現代に必須の考え方「掛け算式キャリアデザイン」を意識しよう

掛け算式キャリアデザイン


市場で価値のある存在としてキャリア=自身の職業人生を考えるなら、絶対知っておいた方が良いこと、それが「掛け算式キャリアデザイン」です。




最近、私は働き方やキャリアについてよく考えるのですが、なぜかというと、明らかに数年前と違う考え方で自身の働き方を考えていった方が良い、という時代だからです。終身雇用の崩壊などはすでに過去の話であり、今はもっと話が進んで答えのないカオスの状態になっています。

人材の価値=希少性

人材派遣会社のリクルートでバリバリのビジネスマンとして活躍し、その後、前奈良市立一条高等学校校長をされている藤原和博氏がかなり前に提唱していますが、市場における人材の価値というのは、「希少性」で測られるという説。

市場が求めているスキルを持っていて、その人(又は、その人の持っている知識や技能)の希少性が高ければ、時間当たりの労働報酬として支払われる額はもちろん高くなります。

市場から「高給を払っても来て欲しい!」と求められる人材になる訳です。

これは考えてみると当たり前の話。しかし、これをしっかりと意識して自分のキャリアデザインを考えている人は非常に少ないと思います。

 

かく言う私も、つい3年くらい前までは、親とか「周りの人の言う通りに」キャリアを考えていました。と言うか、ほとんど何も考えずに自分がその時に選べる選択をしてきた、という感じです。

しかし、それで人生に行き詰まり、子供が生まれたタイミングで危機感を募らせ、少し考えるようになりました。

「周りの人が言う通りに」キャリアを選んでいる時点で、希少性は生まれにくい(誰でも思い付くことだから)ので、当然と言えば当然なんですよね。

時給当たりの労働生産性を高めることがキャリア形成の最終目的

「掛け算式キャリアデザイン」とは、

  • ○×○

という方程式で成り立ちます。

私は、

  1. 学生時代に最低賃金でアルバイトをする。(労働力:希少性→)
  2. そこから理学療法士としての資格を取得し、時給当たりに頂ける賃金が増える。(労働力+資格:希少性↑)
  3. ブログを始め、本業で働いている時にもブログが収入を得てくれている。(労働力+資格+ブログ:希少性↑↑)

こうやって収入を増やしていきましたが、何にも分かっていないなりに、まぁ戦略として間違ってはいなかったのかな、と思います。(1から3まで行くのに15年くらい掛かっているので、時間がかかり過ぎており、非常に非効率ですが…。)

  • より人が少ない所に自分を置くこと
  • 絶対条件として市場が求めている分野であること

この2点を意識して自分の市場における価値=希少性を上げていく。

これが、これから自分のキャリアを考える上で必須になってくると思います。

掛け算式キャリアデザインの何が良いのか

もちろん旧来のように、一つの分野で突出する専門家(スペシャリスト)を目指すのも良いと思います。

しかし、1つの分野で競争を勝ち抜こうと思うと、非常に時間が掛かります。

「1万時間の法則」の通り、おそらく、1日4時間×5日で10年くらいずーっと技術を磨き続ければ、スペシャリストとしての道が拓けてくると思います。

 

 

しかし、今は非常に変化が早い時代。

10年間コツコツとスキルを磨いている間に、AIなどにその職業自体を奪われてしまう可能性もなくはないのです。10年という人生の長い時間を投資するので、これは非常に痛いし、リスクが大きい。時間=命ですからね。

そうなってくると、手早く希少性を上げる戦略をとった方が無難です。

 

理学療法士として3年間働き続けると、計2000時間は確実に超えるので、一般の人よりは明らかにリハビリについて詳しい人になる。その後、例えば私のようにブログで2年くらい頑張る。そうすると、合計5年で、より希少性が高い人材になれる可能性があります。

 

そういった意味で、旧来のスペシャリスト式キャリアデザインよりも、掛け算式のキャリアデザインの方法論は非常に時代にマッチした方法で、合理的と言えるのではないでしょうか。

 

また、仕事と生活の割合を考えても、明らかに今までは仕事に時間を掛けすぎだと思います。

1日8時間労働とか本当に必要なのか、私は甚だ疑問です。こんなマニュアルは本当に必要なのでしょうか?

残業して無駄に時間を消費するなら、15時くらいに仕事を終えて、その後ジムで運動し、夕食を家族みんなで楽しく食べる。夜は早く寝る。

それが普通になった社会の方が健康を損なう人も少ないだろうし、よっぽど健全で幸せな人が増える。さらには医者に掛かる人も減りそうだし、社会保障費削減効果もありそうですよね。

そういった意味でも、できるだけ時間当たりの生産性を上げることが個人レベルでも必要で、そのためには自身の希少性を高めていくことを常に考えておかなければならないと思います。

人がやっていることは基本的にやらない

ここで注意したいのが、過去の私のように、何かにつけて自信がなく不安感が強い人は、どうしても人がやっていることに引っ張られてしまうことだと思います。

そんな人は、セラピストでブログが流行っている、と聞けばブログを始め、筋膜リリースが流行っていると聞けば筋膜について勉強し始めたりします。

しかし、これだといつまで経っても二番煎じ以下の存在にしかなれません。(もちろん、周りは関係なくそれが好きなんだ!という場合は別です。)

世間が注目し始めている時点で、すでに過当競争分野であることは間違いなく、それでもその分野で攻めるなら、何かしらその中でもさらに希少性を高めるための工夫を頭を絞って考え、実装しないといけないと思います。

人から”ブログを始めた”と聞いたら、むしろそれをやらない、というくらいの逆説的な気概が必要で、そういった意味では私のように元から少しひねくれた性質を持つ人間は自然にそういった道を選んでいることがあるように思います。

マーケット感覚を持つ

また、専門職の場合、よく言われることですが、「井の中の蛙状態」、つまりは、特に新社会人から専門職として働いている人に多い印象ですが、驚くほど外の世界を知らない専門職の人もいます。

そういった方は、掛け算式キャリアデザインが良いと聞くと、

  • 理学療法士×歩行
  • 作業療法士×物療

など、外の世界から見るとほぼ同じ分野で掛け算を考えてしまう傾向が強くあるように思います。

決してこれが悪いわけではありませんが、この場合、さらにもう一歩、思い切って大きく踏み出した分野を掛け合わせる必要があると思います。その時に必ず必要なのが、マーケット感覚です。

 

例としては、

  • 理学療法士×歩行×不動産

とかですかね。

こうなってくると、この分野で知識を深めている人は、まずほとんどいない訳で、自ずと希少性が上がります。専門職で現役の複業家の方々はこういった形が多いように実体験から思います。

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掛け算して何を生み出すか、またはどうやって報酬を得るのか

ただ単に異分野を掛け合わせれば良い、という訳でもなく、掛け合わせた結果、「どんな価値を生み出すのか?」も重要です。アウトカムですね。

そういった意味では、掛け合わせにセンスが必要であり、ランダムに掛け合わせるのではなく、一つのビジョンがあって、それが異分野に波及しているという形が理想だと思います。

さらに、それらをミックスさせて価値を生み出した結果、どうやってそれでお金を得ていくか?ということも考えなければならず、ここは非常にビジネスセンスが要求されるところだと感じています。

営業力とか企画力、交渉力などが必要になってくると思います。

常に変化、勉強

掛け算式キャリアデザインでは、停滞した時点で取り残されると私は思っています。

常に今ある自分の立ち位置を確固とするために勉強しながら、かといってそれに固執せず、むしろその場所を捨てて、次の場所に行くためにはどうしたら良いのか考え、常に変化し続けていく。

そのためには、自分の現状と能力を俯瞰して、弱点も強みも客観的に認識しておく冷静さが必須だと思います。今のご時世、変化は前進、保身は停滞です。

まとめ

掛け算式キャリアデザインとは、

  • ○×○

と掛け合わせることで、自身の立ち位置をより狭いところ、つまりは希少性の高い場所に引き上げ、労働力の付加価値を高め、時給を高めるように働きかけていくことです。

できるだけ余暇を作り出すように働く。けば働くほど楽になるように働く」ということ。

そして、その余暇時間で新たなフィールドを学び、実践していくことが重要になってきます。

 

忙しくするのは誰でもできる時代です。どれだけ余暇を作り出せるか、そこに新たな価値が生まれます。創造的な価値、イノベーション、これらを生み出すためには、暇でゆったりとした時間がなければなりません。

 

また、これだけ画一的ではなく、個人の個性が容認される時代では、自身の個性を前面に出すことで、掛け算式キャリアデザインを自然に実践している人も増えていくと思います。

掛け算式キャリアデザインのもっとも素晴らしい点は、本人が無理なく、自然に「自分を受け入れ」、その能力を発揮することで社会に役立つ価値を最大限提供できる可能性があることだと思います。

無理して周りに自分を合わせるのではなく、楽しいことに没頭して続けていたら、それが自然に社会的に価値を産み、自身のキャリアデザインに繋がっていく、そんな社会になるとすごく素敵ですよね。

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