オカルトを盲目的に信じる洗脳された理学療法士の話

オカルト


”オカルト”とは、”超自然的、神秘的なもの”と定義されます。




私は昔、学生の頃オカルトが大好きでした。幽霊とか宇宙人、古代文明などなど。とっても胡散臭い話ですが、想像していると楽しいんですよね。一時期、すごくハマってオカルト2chなどを漁るように読んでいた時期があります。

私が本業としている理学療法士はリハビリを仕事とし、基本的に科学的に根拠があるリハビリの知識を元に計画を立て、目標を設定し、それに向かって最短距離で心身機能の回復を目指します。

 

なので、基本的に今の私は非科学的なものが大嫌いです。

手をかざせば病気が良くなるとか、気功や波動、スピリチャルな精神世界の話、パワーストーンとか・・・もう一向に信じられません。(注:私が信じられないというだけで、これらが悪いと言っている訳ではありません。信じて救われる人がいるのなら、宗教と同じで他人がわざわざ口出することもないと思います。)

 

石ころを身に着けるだけで人生が良くなるのなら、世の中みんな努力なんてしないダメ人間ばかりになってしまうんじゃ・・。

「そんなわけないやん⁉」って全力で思うんですよね。

ロイヤルタッチ

そもそも、人類によって「科学」が発見されたのは産業革命の頃にさかのぼります。それまでは、宗教や神の存在が現在の「科学」のような役割を担っていました。”魔女狩り”とかもその一つですよね。

当時はみんな宗教や神の存在を信じ、世の中の出来事の何かを判断したり、分析したりする際の根拠や基準としていた訳です。

 

「ロイヤルタッチ」という当時の病の治療法があります。

これは、当時生きる神のような扱いを受けていた王が、庶民の体の悪い部分にひたすら触るという治療法です。当時の王族たちにとっては、病に苦しむ民衆をひたすら何時間も触ることが公務の一環だったようです。そうやって権威を国民に示す意図もあったのでしょう。

こんなの、今の時代の常識で考えるとあり得ないですが、当時はたくさんの人が信じて、王の前に大勢列を作り、触れてもらうのを待っていたそうです。

ロイヤルタッチ
画像引用)http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/000816he04.html

どうやら、歴史を色々調べてみると、今の時代ではオカルトだと言われることでも、少し時代が違えばみんな当たり前のように信じられていたようです。

みんな洗脳されている

オカルト

私は理学療法士として学校での教育と実習、さらに就職してからの新人教育と、専門職としての職業訓練を受けてきたので、既に非科学的なことを盲信しない、という思考方法や態度が骨の髄まで身に付いており、すっかり洗脳されています。

 

職業訓練の過程で「お前は療法士に向いていない」と過去の私のように言われた人もきっとたくさんいると思いますが、何のことはない、「専門職らしく振る舞うという洗脳」に掛かりにくかった人、というだけのことです。

そもそも、「洗脳」という言葉にあまり良い印象を持っていない人も多いと思いますが、実は当たり前のようにみんな何かに洗脳されています。

分かりやすいところでは”男らしく”とか”女らしく”なんてのもそうで、そういった類のメッセージを山ほど子供の頃から無意識に浴びて思考体系を構築していることが普通です。

 

親から、先生から、友達から、SNSで、テレビや新聞、学校で・・・様々なところで洗脳を浴びまくっているのが社会的に正常な人間です。

もっというと深く思考していない状態、”何となくこう感じる”という反射的なこと、つまりは”感覚”でさえ洗脳の影響が多分にあります。

”好き・嫌い”なんて感情も、過去の歴史の感覚の上に成り立っているものが多いので、大元を辿れば誰かに洗脳されたものかもしれません。

 

人が普通に考えることや頭の中で感じることは、大概過去の洗脳が大きく影響しているのです。そう考えると洗脳自体は至って普通の現象で、何も悪いことではないのです。

 

昔はオカルト好きだった私も、今では超が付くほど現実的で合理主義。無駄なことは一切したくない性格です。ネットで最近話題になっていた性格診断もやってみましたが、以下の通り。やはり、「最強レベルに合理主義」と出ています。

性格診断

これも何かに洗脳されてこのような結果になっているのだと思います。

たぶん5年前にやったら同じ診断結果は出てないはずです。自分の環境の変化に合わせて洗脳されていたものが違ってくるからです。

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まわりまわって自分に返ってくる?

イタリアレストラン

しかし、よくよく考えてみると、自分はそれでもオカルトみたいなことを未だに根深く信じているのです。新人の頃にあれだけ科学的な思考態度を叩き込まれたのに、洗脳がまだ足りないようです。

 

例えば、この前、後輩たちと晩御飯を食べに行きました。私はお酒があまり飲めず、パスタが好きなので、居酒屋ではなくイタリアンに行きました。

 

その後輩たちに私は過去に一度もおごったことがなかったので、たまには先輩らしく気前よくおごってあげようと思って「好きなものを遠慮なく頼みなさい」カッコ付けて言いました。

すごく良い子たちなので、少しくらいおごっても全然惜しくないと思っていました。

 

みんなでデザート頼んだり、コーヒー飲んだり、お腹一杯になるまで食べて楽しく話をしました。で、お会計の時に私は愕然とします。

「お酒飲んでないのに、こんなに・・・するの⁉」

もう、レシート2度見、いや3度見ですよ。

「えっつ?えぇつ?違う席の会計じゃないの?」

という言葉を飲み込みつつ、後輩には笑顔で「いいよ、全然大丈夫!」などと言っていました。笑

 

私はブログで少し稼げるようになってから、まるで過去の色々至らなかった自分の罪滅ぼしするかのように色んな人におごったりしています。なぜなら、人のためにお金を使うことは決して無駄にはならないという自分の強い思い込みがあるからです。

「人のために使ったお金は、まわりまわって自分に返ってくる。」

もちろん、気持ちでしたことですから、別に返ってこなくても一向に構わないのですが、どこかそう強く信じている自分がいます。これってなんの根拠もありませんし、ただ何となくそんな気がするというただの”盲信”です。

冷静に考えると馬鹿馬鹿しい限りです。まさしくオカルトの類の発想と何ら変わらないです。

 

本業の理学療法士としては科学的根拠の乏しいものを毛嫌いしますが、一方でこんなオカルト的なことを盲目的に信じている。

・・自分はひどく矛盾しているような気がしてきます。

 

しかし、自身の生活を振り返ってみると他にも沢山こんなことがあるのです。

元旦には初詣に行き、盆の時期になると墓石というただの石に向かって手を合わせたり・・。もう考えたら生活のいたるところでオカルトだらけです。

人間って意外とそんなもので、他人から見ると謎の習慣や根拠のないことを黙々と信じて、何の疑問も持たずに日々を送っているのかも知れません。

まとめ

あなたが普段目にする多くの人間は、「オカルトを盲目的に信じる洗脳された人間である」可能性が非常に高いのです。そして、それが「普通の人間」なのです。

 

そんな人を特に目くじらを立てて注意したり、おかしい、などと言う人の方が「かえっておかしい」のです。そういった人は大体の場合、自分は洗脳なんてされていない、と思っているのかもしれません。

しかし、本来そんな人はいるはずがないので、自分が洗脳されていることに気付いていないだけでしょう。

 

もし、万が一全く洗脳されていないならば、”暗黙の社会のルール”を理解していないので、社会的にどうしようもなく”使いづらい人”であり、”道徳心とは何か”すら理解することができず、間違いなく誰から見ても”変人”であり、人から疎まれ、永遠に社会から認められることはないでしょう。

 

洗脳されていたって別に構わないのです。それよりも、洗脳されている自分に気付くことが大切です

 

自分が、実はどんなことに洗脳されているのか客観的に把握していくことこそが、洗脳から解放されることであり、自分を知ることそのものだと思います。

親から精神的に自立するときも、親の洗脳に自分で気付くことが必須です。思春期に何もかも親の価値観を否定するのは、どれが洗脳なのか分からないからです。

 

あなたは何に強烈に洗脳されているのでしょうか?

きっと、その洗脳に気付けばもっと自由に人生を生きたいように生きられるのではないかと思います。

そして、どうやっても何かに洗脳されるのであれば、洗脳されるものを能動的に自分で選んでいきましょう。

 

自分がなりたいものや人、それらの価値観に積極的に触れ、自ら進んで洗脳されていくことで理想の自分を作っていくことができます。

自分に自信を持ちたい人は、すでに自分に自信を持っている人と友達になって、その人の考え方や価値観に身も心も洗脳されにいきましょう。

洗脳さえも、自分を幸せにする道具としてうまく利用していけば良いと思うのです。

 

オカルトだって同じです。

あなたが心から幸せになれるのなら、オカルトであろうとなんであろうと構いません。しっかりとその本質を理解した上で、上手く自分の人生が豊かになるように利用していけばよいと思うのです。

 

「オカルトがダメ、非科学的なことがダメ。」

そんなことを本気で言う人は、物事の枝葉に囚われて、何か本当に大切なものを見失っている気がしてしまうのです。

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