
主に私の周りで使っている人が多いリハビリ文献検索サイトや便利だと感じるサイトを紹介していきます。
国内の文献検索エンジン
国内のサイトは少し気になったことを手短に調べるのに最適です。
Google Scholar(グーグルスカラー)
http://scholar.google.co.jp/
日本語での学術論文の検索が可能です。日本の文献が非常に多く登録されており、使い勝手も良いです。
スマホにブックマークしておいて通勤途中でもサクッと気になったことを調べることができます。
資料によっては無料で全文を閲覧できるサイトにリンクしている場合も多く、非常に便利です。
Minds(マインズ)
診療ガイドラインが検索できます。
Mindsでは、診療ガイドラインのほか、引用文献、ガイドライン作成後に公表された文献などを見ることができます。
残念ながら、理学療法に関するガイドラインは少ないです。
しかし、他の分野のガイドラインも合わせて読むことで疾患の全体像を把握する時に使っています。
J-STAGE (ジェイステージ)
国内の文献を無料で検索できます。昔は良く使っていましたが、最近はGoogle Scholarが充実しているため、あまり使っていません。
国外の文献検索エンジン
二次情報から検索し、次に一次情報を検索していくと効率が良いです。
情報の違いについてはこちら「やってみようEBPT② 信頼性のある情報を検索し、吟味しよう!」
二次情報 PEDro(ペドロ)
http://www.pedro.org.au/japanese/
理学療法領域の二次情報エビデンスデータベースです。かなりキーワードを絞らないとヒットしませんが、信頼性のある情報ばかりです。
キーワードはせいぜい2個から3個、4個以上になるとほとんどヒットしません。何か検索してヒットし、中身が自分の探しているものなら、かなりラッキーです。
一次情報 PubMed(パブメド)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/PubMed/
医学文献のデータベースMEDLINEの無料検索エンジンサイト。かなり有名でほとんどの人がこれを使っていると思います。
英語の文献を探すならこれで結構充分です。
翻訳が・・
英語の文献検索エンジンは私はこれ位しか使っていません。
なぜなら翻訳がしんどいからです・・。
はじめは正直国内のサイトをなんとなく眺めているだけでもおなか一杯な感じにると思います・・。
検索方法
検索ボックスにキワード(医学用語、疾患名、著者名など)を入力し「Search」をクリックします。大文字でも小文字でも大丈夫です。
入力方法の例を以下に挙げます。
①“physical”(ダブルクォーテーション:“ ”)を使用して,必ずフレーズ検索を行います。
②AND,OR,NOTである論理演算子を使用し,指示を明確にします。
③キーワードが複数ある場合、スペースで区切って入力すると自動的にAND検索になります。これは普通にgoglenなどで検索する場合と同じです。
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番外編 エビデンスレベルについて
文献には「エビデンスレベル」があります。1が一番信頼性が高いですが、数が少ないので、思うような情報が得られないことが多いです。個人的にはレベル3以上の文献であれば熱心に読みます。それ以下は参考にする程度と思っています。
どんな研究も”偏っていない”ものは存在しません。結果が偏っている、対象が偏っている、情報が偏っているなど様々な問題があります。
その偏りが少ないものがより科学的根拠のある研究ということになり、エビデンスレベルが高いということになります。

まとめ
あなたが普段、どこかに出掛けたときに「コンビニは近くにあるかな?」とネットで検索するように、文献も特に国内のものなら簡単に検索できる時代になってきています。
私が学生の頃(6年ほど前)は実習で調べたいことを「ネットで検索する」のは御法度でした。
当時から私はすごく違和感がありましたが、今ではネットで調べるのが当たり前です。
あと10年もすれば本当に一般の方がネットで詳しい医学的知識を得ていても不思議ではないと思います。
現在、巷には「エビデンスレベル6 患者データに基づかない専門委員会や専門家個人の意見」以下の医学的情報がテレビやネットで溢れています。
もっと社会全体が医学的知識やそのエビデンスに興味を持って、人生で何よりも大切な自分の健康について深く考えるようになると良いのではないかと思います。
引用1)http://www.seitai-pt.com/2014/03/13/治療の根拠を得る方法-文献検索/
引用2)Minds 医療情報サービス