
不労所得とは、仕事・労働をしないで収入を得る方法のことを言います。
今回はそんな夢の世界である、不動産、ブログなどの不労所得についてリスクやメリットを説明していきます。
寝ていてもお金が入ってくる、嘘みたいな話が現実に存在します。
不労所得のメリット
不労所得を持つことによるメリットにはどんなものがあるでしょうか?
自由な時間がむちゃくちゃ増える
人が一生に費やす仕事の時間は、起きている時間の約1/6と言われています。
働かなくても収入があれば、平均寿命が現在80歳として計算すると、13年もの時間を得したことになります。
その時間を好きな海外の国で過ごすもよし、フラッと旅行に出かけるのも良し、お金がなければそうはいかないでしょうが、不労所得を得て、お金がある人は時間も得するのでダブルでお得、一挙両得です。
もちろん、仕事しているから損をしているというわけでもなく、それが生き甲斐になっている人も沢山います。
一概に全ての人に働かなくて収入が入ることが良いとも言えませんが、確実に好きなことを楽しめる時間とお金の余裕が増えます。
人生最強のリスクヘッジ
人生で1番の不安とははなんでしょうか?
みんなに共通することでは、健康でなくなること(病気になること)と、働くことができなくなって、収入を得ることができなくなってしまうことではないでしょうか?
もし、病気や怪我で自分が働けなくなったとしても、「自分とは違う何か」に働いてもらって収入があれば安心です。
安定した収入で安定した生活を続けることができます。
また、日本の将来を考えると、老後の不安を覚える人も多いでしょう。そんな時に不労所得があれば、まちがいなく心強いでしょう。
人生のリスクヘッジとしても不労所得は絶大に有効です。
不労所得の種類
不労所得には様々なものがあります。それぞれ特徴があり、メリット、デメリットもあります。
どんなものがあるでしょうか。
以下に紹介していきます。
不動産投資による家賃収入
1番有名な不労所得ではないでしょうか。
不動産を購入し、大家となり、家賃を得て、ほとんど働かずに収入を得ることができます。もちろん、管理業務はありますが。
私の周りの人に不動産の不労所得について話をすると、知っている知識として、バブルの時の不動産ブームのことを話し出す人が多いです。
不動産を大量に購入した人たちが、バブル崩壊後に借金を抱えて大変になったという話を、その時代に生まれていない若者でも知っているようです。
なので、不動産=ギャンブル=危険と認識している人が多い印象があります。
しかし、実際は当時の不動産を購入することがダメだったのではなく、その資産運用の仕方に問題がありました。
インカムゲインとキャピタルゲイン
不動産の1番手堅い運用方法はインカムゲインを得ることです。
インカムゲインとは、ある資産を所有することで安全に、継続して得られる収入のことを言います。
不動産の場合なら家賃、株なら配当金です。利益が薄い代わりに、安全で、大きく損をすることがない収益方法です。
一方、キャピタルゲインは、保有する資産の価値が変動することによって得られる利益のことを言います。
不動産を安く買って、高く売る、いわば転売です。インカムゲインよりも、短期間に大きく利益を出すことができます。
バブル当時は、どんどん不動産の価値が上がって行きました。
なので、借金をしてでも不動産を購入することを勧める不動産屋もたくさんあったと聞きます。
インカムゲインとキャピタルゲインなどの資産運用の知識もない人が、不動産屋に勧められるまま、転売を目的に大量に不動産を購入することがあったのです。
しかし、1991年突如バブルは弾けました。
不動産の価格も大暴落し、キャピタルゲイン目当てで不動産を購入した人は、資産を売っても損、インカムゲイン(家賃)も大して得られないとなれば、借金だけが増えていくという状況に追い込まれていきます。
メリット
株などと違い、普通、不動産の価値は数年単位で変化していきます。なので比較的予想が立てやすいと言われています。
投資としてはミドルリスク、ミドルリターンです。
デメリット
空き家になると、家賃(インカムゲイン)が無くなり、共益費や、固定資産税などの経費だけがかかってしまいます。
また、火災や犯罪が所有する物件で起こった場合、人が借りてくれなくなる可能性もあります。お化けが出る、などの噂が出回ると借り手が激減することがあるそうです。こればっかりは予想できませんね。
2015年現在、日本の人口減少に伴い、空き家率は増加傾向にあり、空き家リスクは高まっている状態です。
特に、地方で不動産を購入するのは余程良い策(例えば、シェアハウス、古民家風にして商用で貸し出すなど)がないと運営することが難しいのではないでしょうか。
もし、売ろうとしても、契約を交わしたり、代理店を通す必要があるので、すぐに売却することができません。最低でも半年くらいかかります。株などは当日にすぐに売ったり買ったりできますよね。
また、数百万から数千万の元手が必要です。一般の人があまり手を出さない(出せない?)のはこれが1番大きな理由でしょう。
ローンを組む方法もありますが、やり方を間違えると借金を抱えることになりかねません。慎重に活用する必要があります。
ブログ、ホームページ運営
人が多く閲覧する人気のあるブログやホームページを作ると、それに広告などを貼り付けて広告収入を得ることができます。
Googleアドセンスが有名ですが、アフィリエイトと言って、商品を紹介して、紹介料をもらうという手法もあります。
不動産は、月収100万円単位の世界ですが、これらはせいぜい数十万円あれば、かなりすごいと思います。
数百万万稼いでいる人もいるそうですが、稀だと思います。
自分のブログやサイトを検索結果の上位に表示させることができれば、広告がクリックされやすく、収入も増えます。
ブログ、サイトが順調に育ってきたら、一週間に1回程度の記事の更新をすると、ずっと広告収入を得ることが可能です。
世の中にはプロブロガーなども存在し、広告収入だけで生活している人もいます。
また、”ノマド”といって、働きたいときに働きたい場所で働く自由人みたいな人もいます。
この不労所得の1番のメリットがまさにそこで、時間と場所の拘束が無くなることです。
例えばハワイにちょっと住みたいなーと思ったら、パソコン片手に移住しても、収入は変わらず得ることが出来るわけです。
自由を熱望する人にはとても魅力的な不労所得です。
ちなみに、私はこのブログで月10万円程度の副収入があります。ここまで来るのに1年コツコツ毎日記事を書いてきました。
もちろんチャンと稼ぐためにはただ記事を書けば良いという訳ではなくて、それなりの方法があります。
こちらにその方法について記事にしている(理学療法士/作業療法士向けに書いていますが、アクセスを集める方法は応用の効くものです。)ので、よければ参考にして下さい。
実積済みノウハウ濃縮!理学療法士・作業療法士のためのアクセスが集まるブログの始め方
アクセスを増やしたい!副業理学療法士/作業療法士のためのSEO「ブログアクセスアップの方法」
メリット
働く時に煩わしい、場所・時間の拘束から解放されます。
様々なことを勉強しながらブログ・サイトを作っていくので、自身の勉強になります。
また、不動産と違って元手がほとんどかかりません。
無料でも始められます。(アメーバなどの無料ブログを利用します。)
デメリット
まず、ネットで自分の媒体を作る技術が必要ですし、人を集めるのが1番大変です。
ブログやサイトは世の中に溢れかえる程あります。その中でいかにユーザーに役立つ情報を届けるか、頭を悩まし続ける必要があります。
ブログ・サイトが育つまでは、ほとんどの場合、無収入で地道な作業が要求されます。
2~3か月で収入が月1000円でもあれば良い方ではないでしょうか。
9割の人がこの段階でこの不労所得を諦めるそうです。
広告主が、もし明日から紹介料を払わないと言ったら、それでこの不労所得を得ることが出来ないという不安定性もあります。
株・投資信託・FX
株式投資は不労所得と言われることもありますが、これにもインカムゲインとキャピタルゲインがあって、一般的に言われているのは、キャピタルゲインの方です。
つまり、株式の転売です。
株価の変動を1日見てみるとよく分かりますが、上がったり下がったりを繰り返しています。
なので、理想を言えば、パソコンの前に張り付いて、株価が上がった瞬間に売ることを繰り返すべきです。
しかし、これでは、働いているのと変わりありませんよね。
もし、株式投資で不労所得を得たいと考えているなら、インカムゲインを狙うべきです。
株には配当金が年1回得られるものとか、優待を受けられるものがあります。
これなら売り買いの作業をサボっても、ある程度不労所得を得ることができます。
投資信託とは?
投資信託は、投資家が投資した資本をひとつの大きな資金としてまとめ、株式や債券などに投資・運用する金融商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配されるようになっています。

集めた資金をどのような対象に投資するか、投資信託ごとの運用方針に基づいて専門家が行います。
株よりも安定して利益が出やすいのですが、ファンドによっては大きく利益を狙い、失敗すると元本割れすることもあります。(アクティブファンドと言います。)
メリット
一般的に広く知れ渡った手法なので、手が出しやすいでしょう。
投資信託は元本割れすることはかなり少ないようです。
NISAなどの税金が免除される口座もあり、国を挙げて投資信託を利用しようと呼びかけています。
市場の経済循環を促すためいわゆる「箪笥預金」を国民に出させようとするのが狙いです。
デメリット
投資としてはハイリスクハイリターンで、キャピタルゲインを狙うと大損する時もあります。
特にFXは為替のため、浮き沈みが激しく、私はほとんどギャンブルと同じ感覚で認識しています。FXの知識がある人はそうは思わないかもしれませんが、素人の私は手が出せません。
また、これらは専門知識を持ったプロと同じ土俵で戦うことになるため、生半可な知識ではあなたの虎の子のお金がプロの「財布」になってしまう可能性があります。
もしやるなら、セミプロ位の知識は最低限欲しいです。
セミナーに通ったり、本を購入したり、できればその道のプロに直接教えてもらい、徹底的に勉強することをお勧めします。
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金利収入
代表的なものでは国債があります。国に個人でお金を貸して、金利を得る方法です。

半年毎に利率が変わる「変動10年」、利率が満期まで変わらない「固定5年」、「固定3年」から選ぶことができます。
年数は国にお金を貸す年数のことで、満期になると元本が返却されます。
変動・固定とは金利のことです。変動は市場に合わせて金利が上下し、固定では0.05%で固定されています。
半年ごとに金利を受け取ることができます。年数が多いほど利率が良く、10年では0.26%、5年、3年では0.05%となっています。(詳細は財務省HPへ)
現在の銀行の普通預金の利子は、メガバンク系で金利0.02%程度なので、普通預金に預けているよりはましです。
もうお分かりのとおり、これはお金持ちにとって有効な不労所得の方法です。預ける額が多いほどキャッシュフローが増えます。
もし、宝くじで当たった6億円全て10年変動の国債に充てれば、現在の金利だとおよそ年収260万円あるので、少しアルバイトをする位で普通に生活できます。
しかも、10年後に国が破たんしていなければ、6億円の元本が返却されます。
日本の国債は安全と言われており、世界中で人気です。しかし、万が一破たんした場合、元本が返ってこない可能性があります。
メリット
投資としては元本を失う可能性が低いので、ローリスクローリターンと言われています。
デメリット
元本が少ない場合、ほとんど利益がありません。
また、元本が返ってこない可能性もゼロではありません。
本の出版による印税
文章を書くことが好きで、変わった体験をしたことがある人や、専門的な知識があるなら、本を出版すると印税の不労所得が得られます。
本の印税は売れた部数ではなく出版された部数で決まります。 大体の印税の割合は本の販売価格の10%~8%ぐらいです。
有名作家ほどその比率が高くなります。
新人作家等はかなり低くなって5%ぐらいの人もいるそうです。
1.000円の本なら10%で、印税は1冊100円、1万部売れたら100万円になります。
一般的にベストセラーというと10万部以上のことを指すことが多いようですので、ベストセラーになれば、1000万円の印税が入ってくる、と言うことですね。
最近お笑い芸人が執筆して有名なベストセラーの本は100万部売れたそうなので、1億円近く印税があったことになります。
電子書籍出版が人気

一昔前であれば、素人が本を出版する場合、自腹を切って赤字覚悟でやるのが普通でした。
実際に、自費出版では、出版費用として50万円~100万円以上かかることが多く、売れずに費用すら回収できないことがほとんどでした。
しかし、近年、スマホなどによる、IT環境の整備が進み、2012年頃から個人で電子書籍を出版し販売することができるプラットフォームが出来始めました。
誰でもあまりお金をかけずに手軽に個人出版ができるようになってきています。
出版には、物理的に時間とコストがかかりますが、電子書籍なら、実際に書籍化する必要がないので、10~15万円程度とコストも安く済みます。
一昔前はモバイル小説が話題になりましたよね。
これは、ネットで配信して、流行ったら出版社が目を付けて書籍化し印税を得る、という流れだったのですが、今はネットで配信する時点で印税が入ってくるようになっていて、以前より素人でも稼ぎやすくなってきているようです。
まとめ
不労所得には上記のように色々な種類があります。
しかし、どれも簡単に手に入るものではありません。 楽して儲ける方法など世の中にありません。
不動産なら不動産の知識をコツコツ勉強することが必要でしょうし、ブログなら1円も稼げなくても、毎日毎日、数か月に渡って更新していくことが必要です。
人が簡単にはできないような地道な努力を、コツコツとを続けることが、夢の不労所得を得る一番の近道かもしれませんね。
引用1)一般社団法人投資信託協会 http://www.toushin.or.jp/investmenttrust/about/
引用2)財務省 個人向け国債 http://www.mof.go.jp/jgbs/individual/kojinmuke/
引用3)Ebookーpublishing