論理的な賢い人は残念な人!?感覚的思考を駆使し、直感を得て才能に目覚める方法

直感


なにか物事を考える時、論理的に考えることが大切だと思いますが、本当にそれだけで良いのでしょうか。実は論理的に考えるだけは不十分な場合があります。




まず、思考するときに、あるいは他者と議論するとき、論理的に考える、ということは大前提として非常に重要です。

論理的に考えることは社会人として、成人した大人なら日常的に当たり前に行っていることだと思います。

 

しかし、論理的思考だけでは、実はあまり成長できないのではないかと思うのです。

論理は積み重ねる、感覚は飛躍させる

まず、なぜ論理的に考える必要があるのでしょうか。それは、「思考を飛躍させてしまわないため」です。

 

論理的思考とは、「1+1=2であり、A=Bだから・・・」というような考え方をします。これはいわば、知識と言葉を縦に積み上げて思考することともいえます。

根拠が確かで、間違いないものを積み上げて考えていけば間違いのない答えが出てくるであろう、という前提のもとに答えを探します。

 

一方で、感覚的に、感じるままに物事を考えていくと、自身の好き嫌いなどの嗜好、飛躍した論理、認知バイアスなどがどうしても問題に対する純粋な答えを導くことを邪魔してしまいます。

よって、世間では、相手の意見を否定するときにネガティブな意味で「論理的ではない」という言葉が使われたりします。

論理的思考から感覚的思考へ

直感

なので、基本的には論理的に思考することが大切です。誰かと何かについて真剣に意見を交わすときなどは特に、論理的に話をしないと伝わりもしないし、ましてや自分の意見に同意してもらうことなどとてもできないでしょう。

 

しかし、物事には必ず表があれば裏があり、メリットもあればデメリットも当然あります。論理的なものの考え方には、「飛躍させる力がない」というところがデメリットです。

 

物事を考えるときに、比較的簡単で理解がしやすいことなら論理的思考で充分事足りると思います。しかし、世の中には簡単ではないこともたくさんあります。それどころか、自分にはよくわからないことに満ち満ちています。

これは世間的に物事を知らなさすぎる、つまり勉強不足だから、というレベルの話ではありません。いくら勉強したって同じです。もっと根源的な根深い問題です。

 

例えば、私は誰に対しても「他人の気持ちを心底まで理解できた」と思ったことは今までたったの一度もありません。

 

毎日一緒に生活している家族ですら、私が仕事に行っている間に何を見て、何を考え、何を想っているのか、一体どんな経験をしているのか、私は知りません。

ましてや、それらの経験を組み合わせて何を感じ、何を考えているのかは知りようもありません。

 

「話合えばそんなことは簡単に分かるだろう?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、ここで問題にしていることは、話合って分かる、というレベルのものではありません。

 

例えば、赤いチューリップがあり、それを私の子供が見ているとします。

チューリップ

「赤いね!」と私が言ったらそれに子供はうなずき、同意を示すでしょう。

しかし、私と子供が見ている”赤”は果たして全く同じ色で、全く同じ鮮やかさでしょうか?

恐らく、全く同じではないのではないかと思うのです。

言葉は不完全。世界の全てを表せない

同じ赤と言ったとしても、人によって見えている赤の色は微妙に違うかも知れません。言葉が同じであるだけで、「同じ物を見ている」と断定はできないのです。

 

論理的思考というのは、この”不完全な言葉を積み上げていく思考である”というところに短所があります。

 

人は概念を言葉で置き換えることで初めて世界の存在を認識し、それを他者と共有することができます。つまり、言葉を知っていることで、どんどん認知できる世界が広がっていきます。

語彙力は大切です。だからよく、”本を読め”と言われるのでしょうね。

”ニヒリズム”という言葉を知っていなければ、”ニヒリズム”という概念を抽象化して理解し、それを元に思考することはできません。

 

しかし、言葉自体に実は微妙な認識の違いがあるのです。言葉というのはやや強引なところがあります。他者に概念や物事を伝達するためのものだからです。細かいところは全然正確ではありません。

 

なので、論理的に言葉を積み上げて思考した結果というのは、正しいのですが、本質を現していないことも多くあります。

その点、感覚は優れています。

 

私が「今ブログを自分が思うように書いて、楽しい気持ちがしています」、と他の人に言ったところで、私の楽しい気持ちがどんな感じか、決して他者には身に迫るように、まるで自分のことのようには決して認識できず「言葉」として伝わるだけです。

ただ、「あぁ、楽しいんだな」と伝わるでしょう。そして、きっと”自分の”楽しい時の気持ちを思い浮かべます。

しかし、それはあくまで”その人の”楽しい気持ちであり、私がリアルに感じている生々しい楽しい気持ちとは異なるものです。

 

一方で、私の中の感覚はこれを100%ほぼ正確に認識しています。

 

つまり、この場合、言葉=論理よりも、感覚の方が正確なのです。

感覚なんて正確ではない、と思っている方も多いかと思いますが、事実は、限定的に自身の中だけにおいては、これ以上正確なものはありません。

 

それでは、感覚を元に自分の頭の中で思考すれば正確なのか?というと、これもまた違うと思います。飛躍し過ぎるし、支離滅裂になってしまいます。

あくまで、自分の中で自分のことを思考するときは、感覚を利用するという視点を持つのが正しいでしょう。

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論理的思考を経ていない感覚的思考は全く使い物にならない

感覚的思考は、論理的思考の基礎ができていない人が行うと、支離滅裂で、ただの感情論になってしまいます。

ここが非常にやっかいなところで、基本的に普段から論理的思考ができている人が、考えに煮詰まったとき、思考をわざと飛躍させるために感覚的な思考方法を用いる、というのが正しい使い方だと思います。

 

論理的思考はそもそも垂直的に言葉を積み上げて思考する方法です。一足飛びにビルの十階まで行くことはできず、1段1段階段を上っていかなければなりません。

 

これは、考えなければならないことが深遠かつ複雑、膨大な量に及ぶ場合、非常に時間が掛かり、非生産的で効率が良くありません。

しかし、感覚的に正しいものをピックアップしていけば、たった3手目で10階まで駆け上がり思考することができるようになるかもしれません。

 

しかし、論理的思考や試行錯誤の経験が少ない場合、この時の感覚は「でたらめ」に近いものであり、おそらく10階まで駆け上がることは困難でしょう。ただの妄想になる可能性が限りなく高いと思います。

論理的思考と試行錯誤(経験)を積み重ねたものが「直感」

論理的思考を来る日も来る日も続け、明らかに答えが遠いと思われる場合は、直感を利用すると効率的に答えに辿り着ける場合があります。

論理的思考の結果の答え(正解)(この段階では、そうだと思われるもの)を現実世界で試し、試行錯誤をして、成功、あるいは失敗するという経験をする。

それを何千回も何万回も続けていると、やがて、直感的なものが働くようになってきます。

 

「あ、なんかこれ違うな・・」と物事を始める前や、始めた直後に根拠もなく、ただ何となく「違和感を感じる」経験をするようになります。

これが「直感」です。

 

今までは論理的思考を経て、頭の中の抽象的世界から導き出された答えを、現実の世界で具体的に試してみて始めて出てくる答えが、ショートカットしてすぐに得られる瞬間を体験するようになります。

 

上述のように、思考する際の言葉を積み上げる論理的行為は、あくまで完全なものではありません。

”1”と言ったとき、”1.02”くらいの誤差があります。

つまり、そもそも誤差がある「言葉」を積み上げていくことこそが論理的思考なので、その積み上げる量が膨大になればなるほど、複雑な問題を解こうとすると、必ず見逃せないほど誤差が大きくなっていきます。

 

なので、相対性理論を発見したアインシュタインなどは絶対にこの直感を頼りに(ナビゲーター的に使って)思考していたはずだと思うのです。(これはあくまで私見で、確証や証拠がある訳ではありませんが・・。)

まとめ

思考の枠を広げて人生を眺めると、ほぼ無限と思えるくらいいくつもの選択肢が散らばっており、どれが自分にとって正しくて間違いなのか、やってみなければ分からないことばかりです。

無数の選択肢を論理的に1から全てコツコツ試すのではなく、直感的に違和感の少ないものから試していくことで格段に効率が良くなります。

論理的思考ではなく、直感を駆使し、感覚的に思考してみることで道が開けることもあるということです。

 

感覚はいつもでたらめな訳ではありません。ちゃんと正しい方法で磨けばしっかりと使えます。

 

あなたの直感は、あなたの人生、つまりこれまで生きてきたノウハウの集大成です。とても個別性が強く、どんな優秀な人にも、誰にも絶対に真似できない宝物です。

 

膨大な量の、とても言葉では表せないほどの情報がそこには詰まっています。

そして、そのあなただけのノウハウを上手く駆使することができる人のことを、巷では「才能がある」とか「センスがある」というのだと思います。

 

恐らく、天才は直感を駆使して思考します。論理的思考では辿り着けないところまで一瞬で辿り着いてしまいます。

あなたも才能に目覚め、人生を楽しく生き、得意なことで人に喜んでもらうために、ぜひ直感を育て、信じて思考し、行動してみて下さい。

その結果が正解なのかどうかは誰にも分からないかもしれませんが、きっとしっかりとした充実感ややりがいを感じることができるでしょう。

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