リハ職ブロガー対談「②自身のブログを他の療法士ブログと差別化する具体的な方法」


リハ職ブロガー対談2です。

今回は、中尾さんが、「自身のブログを他の療法士ブログと差別化する方法」について詳しく説明して下さっています。大変価値のあるお話なので、是非ご一読下さい!

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 リハ職ブロガー対談①をまだ読まれていない方は、先にそちらをお読みください。

>>>リハ職必見!アクセスの集まるリハ職ブロガー対談「ブログ運営論:①ブログ記事を量産する方法」

3.ブログをやってて楽しいことは?

hideyuki

やっぱり読者から問い合わせを頂けたり、感謝のメールをいただける事です。 あと、自分で、これええやん!って記事が書けるとすごく満足感というか達成感があります。

nakao

楽しいと感じる部分は昔と比べたらかなり変化してて、最初はブログで収益が発生したり、閲覧数が伸びていくことが純粋に楽しかったですね。

途中からはこれまで勉強してきたことがつながって、疾患の治療法とかが自分なりにちゃんと説明できるようになってきたことが楽しいというか、嬉しい感じでしたね。私はそれまでがまともに勉強もしてこなかったので、これでやっと理学療法士としてスタートラインに立てたかなと思うことができるようになりました。

最近はTwitterなどで素晴らしいセラピストとつながりを持てるようになって、その人たちとのやりとりが楽しかったりします。

(ちなみに、中尾さんのTwitterのフォロワーは2016年8月現在1452人。詳細は中尾さんのブログ記事へ たった三か月でTwitterのフォロワーを1000名増やす方法

 

また、そういったつながりが出てきたときにはじめて、なんとなくですが療法士として認められたような感覚があり、これまでやってきたことは間違いではなかったんだと思うことができました。

hideyuki

多分、臨床でベテラン凄腕臨床家が普段思うことや勉強していることを中尾さんがブログやTwitterで発信しているから、共感を得てそういった方々に注目されるのだと思います。 本や机上だけで勉強していても、なかなかそのレベルに達するのは難しいのではないでしょうか。

頭でっかちで「なんかズレている」という風に感じられるのが普通でしょう。例え凄く良い事が書いてあっても、芯には響かない。 このなんか「ズレている」というのが「抽象度が違う」という事です。

う〜ん、実際の臨床ではそこはそれほど大事じゃないよ、とか、それも大事だけどそれよりも大事な事あるよ。何かはよく自分でも分からないけど・・みたいな事です。(この感覚は抽象度の違いによるもので、臨床経験の差に起因します。バイザーが実習生に感じる感覚を想像してもらえればそれがかなり近いと思います。)

そういう療法士のブログって世に溢れてるじゃないですか。やたら上から目線だけどなんかズレてるみたいな・・私も偉そうに人のこと言えませんが笑

中尾さんのブログはそこがないところが特徴的で、普通の教科書に載ってないような臨床で感じる疑問や答えがズバリ書いてあったりして、しかもそれがベテラン臨床家がリアルに感じているけど言語化できていない事だったりする訳です。だから共感される。そこが凄いなぁと。真似できないですよね。

しかも、現在臨床から離れてるって・・どういうこと??って感じです笑。

やはり、今までの臨床経験10年でしたっけ?そこで得た自身の臨床の疑問とかがベースになってこそのものなのかなと思うのですが。だから「間違ってなかったんだ」 と思われた、と言うことなのかなと。

実際、記事を書くときの着想はそこから来ているのですか? そして、それについて調べて書くというスタイルですか?

nakao

結構いろいろと放り込んできましたね笑。

まず、臨床はやりたいですね。

パートで働こうかと思った時期もありましたが、それなら何のために仕事をやめたのかわからないですからね。すべてをぶっ込むと決めてやめたので、そこは今は我慢といった感じです。

ある程度に納得できることまでやり終えたら、また普通に就職して患者を診ていきたいと考えています。

臨床をやってたら、「ここが痛いんですけどなぜですか?」とか聞かれて困ることって多いじゃないですか。

正直、よくわからないことのほうが多いですし。もちろん、ここが原因だろなとか予測はできますけど、そこが本当の原因かはわからない。それってとてもストレスなんですよね。

そういったことが重なってくると、技術よりもまず圧倒的に知識が足りないと感じたんです。その状態でいくら臨床を積んでも、これまで成長できなかったのと同じで、これからも成長できないと思ったんです。

だから、自分の中では第一段階をまだやってる感じです。まあ学校である程度は完結しとくべきところでしょうけど、実際は広すぎて全然無理ですよね。

 

私が書いてることを「ズレてない」「的を得ている」と感じてくれているのはすごく嬉しいですね。

正直、本だけ読んでても「なぜ」そうなるのかが説明されてないことって結構多いですよね。論理的に説明されていないというか、機序がよくわからない。そういう納得できない部分を調べて、わかりやすく噛み砕くというのはいつも書くときに心がけていることのひとつです。

・・先ほども言ったんですが、いろいろなことを勉強している中で、時々ものすごく繋がるときがあるんですよね。

それはこれまでの臨床経験だったり(実際にPTとして働いてた期間を計算してみたら5年半ぐらいですね。やめる度にニートなので笑。)、まったく関係ない本から得た知識が繋がったりします。そうやってこれまでのわからなかったことがつながる瞬間がとても楽しくて、幅広く勉強しているというのはありますね。

「>実際の臨床ではそこはそれほど大事じゃないよ、とか、それも大事だけどそれよりも大事な事あるよ。何かはよく自分でも分からないけど・・みたいな事です。」

西野さんが言っている、ここは本当に共感できる部分で、その方法が最善なのかということは常に考えてますね。勉強していたら、これが効果がある、あれも効果があるって知識が入ってきて、じゃあいったいどれが一番効果があるのかって思うじゃないですか。

もちろん、患者の状態によっても変わってきますし、ひとつの答えを導き出せるものではないとも思います。ただ、患者によって状態が違うから、そこは重要ではないという答え方はまた全然違うと思うんですよ。

じゃあ、どういう患者にはどういう方法が最善かまで答えを出すべきじゃないでしょうか。

おそらく、そこが私たちが本当に知りたいコアな部分だと思います。

教科書に載ってるのはあくまで効果のある方法だけで、そこまで掘り下げてるものはない。だからこそ、そういった部分をもっと発信していけるようにいつかはなりたいと考えています。

hideyuki

個人的に聞きたいことを聞いてしまいました笑。

改めて中尾さんスゲーなと思いますね。 これ聞くだけで中尾さんがあぶく銭稼ぐためだけにやってるブロガーと全く違う質の記事を書いてるのが良くわかります。

ここまで考えて、努力されてて、「ただお金のためです」ってことはあり得ないですよね。笑

リハビリの臨床って、いくら本読んで勉強してもなんか違う、実際には使えないっていうのが常に付きまとうものだと思います。いや、その事実すら認識できていない人も多いと思いますが。

そこに漠然と不安を感じたり、プレッシャーと戦いながら患者さんを診ている療法士も多いと思います。 そこを繋げていけるようにと考えてブログ運営をされてるのがあの質の秘訣なんですね。

ご存知かと思いますが、たな勉さんのブログも、クリニカルリーズニングについて書かれていて、まさしく自身の机上の知識を患者を診るレベル(臨床)まで具現化して落とし込んでいくための技術について書かれています。

そこでされてたネット症例発表も机上の知識の実際の使い方が書かれたものでした。

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参考)理学療法士 勉強ブログ「たな勉」(画像クリックでサイトへジャンプします。)

個人が成長するのと同じように、世の中も、もちろんブログ業界も進化していきます。

今までのリハビリ系ブログはただガイドラインとか知識が書かれているものが多かったですが、より実践的な、知識と臨床をつなげる方法を追求したブログがこれからは増えてくるのかもしれませんね。

kusumura

ブログは会社と違って、自分のペースで思うようにできるのが、何より楽しいと思います。

初めは、ブログ構築の作業が難しくて、自分にはやっぱりできないんじゃないかと思ってました。

でも、時間が経つにつれて、自分の成長を感じることもできています。チャレンジしてみて本当に良かったと思います。

sakai

ブログをやってて、楽しいのは使命感を持ってやれることですかね。

前回からの話の続きで、自分が健康寿命の延長に関わっていると思えることです。

あとは暇が苦痛になるタイプで、常に何かやるか、考えるかしていたいので、ブログをやるのは時間も場所も選ばないので、そういう点も良いのかもしれないです。 これは楽しいとは違うか笑

sakurai

楽しみとはちょっと違うかもしれませんが、ダイレクトに悩み相談がくることが嬉しいですし、やっててよかったなと思います。

あとは実際に担当したことある疾患を記事にするようにしており、勉強したことを一度臨床で落とし込み記事を書くようにしています。

臨床ともつながり、実際のリハの流れが紹介できたり、傷害予防にもつながると思うので、そのあたりを伝えられるのはやりがいがあり楽しいと思いますね。

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4.他のブログと差別化しているところは? 

hideyuki

「差別化」って言葉はなんか他者を意識し過ぎていてやらしく感じる人もいるかも知れませんが、「独自性」と置き換えると、そのブログの核になる大切なものだと思います。

坂井さんのブログのように、初めから独自性が強くあるようなブログは、それこそ才能があってこそのものだと思います。

結構レアケースじゃないかと。当時起業されていたという経緯があるので、初めから確固としたものがあります。

 

その他多くの普通のブログの独自性は、ブログの成長と共にじわじわ出てくることが多いと思います。

そして、それが上手く開花するかどうかでその後のブログの成長がある程度で止まるのか、伸びるのかが決まると思います。

私のブログはそこまで明確な独自性がなく、分かりやすい記事と情報量の多さでは負けないようにと奮闘しています。 あと、昔後輩の仕事の相談によく乗っていたので、後輩達の役に立つようなリハビリ以外の仕事の情報も書くようにしています。

独自性ということに関して、リハ職は専門知識があるのでブログを始めやすいとは思います。

しかし、これはあくまで個人的な感想ですが、プライドが高い人が多くて「ザ・カンペキ」みたいな味気ないブログになりがちだと思います。

本来はみんなダメなところもあって当たり前だと思います。道徳的なところとかはダメだとマジでダメですけど。笑

じゃなくて、リハビリの臨床なんて本当は失敗だらけですよね?じゃなきゃ逆におかしい。トライアンドエラーの連続でエラーしかない場合も多いじゃないですか。実際。療法士なんて、無力感で打ちのめされてる姿が本来の姿だと思うんですよ。

「人に手で外から触るだけで一体何ができるんだって。大した事できるわけないじゃないか」って。

それをブログで隠そうとすると、逆に私はいびつ・不均衡に感じてしまいます。

嘘くさいというか、まぁ完璧な人間なんているわけないんで、嘘ではないんでしょうけど、偽りですよね。

偽りでブログやってても、独自性なんて出てくるわけないと思うんです。ある程度で進歩は止まると思います。

 

弱い失敗する自分もさらけ出した方が、逆に人間としていびつでない、整ってる感じがします。

私は失敗ばかりしているので、逆にそういったところも今後魅力にしていけたらなと思っています。 そして、それが出来たら後に続く多くの”パッとしない人”もブログやってみようかな?って思うきっかけになるかも知れません。

そうなったらいいなぁと思っています。

そういう人にこそ、ブログ始めて、頑張って成長させて、何かしら自分にしかない独自性のかけらだけでも見つけてもらいたいと思っています。

sakai

便秘とか腸内環境の情報って、結構多いんですよ。 なので僕のブログでは、理学療法士が解説する便秘や腸のことっていうのが、差別化になってますかね。

便秘解消のための体操だったり、腸の解剖学的な知識、一般の人は知らないような腸の病気とかの記事は、差別化になってるんじゃないかと思います。

kusumura

差別化に関しては、正直あまりできてないような気がします。

この辺は皆さんの話を参考にしたいところです。私の場合、結局真似ごとの寄せ集めみたいな感じですので・・・。でも、「軸」があれば後で効いてくるかなと思って気長にやってます。

西野さんは情報量がほんとに多いですよね。

以前、西野さんに情報量を多くしてみたらどうかとアドバイスを頂いたのですが、真似しようと思ってもなかなか難しいものです。

西野さんも言うように、差別化は「独自性」のことだと思います。

でも、初めから自分も他人も興味ないこと始めても絶対続かないと思います。今は読んでくださる方の反応をみて、方向性が見えてきたらいいなという感じです。

hideyuki

真似ごとってめっちゃ大事だと思います。

真似をずっとしてると、いつか「これつまんねぇなぁ・・」ってなってくると思います。「こうしたらええのに・・」って思うことが増えてくる。

そうすると自分のアレンジが少しづつ加わって、気付くとそれがオリジナリティとか独自性になっているのではと私は思います。よく言われる「守破離」のことですけど。

ブログに限らず、創作性の高いものはそういった要素が多分にあると思います。

kusumura

そうですね。ブログは独創性を求めるのも楽しみの一つですね。こういう世界を見ることができて、理学療法士としての可能性が広がったように思います。

nakao

差別化はとくに考えてはないですね。

自分がやり始めた頃はあまりやってる人もいなかったですし、いたとしても目立つ人はいませんでした。

なので、序盤はプロフィールを読んでもらえるように誘導して、いずれは「療法士ブロガーといったらリハトラ(中尾)」というポジションは獲得しようと当初から考えてはいました。

でも最近はブログというよりはサイトに近い感覚になってきて、より臨床で役立つサイトを作ろうと考えています。

なにかを調べようとしたときに教科書を読むように、リハトラにもとりあえず目を通しておくかといったような本がわりの情報収集ツールのひとつといった感じが理想です。

なのでよりサイトの情報量を多くして、使いやすいように調整していきたいです。

おそらく、そこまでやるのは時間が相当かかるので、他の人はやらないでしょうから、結局はそれが差別化につながるともしれないですね。

sakurai

差別化に関してはまだ明確にできておらず、現在の僕の課題でもあります。 最近は足関節関連に興味があり勉強をしているため、最近はその辺りを強みとして作っていっています。

他には個人的に画像があった方がイメージしやすいため、全体的に画像を多く使うようにしています。

画像を使うと表示速度が遅くなるためSEO的に考えると減らした方がいいかもしれませんが、画像処理し軽くしてから使うようにしています。

中尾さんが解説!具体的にブログの差別化を考える方法

kusumura

中尾さんのブログは確かに、疾患とかで調べたいことがあれば、まずリハトラネットを見てますね。

その方が早いですし、文章がわかりやすく理解しやすいですよね。

中尾さんのブログはすでに目立っていますが、これから療法士のブロガーが増えていくにつれて、ういう風に差別化を図っていけばいいんでしょうか?

nakao

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(画像をクリック、拡大してご覧ください。)

これは結構前に読んだ本に書いてあって、妙に納得できたのでメモっていた競合との比較図なんですけど、当時はスポーツドリンクはポカリとアクエリの二強で他は入る余地がありませんでした。

そのときにサントリーの社員がこの図を出してダカラのプレゼンをして、の位置ならまだニーズがあるからといって実際に大成功させたらしいです。

こういった図で理解すると、他のサイトはどこに特化してて、今はどこがニッチなのかがみえてくると思います。

注)ニッチとは?・・市場全体の一部を構成する特定のニーズ(需要、客層)を持つ規模の小さい市場のこと。隙間市場と言われたりもします。

 

療法士ブログ自体がまだニッチなので、あまりにもニッチなところを攻め続けてもアクセス伸ばすのは難しいので、ある程度の見込みがある部分を見つけ出し、そこに特化していくことが差別化になりますね。

・・・今ちょっと適当に当てはめて考えてみたんですが、ここにいるメンバーとか他の療法士サイトを当てはめるとこうなるかもですね。

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(画像をクリック、拡大してご覧ください。)

左下がニッチではあるんですが、それはあくまで療法士ブロガーではニッチということで、需要自体はあるので、他のサイトとかが競合にはなりますね。

例えば、坂井さんの腸のブログは療法士ブロガーでは誰もいないのでもちろん差別化されますが、一般の人が作ってるサイトは山ほどあるので競合自体は多くなる。

しかも一般の人のほうがサイト作りはうまいので、当初はその分野で数字伸ばすのはかなり難しいのではないかと個人的に思ってました。

でも実際は専門性をうまく合わせて、うまい具合にポジションが獲得できた成功例といえます。

軸をどこにおくかで差別化に必要なところは変わってきますので、ある程度に需要があり、かつ専門性を生かせる部分を見つけることが大切ってことになりますかね。

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参考)STROKE LAB(画像クリックでサイトにジャンプします。)

kusumura

そうやって考えればいいんですね。その図良いですね。

果たして自分はどこに入れるのかですね・・・ 坂井さんの分野は、中途半端な知識じゃちょっと無理ですね。私には真似できないです。 一見関係なさそうなところが上手く繋がれば独壇場ですね。

nakao

ちゃんと考えてからやろうと思ったらSWOT分析とかの本もたくさんあるのでビジネス書で勉強したほうがもちろんいいですが、私も含めてそこまで緻密に計画立てて差別化を考えてる療法士ブロガーはおそらく皆無だと思いますよ笑。

まあ知識はあるにこしたことはないですし、勉強する分にはおもしろいと思うので、色々考えながらやってみてください!^^

 
 
kusumura
ほんとに勉強になります。知らないことがあり過ぎる・・・。病院だけで働いてたら、めちゃめちゃ損してますね。 
 
 

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  • 理学療法士は夢がある?未来のPT主催の対談企画に参加した感想 | 転倒予防のスペシャリストを目指す
    2016年9月29日 3:47 PM

    […] リハ職ブロガー対談「②自身のブログを他の療法士ブログと差別化する具体的な方法」 […]

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