい」と思う人がいて当然です。

物を買う際には楽天や比較サイトで慎重に価格や質を検討する人でも、自分の一番大切な体のこととなると上記のように安易に選んでしまっているって考えてみると少し変です。

誰でも分かる医療情報の提供

私が高血圧症に悩まされているとして、Googleで「高血圧 治療」と検索すると下記の内容が表示されます。

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クリックして拡大して見て頂くと分かりますが、「専門家向けの情報と一般人向けの情報が混在して表示」されています。

ここから自分が求めている情報を検索するには、さらに絞り込み検索をするか、自分の求めている情報が乗っていそうなサイトをクリックして調べていく必要があります。

さらに、それが専門用語で書かれていてよくわからなければ、その言葉の意味を検索して・・自分の本当に欲しい情報に辿り着くまでに、延々と「検索数珠つなぎ」をしないといけないのが現状です。なかなか目的の情報に辿り着くのは大変です。

一発で自分に合ったエビデンスに基づいた治療法が見つかるサイト「治療note」

2006年設立のベンチャー企業「リブセンス」「治療note」というサイトを立ち上げました。

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ガイドラインを軸として、

  • 疾患の全体像・症状
  • 治療法
  • それぞれの治療法の体験談

がわかりやすい言葉で説明されています。

 

例えばクッシング症候群をご存じでしょうか?

比較的珍しい病気であまり聞いたことがない方も多いと思います。

自分が体調が悪くなって、病院で診察を受けて、クッシング症候群と診断されたら、多くの人はどんな病気なのか調べると思います。

 

その時に先ほどの例のように、「ググる」と、「検索数珠つなぎ」で大変な時間を要するでしょう。

しかし、この「治療note」で調べれば、すぐにどんな症状が出る病気で、どんな治療法があり、実際に治療法を体験した方の意見も載っているので、わざわざ時間をかけて情報を寄せ集めて調べる必要がありません。2016-01-15_11h30_20

私の友人はアトピー性皮膚炎で苦しんでいるのですが、お風呂に気泡(炭酸浴)が出る装置を買ったり、漢方を試したり、それは大変な時間と労力・お金を掛けています。

体に合う・合わないもあると思うので、この治療法が絶対良いということはないでしょうが、それでもこういったサイトを知ってエビデンスのしっかりした治療法から試していく方が絶対早く治療効果が出るはずです。

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いかに多くの人に受け入れられるか、オープンにしていくか

私が所属するリハビリ業界は今エビデンスのある治療法を模索しながら専門性を高める、ということが言われています。

 

データを蓄積・解析を繰り返し、エビデンスのある治療を行うとしても、それを一般の方に理解できるように説明して行わなければ、それは「魔術やオカルト」の域を出ないかもしれません。人って、結構イメージで判断しますので。

エビデンスを出す、その先にどういったことが必要か?がそろそろ語られるようになって来るのではないかと思います。

 

これからの時代はサービスを選ぶことはもう当たり前の時代になってくるので、遅れている医療・介護分野で、こういったサイトが「医療」を選べるというサービスを開始したことは大変興味深いことだと思います。

 

医療従事者のみなさんは、患者さんでもパソコンを使える方はぜひ「治療note」を教えてあげて下さい。

もちろん自分で勉強の為に見るのも非常に分かりやすいので良いと思います。

私はブックマークして、自分の知らない疾患の患者さんを担当する時にこれで調べています。ぜひ活用してみて下さい。

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