ヒッププロテクターはどんな人に向いている?「これからは転倒予防+骨折予防」

ヒッププロテクター


ヒッププロテクターをご存じでしょうか。

今回は、これからの高齢化社会で注目されていくであろう、ヒッププロテクターについてご紹介します。

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高齢者が要介護状態になる原因

高齢者の転倒による寝たきりになる一つの大きな要因として、大腿骨頸部骨折があります。

 

厚生労働省の国民生活基礎調査によると、65歳以上の人の要介護状態になる原因は、

要介護状態になる原因

1位 脳卒中(24・1%)

2位 認知症(20・5%)

3位 高齢による衰弱・老衰(13・1%)

4位 骨折・転倒(9・3%)

5位 関節疾患(7・4%)

となっています。

転倒を防ぐために必要なリハビリは筋トレではない?

要介護状態になってしまうことを防ぐために、筋力トレーニングや動作練習だけでは不十分です。
 
リハビリというと、お尻上げなどの筋力トレーニングや、動作練習などを想像される方も多いと思います。
 
しかし、もし、リハビリの目的が、「現在の体力の維持」だとか「転倒予防」だとしたら、筋トレや動作練習以外のリハビリを考える必要があります。 
 
それでは、転倒予防のためにどのようなことに取り組んでいけば良いでしょうか。

転倒予防に重要な因子

転倒予防のために重要な因子は以下になります。

転倒予防のために重要な因子

①筋力低下(サルコペニア)

②転倒歴

③歩行障害

④バランス障害

⑤装具(杖)不使用

⑥視力障害

⑦関節炎

⑧ADL障害

⑨抑うつ状態

⑩認知障害

⑪年齢(80歳以上)

 

主にリハビリでアプローチすることが多いのは、太字の部分、

  • 筋力低下(サルコペニア)
  • 歩行障害
  • バランス障害
  • ADL障害

だと思います。

 

それ以外の因子、

  • 視力障害
  • 抑うつ状態
  • 年齢(80歳以上)
  • 認知障害

は、リハビリをしても簡単に改善することはできません。

 

これらの因子の内、4つ以上重複した場合、転倒確率70%以上!と言われており、この中の因子を一つでも減らすことが大変重要になります。

イラスト

それでは、どうすれば良いのでしょうか?

 

結論から言うと、転倒を予防するだけでなく、

「転倒しても骨折しないように対策しておく」

ことが重要です。

 

そこで、「ヒッププロテクター」という商品があります。

ヒッププロテクターとは?

このような下着の大転子部に、転倒時のための衝撃吸収用パッドが付いており、転倒時に股関節の大転子部を保護し、大腿骨頸部骨折を予防します。

使用方法は写真の商品の場合、厚さ約6㎜のパッドをポケットに挿入して着用します。

ヒッププロテクターの使い方

公式)http://www.kaneka-yhc.co.jp/yhc/ItemDetail?cmId=4275

米国および英国の老年医学会、転倒予防ガイドラインでも、以下の様に提唱されています。

しかし、良く見ると、ガイドラインには「介護施設高齢者」と記載されています。

現在では残念ながら在宅レベルの高齢者に対する有効性のエビデンス(根拠に基づいた医療)は無いようです。

旧型のヒッププロテクター

従来品
  • 装着時のプロテクターの違和感
  • 腰回りのふくらみ
  • パンツの窮屈感
  • 着脱の煩雑さ

などが挙げられます。

 

しかし、最近の商品は装着感や見た目もかなり改善されており、違和感の少ないものになっています。

なので、現在残っている問題は「着脱の煩雑さ」だと思います。(あと価格が少々高いのも問題?)

 

この問題は、確かに、自分で下着を脱ぎ履きされている方だと面倒になって履かなくなる可能性があります。

しかし、いつも下着の着替えを介助者が行っている場合は、一手間増えてしまいますが、確実に毎回介護者が履かせてあげることで解消できると思います。

 

介護施設の職員は多数の方を相手にするため、毎回履かせるという一手間が取れない場合もあると思います。

 

逆に自宅で介護者が数人いて、一人の方を介護している場合はこれができる可能性も充分あると思います。

ヒッププロテクターをおすすめする方

上述のことを踏まえると、骨折の予防にヒッププロテクターをお勧めする方は、

イラスト

  • 高齢者(80歳以上)
  • 視力障害があり、転倒の危険性が高い方
  • 認知機能の低下で無意識に転倒に繋がるような危険な行動を取ってしまう方
  • 介護者が数人いて、毎回下着の履き替えを介助している・できる方

となります。

まとめ

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