療法士業界の生き残り方 リハビリは「生活モデル」へシフトしている


一般企業に比べて介護・リハビリ業界の仕事の成果は見えにくいです。

例えば、車のディーラー(販売員)には多くの場合ノルマがあり、月に数台の車を売るために必死で働きます。

警察官だってノルマがあると聞いたことがあります。

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どこの企業、組織でも仕事の成果を視覚化するのに数値化します。

それ以外に簡単にわかりやすく、仕事の成果を評価できる方法が無いからです。

 

一昔前の療法士化業界は、担当患者が何人、訪問件数が何件という”数”で仕事の成果をあらわしていました。

しかし、リハビリが「取り敢えず求められる量の時代」から「効果的なリハビリを求める質の時代」へと変化していきました。

これは時代の要請でもあるし、社会が求めていることです。逆らうことはできません。

 

ビートルズの華々しい活躍の陰には、売れない時代の気が遠くなるほどのライブ経験がありました。

何の文化でもどんな学問でも、量をこなす時代を経て、質を求めるフェーズに辿り着きます。

 

 

 

話を戻しますが、リハビリをした結果、向上する人間の身体能力を数値化するのは困難を極めます。

 

例えば、全く同じ身体機能の人間がいたとしても、一人は便秘、もう一人は快便(笑)であれば、100mを走るタイムを競った時に差があるかもしれません。

もっと現実的なことを言えば、同じ身体能力の人間なんている訳が無いので、比べることすらできませんよね。

 

 

1991年にFIMが日本に紹介され、療法士業界は仕事の成果を、FIMの上がり幅の数字で求められる様になりました。

しかし、思うように成果は出ていません。

 

近年、大量に療法士が増え、結果が出せない療法士が増えたと言われています。

 

しかし、よく考えてみると、本当にそうなのか疑問です。

学校で教えることの質は確実に上がっているはずですし、1991年以前は恐らく、件数や人数でしか成果が求められていなかったのでは無いかと思います。

第一に、リハビリの成果を現す基準が件数や人数であった過去と、FIMの上り幅の数値で評価される現在とでは、土俵が違うというか、比べることすらでき無いはずです。

 

それを強引に「今の奴らはだめだ」と言うのは、何ともこの業界っぽいな、と思うのは私だけでしょうか。

データや数値がこれだけ大事だと言われていても、まだそのような感覚的な主観が当たり前のように通っていて、それをなんとなくみんな信じていたりします。

もし、昔の療法士がリハビリの成果をFIMで求められていたらガンガン上げることが出来ていたのか疑問ですし、今となっては知りようがありません。

 

また、逆に考えると、先人が量でこなしていたから、その結果、現在の様に質を求められるようになり、苦しい状態になっていると考えることもできるかもしれません。

よって、「今までの療法士は何をやってたんだ!ちゃんとやっていてくれれば、こんなに苦労することも無いのに・・」という新人療法士がいても良いはずだと私は思います。

求められるものの変化

このように療法士業界は、量から質へ求められるものが変化しています。

 

回復期の病院は苦しい経営状態に立たされ、FIMでの成果を求められて、それに答えることができずにいます。一方、地域では地域包括ケアシステムの構築が叫ばれています。

 

もう、当たり前すぎるかもしれませんが、これからのリハビリに求められるのは、疾病、障害の治療」ではなく、「いかに生活を続けさせられるか」だと思います。

 

手技や、ファシリテーションテクニックに固執する療法士が少し前までいましたが、これからはただの自己満足でしかないかもしれません。

 

それよりも、自宅でトイレを自立して行うために、どんな福祉用具を使うか?知識の引き出しを多く持っている療法士が求められるのではないでしょうか。

医療と介護の境界

こうなってくると、療法士は医療分野なのか、介護分野なのか分からなくなりますね。

介護業界でよく言われることは、「自立支援」です。

これは、介護保険法でも謳われており、日本全体で取り組んでいる、介護の最終目的です。

リハビリと同じですよね。

 

 

私は、医療も介護も目指すところは同じなのだと思います。

方法が少し違うだけだと思います。

 

介護業界は自立を目指しながらも、QOLや、気持ち良く過ごしてもらう、という目に見えない成果を非常に大切にしています。素晴らしいことです。しかし、それを数値化する術はもっていません。

リハビリは、どちらかというと、筋力強化や身体能力・動作など数値化しやすい、目に見えるものにアプローチする傾向があります。そして、それを明確に数値化する技術を今磨いている最中といったところでしょうか。

医療職である、医師や看護士はもっと目に見えやすい明らかなもの、血圧、血糖値、血液検査などの結果にアプローチします。仕事の成果が数値化される技術を確立しています。

 

 

よって、もちろん法律の縛りとかがあって、医療職と介護職が別れていると思いますが、より数値に反映させやすいアプローチを行っている業種は、社会的にも信頼され、高い地位にいると思います。

 

療法士は動作や筋力をFIMやMMTで数値化する術を持っていますが、これらの数値化する評価技術がなければ、理屈っぽい介護職と捉えられても仕方ないと思います。

 

もちろん介護職がダメだと言っているわけではありません。これからの時代に絶対に必要な仕事です。

まとめ

療法士は、仕事の成果をFIMで数値化することで職域を守ろうとしましたが、かなり厳しい結果になっています。

 

社会的に認められている仕事は、やはり仕事の成果の数値化を明確に行い、アピールすることが得意な業種が多い様です。(政治家の数とかも関係していそうですが・・)

 

療法士も、今後も継続してできるだけ数値化する評価技術を持ち続け、FIMの時のように、動作を数値化する新しい評価ができれば、その社会的役割を明確に認められる時代が来るかもしれません。

 

そのためには、時代の求めるものに敏感に答えていくことも必要です。

いつまでも、昔の概念、専門性に囚われていると本当に時代に嫌われてしまいます。

 

療法士の仕事が無くてはならない!と認められるまで、諦めず一緒に牙を研ぎ続けましょう!

 

 

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