
とうとう遠隔診療のプラットホームサービスが開始されたとのこと!医療従事者としては大変気になります。
これからは病院で長く待たされて、病気が更に悪化しそうなくらいクタクタにならなくても、老老介護の夫婦が必死の思いで病院に毎月通わなくても、自宅にいながらネット上で診療してもらえる時代が来るかもしれませんよ!
今後の日本では少子高齢化していくことは自明であり、それに逆行するように、医師不足が懸念されています。
地方の都市は冗談じゃなく、人がいなくなって、自然消滅していく運命にあると言われています。後10年もすれば、医師を求めて都市部に高齢者が出てきて、都市部の高齢化がより加速していく、との見解もあります。
遠隔医療サービスの必要性
実はこれだけIT化した世の中で、遠隔で診察を受けることは技術的にもたやすく、とっくの昔から賢い人達に考えられていただろうと思います。
実際、私が働いている会社でもSkypeで大阪と京都の営業所でWebカメラを使って会議をしたりしますし、医師とSkype+Webカメラを使えば、簡単な問診だけの患者さんなら診断は可能ですよね。
ストレスフルな通院
私は現在、理学療法士として訪問リハビリ業務で各お宅を回っているのですが、患者さんはほとんどの方が最低月1度、特に体調に変化が無くても病院に通院されています。
みなさん、声をそろえて通院の日は「くたくたになる!」と言っています。
- 車椅子に座るのもやっとなのに、座ったまま数時間待たされる。せめて、寝かせて待たせてほしい・・
- 自分も体調が良くないのに(いわゆる老老介護です。)、付き沿いで数時間待たされる。診察は5分
こんな話ばかり聞きます。
実際に私も以前謎のめまいで悩まされて「脳卒中か!?」と思って冷や汗をかきながら最寄りの総合病院に受診したことがありますが、予約なしで行ったせいか、3時間くらい待たされました。
で、体調が優れず待合室で座って寝ていたら診察を受ける頃にはすっかり良くなって、診察では「すっかり治りました!ありがとうございました!」と言って、半日時間を無駄にしたことがあります。
しかも病院って、やはり体調が優れない人ばかりが辛そうに座っているので、何となく暗い雰囲気で気分的にも良いものではありません。長時間居たら身も心もくたくたになるのもうなずけます。
遠隔診療サービスの登場によって、パソコン上で経過観察の診察くらいなら受けれる様になれば、通院にストレスを感じている患者さん達は泣いて喜ぶでしょうね。
新しく登場した遠隔診療サービスのサイトの全容
「ポートメディカル」という遠隔診療サービスが始まったようです。すごい!!こういうハイテクな感じ、私はワクワクします。
ストレスフルな通院で悩んでいる患者さん達に教えてあげるために、調査してみました。
実際にサイトを見てみるとこんな感じ。
トップページには「医療がもっと身近に」の文字。
うん、いい感じです。
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遠隔診療の方法
どうやって診断してくれるのか見てみると、想像してたWebカメラを使って医師と顔を見ながら会話して・・とかではなく、メールで医師が質問に答えてくれたり、問診項目にチェックして、それを医師が診断するという内容の様です。
遠隔診療してくれる内容
遠隔診療してくれる内容は決まっている様です。
- 高血圧
- 痛風
- 禁煙
- ニキビ
- ダイエット
- 肩こり
- 乾燥肌 etc・・
正直な印象は診察・・?相談に近いんじゃない?・・って感じです。ネットにある無料相談的なニュアンスの項目がズラリ・・。「疾患」というより「悩み」寄りの項目ばかりです。
脳卒中とか心筋梗塞、ガン、人間ドック、リウマチなどの本格的な疾患や問題を診断してくれるのかと思っていたのですが。やはりそれは難しいのでしょうか・・・。
遠隔診療の流れ
実際の診療の流れは、高血圧ならこんな感じだそうです。
- 血圧がわかるもの(お薬手帳、健康診断書などに記載されたデータや、血圧計により測定した際のデータ)を写真送信いただく。
- 医師が高血圧と診断した際に、改善のアドバイスと血圧数値に対して適切な薬の処方
- 上記の形で、定期的に高血圧に関する処方を行います。
薬の処方をしてくれるというのはすごいと思います。でも、まさか市販薬ではないですよね?
遠隔診療の値段
実際気になるのはお値段。大体どの項目も診察だけなら1000円の様です。安い!!そこから処方された薬の値段が追加されるようです。
こうなると、どんな薬が処方されるのかすごく気になります。・・・・市販の薬ではないですよね?すいません、しつこくて・・。
医療保険の確認の項目などが見当たらないので疑ってしまっいます。この値段で医療保険関係なしってことは・・。どうなんでしょう?
まとめ
遠隔診療ってWebカメラで会話して診察してもらえるのかと思ったら、実際は少し想像と違いました。
skypeで、医師と顔見て話して診察、ってダメなのかな?
素人の私が簡単に思い付くのだから、誰かが絶対やろうとしているはずだと思います。
実現していないってことは、何かしら問題があるのでしょうか?保険金詐欺とか交通事故での補償目当てで、診察受けるような輩もいるし、犯罪に巻き込まれかねないから、安易に診療できる環境を作らないようにしているのでしょうか?
もし本当に困っている人の役に立つ遠隔診療をするなら、何度か通院している人で、病院側がある程度保険情報や疾患の情報を持っている人に、「お変わりないですか」程度に問診して、いつも通りの薬を処方する、とかなら現実味がありそうです。
う~ん、まだまだ家にいながら遠隔診療+治療とか夢のまた夢の話なのかもしれませんね・・。
でも、「遠隔診療」のイメージを形にして、先駆けとして現実にスタートしたことが画期的で凄いことだと思います。
これから更に進化して、近いうちにストレスフルな通院から多くの人が救われる時代が来ることを願っています!
ちなみに、今回潜入したHPはこちらです。https://port-medical.jp/#about