
【人生の要素のうち、たった「1%」に全力で集中する。】
「エッセンシャル思考」という書籍があります。「自分の人生の大切なこと1%だけに集中して、他は全て捨ててしまう」という考え方を勧めている書籍です。より良く人生を生きるためにとても大切な考え方です。
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「エッセンシャル思考」で生きる

非エッセンシャル思考の人は、 大多数のものごとが 重要だと考える。エッセンシャル思考の人は、 大多数のものごとが不要だと考える。
人生はやった方が良いことで溢れている。しかし、やった方が良いことはやらない。やるべきことのみやる。
自分の人生にとって大切な「1%」とはなんでしょうか?
普段私たちの身の回りでたくさんの出来事が起こり、自身の身に降りかかってきます。
直ちに自分にとって必要ないことを振り分ける力がないと、様々な生活上の些事が蓄積し、それらに振り回され、大切な時間(=命)を消費してしまいます。
「関心の輪」・「影響力の輪」を意識してスクリーニングする
自分にとって「エッセンシャル」なこと、つまりは人生で大切な1%を見極めるために、「7つの習慣」という書籍の中で紹介されている「関心の輪」と「影響力の輪」という考え方を応用できます。管理人自身もこれを意識して日々過ごしています。
この概念を応用すると、身の回りに起こる出来事を、「集中すべきか、そうでないのか?」一瞬で振るい分けることができます。
「関心の輪」とは
関心の輪とは、自分が関心のある事柄の範囲のことを指します。例えば、仕事に関わることや家族のこと、身の回りに起こる自分に関すること全ての出来事です。
自分が認識しているもの全てはこの関心の輪の中に含まれます。逆に、自分に認識できないことが関心の輪の外にあるということなので、自分では関心の輪の外を絶対に知ることができません。
テレビ新聞、メディアで放送されることもこの関心の輪の中にあります。
大きなところでは、
- 会社の方針
- 政治・経済
- 国の政策
なども関心の輪の中に含まれます。
- 年金が減ってきて将来が心配だ。
- 会社の方針には納得できない。
- 親の言うことは聞きたくない。
などなど、普段からこれらの関心の輪のうちの出来事に考えを巡らすことがあると思います。
「自分で変えることができない範囲」も含まれる
関心の輪の範囲にあることについて、認知しておく、知っておくことは重要ですが、すぐには変えられないことも含まれます。「年金を増やしてほしい!」と感情的になってみても、すぐに国と政治、政治家が変わるものではありませんよね。
会社や政府のこと、テレビやメディア、世間のこと、ニュースで報道される事件など、実に世の中には、すぐには自分で変えれない、対処できないことで溢れています。
「影響力の輪」とは
影響力の輪は、「自分が影響力を持つ範囲の出来事のこと」を言います。端的にいうと、誰でも「自分のこと」が、最も自分が影響を及ぼすことができる、という事です。
- (自分の)お金の使い道
- 考え方
- 生き方
- 習慣
- 行動
- 感じ方
- 会社の同僚、知人友人との接し方
これらのことは、今すぐにでも自分で変えるように努めることができます。そして、少しづつでも変化させることが可能です。
「関心の輪」ではなく、「影響力の輪」に集中する
無意識に生きていると、ついつい関心の輪の範囲にまで神経を集中したり、感情的になったりして反応してしまうものです。どうにかして他人や世間、社会を自分の思うようにできないか考えてしまうこともあるでしょう。
しかし、絶対的な普遍の真理として「他人と過去は変えられない。変えられるのは自分と未来だけ。」というものがあります。
現代では、情報が溢れ、それらを取捨選択することが必須になってきています。自分が影響力を行使できる範囲にしか集中しない。そういった意識を持つことは非常に効果的でしょう。
まとめ
自分の人生に必要な1%の出来事と必要ない99%の出来事を仕分ける作業は、自分が人生で達成したい目標、夢や希望をよりクリアにしてくれます。
文明の進化とは、個人が取れる選択肢が増えることである。
職業も住む場所も、生涯のパートナーも仕事をする仲間も情報も、何もかも選択できる、歴史上かつてないくらい自由な時代に私たちは生きています。
人間は皮肉なもので、選択肢を増やすために何百年も努力を続け、ようやく選択肢が増えると、今度はどれを選択すべきかと悩みます。
しかし、自分にとって「エッセンシャル(欠くことができない・必須の)」な物事を決めておけば、自由を享受し、時間を無駄に消費してしまうことも少なくなります。
もし、あなたにとって「家族」が1%の人生で重要なものであれば、無意味な仕事上の残業をして家族との時間を潰してしまうことは、あなたにとってふさわしい選択ではないでしょう。
テレビやメディア、SNSなどの遠く、自分の手の届かない範囲のことに集中したり、時間を消費すべきではありません。それはあなたの人生を生きているのではなく、他人の人生を生きていることになります。
自分の人生を生きるために、関心の輪と影響力の輪を意識しましょう。