リハビリ現場における障がい者の就職・復職事情「好きな仕事で適度に働くことは最高のリハビリ」である

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私たち療法士がリハビリで関わらせて頂く患者さんは、高齢の方ばかりではありません。私も過去に40歳代で脳卒中を発症した患者さんを何人も診させて頂きました。脳卒中の後遺症と戦いながら、必死で就労のためリハビリを続ける方もたくさんいらっしゃいます。




片麻痺の後遺症があっても仕事をすることは可能か?

私は40歳台で脳卒中になり、後遺症と戦いながら就労のために転職活動を頑張った方を数人知っています。

実際は、職場に復帰することは非常にハードルが高く、大変な努力を必要とすることも多いです。でも決して不可能ではない、というのが私の率直な印象です。

 

まず、脳卒中の後遺症には、実に様々な症状があり、また仕事を続けることが可能だ、不可能だということはもちろん一概には言えません。

参考) 脳卒中片麻痺のリハビリにおける特徴的な症状と動作分析の方法

 

身体が動きにくくなる運動麻痺や感覚障害だけでなく、一般の方には少し理解がされにくい高次脳機能障害や言語・嚥下障害など、目には見えにくい症状に悩む方も多いです。

さらにその障がいの程度も人によって本当に違っています。全く同じ人などいません。

 

また、就職の問題には相手先の会社の事情や労働環境、職種なども大きく影響してきます。

リハビリと復職支援の実際

私たちは療法士として、日常生活に関わる動作が行えるように、患者さんたちと一緒にリハビリを行っています。リハビリの目標は基本的には「日常生活に戻れること」または「病前と同じ生活が送れるようになること」です。

 

しかし、若い患者さんの場合、その先の目標として以前の職場に戻ること、つまりは「復職」を掲げる人も多いです。

 

病前の健康な時でも、仕事で週5日、1日8時間働くこと、というのは決して楽ではありません。体調が少し悪くても無理して出勤した経験がある人もたくさんいると思います。

そう考えると、病後の身体が本来の調子に戻りにくい状態で、仕事に復職するというのは、かなり労力が必要なことだというのはご理解頂けると思います。

その中でも私の担当の患者さんで、2年がかりで努力を重ね、見事重度の後遺症があるにも関わらず、復職を果たした方がいました。

子供のためにまた同じ場所で働きたい、脳卒中片麻痺45歳の男性

45歳の男性で、脳出血の後遺症により、重度の片麻痺になってしまった方がいました。病院に入院したときは、右半身がほとんど全く動きません。座ることもままならない状態で、意識も朦朧としていました。

その方のリハビリの目標は「以前の職場に復職」すること。

結婚したばかりで、3歳の子供がいる方でした。退院前にはいつも病院内で車いすに座り、膝の上に息子さんを乗せて二人で院内を散歩されていたことが印象に残っています。

 

入院後、すぐに座るリハビリ、立つ練習、長下肢装具を使用しての歩行練習を毎日行い、無事退院することになりましたが、当時の移動(歩行)能力は杖で屋外を10分歩くのがやっと。

その患者さんは入院中も職場復職に向けて以前勤めていた会社と直接話し合いを何度も根気強くされていました。

具体的には、

  • 満員電車での通勤を避けるためにフレックスタイムでの出勤
  • 車椅子で移動するための会社の環境整備の要望
  • 配置変え(倉庫内作業→事務)

について話し合っていました。

 

一方、私はその時何もできない、自分の無力さを痛感していました。

 

そのような場合、私たち療法士は患者さんの身体の状況や移動(歩行)能力などについて会社に情報提供することもできますが、最終的には、患者さん本人が直接会社と交渉するのが一番です。

なぜなら、私たちはその患者さんの職場での働きを直接見たこともないため、具体的な提案ができません。

また、下手に患者さんの状態を会社に伝えるとあまり良い結果にならないこともあります。

 

安易に「現状では杖で10分しか歩けません」などと会社に伝えてしまうと、会社に「復職は無理」と判断されることになりかねないのです。

脳卒中の後遺症は発症後が一番強く、徐々に回復していきます。しかし、現状を報告してしまうと、その症状で「固定している」と会社に捉えられてしまいかねないのです。

 

そして、どこまで回復するのか、おおよその見当は付きますが、はっきりとは、私たちにも、誰にもわかりません。

順調に回復していても、途中で突然肺炎で寝込んでリハビリができなくなってしまうかもしれないし、脳卒中を再発する可能性だってあります。

よって、その患者さんの時には、ケースワーカー、本人と家族さんなどと相談の上、私たちの会社への情報提供は最小限に留めました。後は本人と家族に任せて交渉していただきました。

結局、退院時には「復職はまだ難しい。今後も自宅で訪問及び通所リハビリを続けて復職を目指す」ということになり、退院されました。

電動車椅子で移動し、休憩しながら働く

退院後2年して、無事その方は復職されたと報告がありました。

結局、電動車椅子を積んで同僚の車で出勤し、社内は電動車いすで移動している、とのことでした。もちろん、退院時よりも格段に歩けるようになっていたし、事務作業も短時間ならできるようになっていました。

しかし、疲労感によりめまいが出現するため、2~3時間の作業で仮眠を取って良いという条件で働いているそうです。

 

きっと、ものすごい努力を重ね、そこまで回復されたのでしょう。入院時の状態を知っている私からすれば驚異的な結果です。

驚くと同時に、すごくうれしく思いました。

復職するためには会社との条件の交渉が重要

復職するためには、身体機能をできるだけ回復させることはもちろん、この方のように会社とどれだけ労働条件を交渉できるか、が非常に重要になってきます。条件を上手く交渉することができない場合、以前の職場に復職できる確率が下がってしまうことが多いように思います。

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”好きな仕事で働くことは、最高のリハビリになる”と私は常々思っています。ぜひ、今以上に自身の輝ける場所を探して欲しいと思います。

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