
私は今までこれといって好きなことや、やりたいことが明確にあるわけではありませんでした。 以前の私のように、人生に目標がない、仕事で特に達成したいことが見つからないという人はたくさんいると思います。
仕事やキャリアを考える上でも、自分が好きなことを自覚していることがスタート地点になります。
それを軸にキャリアデザインを練っていく方が当然上手く行きやすいです。
目標を持てと言われても、特にやりたいことないし・・夢がないからダメだと言われても、興味がないし・・
これも立派な悩みだと思います。
本当に何も考えていない人はこんなことで悩みません。悩んでいる時点で、目標を持つ才能があると思います。少しやり方が分からなかったり、ちょっとズレてしまっているだけかも知れません。
やりたいことや、自分の興味や関心がどこにあるのか探るための方法を考えてみましょう。
A.やりたくないことを明確にする
まず、絶対に嫌な仕事、やりたくないことを考えてみることです。
自分より年下に偉そうに言われると嫌な人が、アパレルの販売関係で長年仕事を続けることは大変かもしれません。
人見知りの人が飛び込み営業ばかりする毎日であれば、いくら好きなものを売り込みに行くとしても心が萎えてもおかしくありません。
人は仕事を選ぶときに、自分の好きなことを判断基準にして選びがちです。
しかし、実は本当にやりたくないこと、嫌なことをはっきりさせておくことが1番大切です。
好きなことだけしかしなくても良い仕事などありません。どこかで嫌なことをや辛いことをある程度我慢する必要があります。
そのときに、それがどうしても嫌なことであれば、好きという気持ちより辛い気持ちが勝ってしまいます。
自分が好きなことは分からなくても、嫌いなことなら理解している人が多いので一度考えてみると良いでしょう。
B.自分が今まで時間を使ってきたものを思い出してみる
今までの過去に自分の好きなことを見つけるヒントが必ずあります。人はプライベートの時間に好きなことをついついしてしまうものです。デザートを食べたり、カフェ巡りをしてみたり。 飲み会で人とワイワイ話すのが好きだ、旅行が好きだ、などなど。
私の場合は、本を読むことが好きで、文章もずっと書いていました。童話のコンクールに応募したこともあります。
今まで自分の人生の時間を多く使ってきたことは、自分の好きなことや得意なことである可能性が高いです。
例えばそれがゲームばっかりやってたとか、一見すると仕事と結び付かなさそうなことでも構いません。
1日中ゲームをやってた人なら、淡々と仕事を一人でする仕事に向いている能力がある可能性もあります。
とにかく自分の今までの人生を振り返ってみることで自分の興味関心を見つけやすくなります。 特に感情を持たずに、何気なく続けていたことや、よくやっていたことが、あなたの強力な武器になります。
C.色んなことをとにかく体験してみる
世の中には想像もつかないようなことを考え、仕事にしている人も沢山います。
不動産経営をして、普通のサラリーマンよりも圧倒的に少ない労働時間で月収数百万円という人もいます。 仕事を完全に家でやっていて、出勤するという概念すらない人もいるし、本業より副業の方が儲かっている人もいます。
私やあなたが知らないことを仕事にしている人たちがきっと世の中には沢山います。
普通、仕事を選ぶときにモデルとなるのは、自分の両親です。 自分の両親の仕事に関係する仕事を教えてもらったり、調べたりすることが多いと思います。両親が普通のサラリーマンで、普通の仕事の価値観しか知らないという場合、もっと色んな世界を見てみると良いと思います。
私は10年程前、アルバイトを沢山していました。 当時はノマドなど、パソコンで家で仕事をするという概念はまだあまり普及していなかったので、今思うと残念なのですが、それでもたくさんの職種を経験しました。
正社員になると、簡単には違う業界を見れないので、アルバイトで色んな世界を見て経験したことは今でも私の大きな財産になっています。
自分の好きなことで働ける仕事がきっとあるはずです。
諦めずに色んな世界を見てみましょう。 ボランテイアやネット上のコミュニティなど探せば色々あるはずです。
もちろん、初めはお試しでも良いし、覗き見程度でも構いません。 素晴らしい仕事が探していないだけ、見つかると思っていないだけかもしれません。
これだけたくさんの仕事の形があるのですから、意外と自分が向いてそうな仕事が転がっているかもしれませんよ。
D.なぜしたいのか明確にする
自分が興味があることを仕事にするときには、なぜそれをやるのか明確にしておく必要があります。 仕事でもそうですよね。なぜこの仕事をするのか?目標の明確化です。
なぜなら、人はなんとなくより、より明確に理由がある方が行動しやすいからです。
例えば、自分が人と関わることが好きと分かったら、なぜを3回繰り返してください。
人と関わることが好き →なぜ?
人と話をするのが好き →なぜ?
人がどう思っているか聞くと安心するから →なぜ?
共感したいし、されたいから。
つまりこの人の場合は、人の話をよく聞いて、共感し合いながら進められる仕事をすると良いかもしれません。
なぜ?と三回問うことで、より自分の深い部分の欲求に気付くことができます。
それでも何も見つからない・・
それでも何も見つからず、やりたいことがわからない人は、とにかく何かを一生懸命やることをお勧めします。
本当に何でも良いです。
ただし、ひたすら熱心に「俺何やってんだろ?」って考える暇もない位に取り組んで下さい。
そうすると、不思議とその行為を好きになってくる自分に気付くと思います。
これは、実は好きなことを見つける秘策です。
一生懸命取り組むと、ゆっくりでも誰でも必ず上達していきます。
上達していく過程をしっかり自覚できていれば、楽しくなってくるはずです。得意で楽しいことは、好きなことです。
つまり、本当に好きなことを見つけられていない人は、熱心に取り組むという経験を今までしてきていないことも多いのです。
好きだから続けられるとか、努力できるとかではなく、続けるから好きになり、得意になるのです。
そう考えて、とにかく熱心に物事に取り組めれば、必ず好きなことが見つかるはずです。
まとめ
好きなことを見つけられると、それだけで人生得した気分になります。
明石家さんまさんが言う、「人生、生きてるだけで丸儲け」です。
好きなことが見つからないと嘆いている方は上記の方法を試して下さい。
それでも見つからなければ、とにかく自分が今いる環境で自分にできることを探し、人の役に立つことを全力でやってみましょう。 しばらくやってみて、ダメだと思うなら、また違うことに熱心に取り組んでみれば良いのです。
言い訳や、できない理由を探すことを辞めて、「バカ」になって取り組んで下さい。
そうすれば、知らないうちにあなたの好きなことがきっと見つかります。
そこから、初めてあなたの人生・キャリアの軸となる仕事を積極的に選んでいくことができるようになります。