大脳基底核の機能と解剖について難しい言葉はなしでざっくりと説明

大脳基底核,機能


大脳の働きは人間を人間足らしめる非常に重要なものです。ヒトの意欲や運動と関わりが深いため、リハビリの学校でも脳について勉強しますが、出てくる言葉も独特で難しくてなかなか頭に入りにくいものです。

ここでは、大脳基底核の機能と解剖について分かりやすく説明しています。

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脳のおおまかな構造

大脳 機能解剖

画像引用)Wikipedia

大脳の機能を理解するには、難しい場所の名前を覚えるよりも、ざっくりとまずは位置関係を理解しておくと良いです。

まず、脳は中心溝、外側溝、頭頂後頭溝などの溝を境に、その位置によって前から順に

  • 前頭葉
  • 頭頂葉
  • 側頭葉
  • 後頭葉

とに分かれています。

機能的にざっくりと言うと、

  • 前頭葉は主に行動の発動
  • 頭頂葉は外界の刺激の処理
  • 側頭葉は聴覚系
  • 後頭葉は視覚系

に深い関係があります。

覚え方としては、後ろから視覚情報が入って、横から聴覚の情報が入ってくる。頭頂葉でそれらの情報の処理を適切に行い、前頭葉で実際に行動として外界に対して対処する、と理解します。

脳の情報処理の流れをざっくりと理解する。

つまり、後ろと横から入って、頭頂葉を経由して、前から動作が発動される、という一連の流れで覚えておくと覚えやすいと思います。

頭の後ろや横から入った外界の情報が処理さなれがら前に流れていくイメージです。

ですから、前頭葉に障害がある方は、外界の情報を適切に取り入れ、処理できても動作が上手く行えなかったりしますし、性格変貌と言われる異常行動が出現したりします。言語に障害がある方は側頭葉に問題があります。

高次脳機能障害である半側空間無視は視覚で捉えていても認識できないという情報処理の問題なので、頭頂葉に問題があるということになります。

大脳基底核はその中でも中心部の奥の方に位置しており、主に外界から入ってきた情報を適切に処理し、運動の発現に関与する運動野の橋渡し役(皮質と視床と脳幹を結び付けている)をする機能があります。

大脳基底核の解剖

大脳基底核は皮質下灰白質の

  • 尾状核
  • 被殻
  • 淡蒼球

を総称する言葉です。また、感覚の中枢と呼ばれる視床下部と中脳の黒質とも神経回路を形成しており、それらと非常に関係が深い部位です。

一応言葉の説明もしておきますが、名前を覚えるよりも機能を理解して頂くことがこの記事の主旨なので、読み流して頂いて結構です。

名前をきっちりと覚える必要がある方は教科書などに書いてあります。

大脳皮質からの入力部は線条体(尾状核と被殻の総称)です。そこから視床に至る経路が存在します。

この経路には二つあり、直接路と間接路と呼ばれます。

直接路は大脳皮質の活動の促進効果があり、反対に間接路は抑制効果があります。

大脳基底核の障害で問題になることが多いのが、神経伝達物質のバランス異常です。

直接路ではGABAと呼ばれる神経伝達物質が、間接路ではグルタミン酸という神経伝達物質が分泌されます。

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大脳基底核の機能

大脳基底核は随意運動の調整に重要な役割を持っています。

上述の様に、大脳基底核では神経伝達物質によって皮質の活動を促進したり抑制したりして、丁度良い運動を発現することに大きく関与しています。

「丁度よい運動。」

すごく曖昧な言葉ですが、大脳基底核に問題があり、運動障害がある方は、この丁度良い運動ができないことが非常に多いです。少しわかりにくいと思うので例としてパーキンソン病を挙げます。

パーキンソン病は大脳基底核と神経回路を形成する中脳黒質の病変によるものなので、この障害像を理解すると、大脳基底核の機能が理解しやすいと思います。

パーキンソン病の3大臨床症状は、

  • 無動
  • 固縮
  • 安静時振戦

です。

これらは全て運動の調節が困難になった場合に出現する症状です。これらは運動減少症状と呼ばれます。

逆に、大脳基底核に障害があると運動過剰症状と呼ばれる症状が出現することもあります。

四肢を粗大にバッタン、バッタンと動かしてしまうバリズム、脳性麻痺などに多いくねらせるような体幹の動きが出現するアテト-ゼなどです。

これらの症状に共通するのは、不随意運動が出現することです。よって、大脳基底核の機能としては、随意運動の制御に大きく関係していると考えられています。

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